アート作品を月に送るプロジェクト「The Lunar Codex」に日本画家三森麻理亜が選出されました。NASA、Space X、Astrobotic、DHLらがプロジェクトに参画。

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日本画家として国内外で活動する三森麻理亜(Maria Mitsumori)の作品が、The Lunar Codex projectに選出されました。三森麻理亜の作品が保存されたタイムカプセル”The Polaris Collection”は、Space X社のスペースシャトル「Falcon Heavy」に搭載され、2024年11月に打ち上げ予定です。

■The Lunar Codex projectとは

出典:https://www.lunarcodex.com/

物理学者であり作家のSamuel Peralta氏によって発案されたプロジェクトで、選出したアート作品のデータをタイムカプセルに封入しスペースシャトルに搭載して月面に届けるプロジェクトです。

150カ国以上の3万人を超えるアーティストによる作品がデジタルテクノロジーによって高解像のまま画像データ保存されます。

日本からは三森麻理亜の他に草間彌生氏などが選出されています。

三森麻理亜の作品が保存されたタイムカプセル”The Polaris Collection”は、Space X社のスペースシャトル「Falcon Heavy」に搭載され、2024年11月に打ち上げ予定です。

▼The Lunar Codex Gallery BにてMaria Mitsumoriの作品が掲載されています

Gallery B | Lunar Codex
The Lunar Codex archive of contemporary art, books, music, poetry, and film, launched by NASA Artemis partners to the Moon

■選出作品について

作品 1: 「Arcane」

2020年制作 33x45cm


作品2: 「Map of intelligence series – A swing」

2022年制作 60x46cm

■参画にあたってのコメント:日本画家 三森麻理亜

The Lunar Codexの発起人であるPeralta氏から直々にお声掛け頂き、今回のプロジェクトを知りました。

壮大なプロジェクトに選出いただき身に余る光栄です。

私の作品が月に届き、永遠に残り続けていくことを、月を眺めるたびに思い出すことでしょう。

日本人でありながら人生の大半を海外で生きてきた私にとって、日本画は特別な存在です。

これからもこの世界の美しさを、私が感じるまま表現していきたいと思います。

■選出者のコメント:Samuel Peralta氏

“Her entry in the 16th ARC Salon Competition was where I first came across Maria Mitsumori’s work.

That led me to her online portfolio, where I was struck by ‘Map of Intelligence – A Swing’, an abstract in pure colors, but using a neo-realistic terracing effect that verged on the three-dimensional. With ‘Arcane, what spoke to me was the use of traditional Japanese technique to achieve a contemporary realism. Ranging from abstraction to realism, from traditional to modern techniques, the breadth and timelessness of Mitsumori’s work is why they were selected for the Lunar Codex.”

以下日本語訳:

第16回ARC Salon Cometitionが、私が三森麻理亜の作品を知ったきっかけでした。

彼女のオンライン・ポートフォリオで「Map of Intelligence – A Swing 」を見た時、純粋な色彩で描かれた抽象画でありながら、立体的ともいえるネオ・リアリスティックな作品に衝撃を受けました。

一方で「Arcane 」では、日本の伝統的な技法を用いて現代的なリアリズムを表現していました。

抽象から写実まで、伝統的な技法から現代的な技法まで、既成の枠に囚われない姿勢と時代性を超越した作風が、Lunar Codexに選ばれた理由です。

■日本画家三森麻理亜について

経歴

東京生まれ。8歳で親元を離れ、3年間を香港、12年間スイスのインターナショナル・ボーディングスクールで過ごし、大学を卒業後日本に帰国。現在は東京を拠点に制作しており、国内外で展示発表している。これまでロンドン、ドバイ、パリ、シンガポール、そして東京の国際的な展覧会で作品を紹介。2023年 には世界最古の公募展ル・サロンの審査員により入選と佳作を受賞し、昨年には第16回ARCサロンコンペティションでランドスケープ部門でファイナリストとなる。2023年春より世界的な建築家、安藤忠雄氏が設計・建築した全室オールスイートホテル「瀬戸内リトリート青凪」にて作品2点をコレクション。

グループ展
2023 Superfine New York City(Iron 23 / ニューヨーク)
2023 Art Capital – Le Salon des Artistes Français入選 (グランパレ・エフェメール / パリ)2022 Art Capital – Le Salon des Artistes Français入選 (グランパレ・エフェメール / パリ)2022 The Exhibition of selected Japanese contemporary artists(シンガポール国立博物館)
2022 Art for Real(Boomer Gallery / ロンドン)
2022 Catharsis(The Holy Art Gallery / ロンドン)
2022 World Art Dubai(ドバイ世界貿易センター / ドバイ)
2021 東京国際アートフェア(ベルサール六本木 / 東京)
2021 Salon Art Shopping (Carrousel du Louvre / パリ)

個展
2022 未知の可視化展 (雅灯青山 / 東京)
2022 Maria Mitsumori Collection(That Gallery Tokyo / 東京)

受賞歴
2023 Art Capital – Le Salon des Artistes Français 佳作賞
2022 16th ARC Salon Competition 風景画カテゴリー・ファイナリスト

コレクション
2024 「Lunar Codex」プロジェクト(第4タイムカプセル・ポラリスコレクション)
2023 瀬戸内リトリート青凪(愛媛)

▼三森麻理亜Official Site

MARIA MITSUMORI

▼三森麻理亜 Instagram

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