しかし、売上で見ると引き続き一万年の歴史を誇る実店舗の方が遥かに大きく、日本をはじめすべての主要国で実店舗がEコマースを上回っています。このように実店舗がメインチャネルであるにも関わらず、実店舗のDXはいまだに進んでいません。お客さまを中心に置き、すべてのチャネルが高度に統合され、より高いサービスレベルを提供出来るようになるというオムニチャネルの概念が提唱されて久しいですが、その最も重要なピースである実店舗のDX無くしては、真のオムニチャネルの完成は不可能です。
スタートアップにはデータが不可欠ですが、NuRetailはスタートアップでありながら、『亜州太陽市場』というリテールのリアルビジネスも有しており、高いレベルのデータガバナンスを実現しています。また創業者の飯田のグローバルリテールビジネスへの深い知見を生かし、素早い仮説の構築、実効性の高いアクションの見極めを行なっていきます。NuRetailはこのユニークなビジネスモデルにより、オムニチャネルプロダクトやSaaSの迅速な開発を行います。また、飯田は、NuRetail自体をリテールテックのインキュベーション・プラットフォームと見立て、国内外のスタートアップや事業会社にこのユニークな事業環境を開放していく意向を持っており、既に海外の複数スタートアップからコンタクトを受けています。また、国内のスタートアップと共に海外進出を目指した取り組みについても協議を始めています。
ラオックスグループホールディングスよりこのほど譲り受けた『亜州太陽市場』は、2021年のコロナ禍において、NuRetailファウンダーの飯田がラオックスホールディングス代表取締役社長を務めていた際に、「日本初の総合アジア食品専門店」という新業態を社内プロジェクトとして立ち上げた事業です。日本にいながらアジア約20か国と地域以上の本場の食品を楽しめる唯一無二のアジア食品専門店として、現在、吉祥寺(東京都武蔵野市)、千歳船橋(東京都世田谷区)に展開しています。
今回、NuRetail傘下に加わることで、品揃えの深化、展開国・取引先の拡大、試食やレシピなど体験の強化などこれまでのアジア食品専門店としての専門性を更に高めていくと同時に、リテールとしてのDXを加速していきます。更に、オムニチャネルのショーケースとして、リニューアルオープン準備中のオンラインストアやソーシャルメディア、メタバースなど多接点をシームレスに繋ぎ、NuRetail実践の場としても拡大していきます。
(亜州太陽市場バーチャルストア)
■ NuRetail、亜州太陽市場の詳細はこちら: https://www.nuretail.com
【会社概要】
会社名 :NuRetail株式会社
代表者 :飯田健作
資本金 :900万円
事業内容:リテールテック、小売事業、コンサルティングなど
所在地 :東京都港区南青山5丁目17−2−502
設 立 :2023年
ホームページ :https://www.nuretail.com
【社名の由来】
「リテールを新しく書き換える」との思いからNuRetail (ニューリテール)と命名しています。
【代表プロフィール】
米国大使館に勤務後、アクセンチュアで戦略コンサルタントに従事。ウォルマートジャパン(現西友)で戦略、マーチャンダイジング・プランニング、ドットコムのバイスプレジデント、日本トイザらスでマーチャンダイジング、eコマース、SCMバイスプレジデント執行役員、ウォルト・ディズニー・ジャパンでディズニーストア事業を統括するバイスプレジデントなどを歴任し、20年11月にラオックスの副社長執行役員に就任。21年3月、ラオックス(当時、現ラオックスホールディングス)代表取締役社長、シャディ代表取締役会長、ラオックスデジタル代表取締役社長に就任。23年4月よりファウンダー、代表取締役CEOとしてリテールテックスタートアップのNuRetailを創業
■NuRetailについて
ミッシングリンクとして残ってしまっている実店舗の可視化、実店舗におけるお客さまのインサイトを吸い上げることで、真のオムニチャネル、Omnichannel 2.0の実現を目指すリテールテックスタートアップ。オムニチャネル関連プロダクト、サービス開発をメインにしながら、リテールの実業も自ら手がけることでリアルタイムにデータを入手。アジャイルにPOCを回すことで、世界に出ていけるプロダクト、SaaS開発を手がけていく。それらのプロダクト、SaaSを自社店舗に迅速導入することで、同時にリテール事業の拡大も目指していく。