日時:2023年7月28日(金)
発表数:10編(投稿論文数:22編)
講演:1題
参加者:240名(本社、支店・支社・事業部など)
※オンライン参加の社員も含む
2.開催の趣旨
本発表会は、土木の施工技術に関する優れた研究・提案、新技術の採用など、最新の実施事例の報告と情報交換を通じて、技術力・提案力の向上と伝承を図ることを目的として毎年開催されているものです。
3.発表内容
開会にあたり岡野利喜造取締役常務執行役員土木本部長より挨拶があり、続いて支店などから提出された22編のうち厳選されたダム、トンネル、造成、構造物、耐震補強など多岐にわたる10編の土木施工の技術などに関する発表が行われました。
発表内容は、施工計画、施工管理、技術開発についてなど幅広い分野におよび、技術伝承の観点からも意義深い情報交換の場となりました。
続いて、東京大学の永谷圭司特任教授をお招きし「建設ロボットによる建設業の生産性向上ならびに自然災害対応~できていること・これから期待されること~」と題した講演を行っていただきました。その後、各発表に対する講評ならびに結果発表に続き、最優秀賞、優秀賞、環境部門賞といった各賞の表彰を行いました。
岡野取締役常務執行役員土木本部長挨拶(要旨)
近年、地球規模での気候変動によって自然災害の激甚化が懸念されています。こうした中、我々建設業が防災・減災や災害復旧の技術を開発して国土強靭化に貢献していくことが今、求められています。当社においても技術開発を進めていますが、今後も一層、注力してほしいと思います。さらに時間外労働への対応や建設業の担い手不足が業界全体の課題となっていますが、当社で掲げるDX戦略を推進して、革新的な生産性向上と働き方改革の実現につなげていきたいと思っています。その上で当社の5カ年計画のスローガンである「変化をとらえ、強みを磨き、地球と未来に必要とされる会社に」の実現に努めていきましょう。最後に毎年開催されている本発表会も今回で74回を迎えました。施工技術に関する日々の改善と研究開発の成果を研鑽することで、当社の土木技術をさらに発展させる機会となることを大いに期待しています。
4.結果発表
最優秀賞:「高耐力マイクロパイルを用いた河川横断橋の耐震補強~国道近接・狭隘ヤードでの設計施工の工夫~」首都圏土木支店 内山 龍祐
優秀賞:「山岳トンネル用自動ズリ積込機の開発~トンネルズリだし作業の省力化と安全性向上を実証~」
土木本部 土木エンジニアリングセンター機械部 野正 裕介
優秀賞:「堤体盛土工事におけるCIM活用事例」東北支店 南條 大樹
環境部門賞:「既設構造物を活かした改築更新工事についての課題と対応策」九州支店 時 裕輔
環境部門賞:「ヒメボタル生息環境保全について」土木本部 土木エンジニアリングセンター企画部 大坂 真希