■システム連携の背景について
昨今、警備業界での活動は多岐にわたっており、警備事業者数は2017年から2021年の5年連続で増え続けるなど、業界のニーズは高まっています(※2)。それに反して令和4年の保安業の有効求人倍率は7.26倍となり(※3)、労働力人口と求められている仕事量の差は大きく開いています。少人数で警備を遂行しなければならない敷地面積や場所が増える中、都度の的確な判断力が求められる業務においては、人が行うべき部分と機械やシステムで代替する部分を明確にし、その品質を担保していく必要に迫られています。
(※1)テクノ・システム・リサーチ社調べ「ネットワークカメラのクラウド録画サービス市場調査(2022)」より、エンジン別カメラ登録台数ベースのシェア(56.4%)
(※2)警察庁:令和3年における警備業の概況(2022年7月2日発表)https://www.npa.go.jp/publications/statistics/safetylife/r3keibigyougaikyou.pdf
(※3)厚生労働省:一般職業紹介状況(令和4年11月分)について(2022年12月27日発表)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29922.html
■システム連携によるメリット
セーフィーとマクニカは、警備業務での迷惑行為や危険行為、事故、傷病者などの異常をリアルタイムに発見するため、クラウド録画サービス「Safie」と異常検知ソフトウェア「icetana」をシステム連携し、異常検知ソリューションの提供を開始しました。
これまでの異常認知・対応については、監視員が膨大な映像データを確認することから異常を見落とす可能性があり、事象が起こってから録画映像を振り返る事後対応が中心でした。今後「Safie」と「icetana」の活用により、大規模なシステム構築無しに、複数のカメラ映像をいつでもどこでもリアルタイムに確認できるほか、通常と異なる状態と判断された映像だけにフォーカスすることで今まで気づけなかった異常を発見できます。これらのメリットにより、人員配置の最適化や早期対応を繰り返すことによる抑止効果にも繋がります。
また、今回のシステム連携により、既に「Safie」のサービスを活用している場合、既設の防犯カメラを活かすことで、投資を抑えた異常検知システムを構築できます。
警備業務の最適化からあらゆる異常の発見と対応力まで、両社で警備業務におけるさらなる”現場DX”の支援に寄与してまいります。
▼異常検知した事例
■クラウド録画サービス「Safie(セーフィー)」とは
Safieはカメラとインターネットをつなぐだけで、いつでもどこでも映像を確認できるクラウド録画サービスシェアNo.1のサービスです。
「映像から未来をつくる」というビジョンのもと、人々の意思決定に映像をお役立ていただける未来を創造し、企業から個人まで誰もが手軽に利用できる映像プラットフォームを目指しています。
我々は「映像データであらゆる産業の”現場”をDXする」というビジネスコンセプトを掲げ、小売り、土木・建設、製造、医療などのあらゆる現場のDXを率先して推進しています。
セーフィーはデータガバナンスに関する取り組みを下記指針に遵守し啓発活動を行っております。
・データガバナンスに関する取り組み:https://safie.co.jp/csr/advisoryboard/
・データ憲章(2022年4月1日発行)
https://bucket.safie.link/pdf/csr/advisoryboard/safie_data_charter_JP.pdf
映像から未来をつくる
【セーフィー株式会社の会社概要】
所 在 地 東京都品川区西五反田1-5-1 A-PLACE五反田駅前
設 立 2014年10月
資 本 金 54.6億円
代 表 者 佐渡島 隆平
事業内容 クラウド録画・映像管理プラットフォーム『Safie(セーフィー)』の運営
サービスサイトU R L https://safie.jp/
コーポレートサイトU R L https://safie.co.jp/
採用ページ https://safie.co.jp/teams
■異常検知ソリューション「icetana」とは
「icetana」は、異常検知システムで、既存の防犯カメラシステムと接続して使用が可能です。あらかじめ想定された“特定事象を検知”するのではなく、“通常と異なる状態”を検知可能です。
◆主な特長
- 検知する対象が人やモノではなく画素の集合で検知するため、火災、侵入、逆走、転倒、集団など、様々な場面に対応可能
- 通常状態を常に学習し、その差分から異常を検知できるため、検知したい対象の変更や環境変化などへ自動で適応し、運用の手間を最小限化
- 現在利用中のカメラがそのまま活用できるため、導入コストを抑えることができ、大規模な工事等は必要なく短期間で導入可能
【株式会社マクニカの会社概要】
所 在 地 神奈川県横浜市港北区新横浜1-6-3 マクニカ第1ビル
設 立 1972年10月
資 本 金 111.9億
代 表 者 原 一将
事業内容 半導体・集積回路などの電子部品の輸出入、販売、開発、加工、電子機器並びにそれらの周辺機器及び付属品の開発、輸出入、販売、その他
コーポレートサイトU R L https://www.macnica.co.jp
取り扱い製品「icetana」:AI画像解析技術を活用した防犯カメラのサポートシステムで、カメラ映像から異常となり得るあらゆる事象の発見を支援します。あらかじめ想定された“特定事象を検知”するのではなく、“通常とは異なる状態”を検知し監視員に表示し、監視員が「icetana」の検知内容を確認し状況判断した上で対応要否の判断が可能となります。既存の防犯カメラシステムと接続して使用できるため、防犯カメラ監視で効率よく広範囲の状況認識ができるようになります。
icetanaソリューションページ:
https://www.macnica.co.jp/business/ai/manufacturers/icetana/products/142343/