従来の専用衛星プロジェクトは、お客様にも衛星開発や宇宙利用に関する技術、制約、仕組み、制度の一定の理解が必要で、ハードルが高いものでした。また人工衛星を利用したビジネスを開始するには、人工衛星以外にも様々な調達や許認可の取得などが必要です。AxelLinerは、これら衛星プロジェクトに関わる長く複雑なプロセスをパッケージ化し、観測、通信、実験など、お客様が宇宙空間で行いたい「ミッション」のみに注力できるワンストップサービスを提供します。
今回準備を進めている実証衛星初号機では、汎用衛星バスシステムの軌道上実証を行います。汎用衛星バスシステムは、低コスト・短納期の実現を可能なものとし、アクセルスペースが掲げるビジョン“Space within Your Reach~宇宙を普通の場所に”を加速していく存在となります。また、AxelLiner Terminalによる事業検討から実運用までのUXを改善することを目指し、宇宙を使った事業展開を手軽なものにしていきます。
- AxelLiner実証衛星初号機について
現時点におけるAxelLiner実証衛星初号機の詳細は以下の通りです。
■実証衛星初号機の名称
Pyxis(ピクシス):
AxelLinerのコンセプトが今後の宇宙開発を進める企業への道しるべとなるように、という想いを込めてこの名称にいたしました。Pyxisとは、らしんばん座のことで、航海用のコンパスを意味しています。
※ミッションパッチは、打ち上げ日決定の案内の際に改めてお披露目いたします。
■打上の詳細
打上予定時期:2024年第一四半期
打上ロケット:SpaceX’s Falcon 9
ミッション名: Transporter-10
打上及びミッション管理サービス: Spaceflight Inc. and Omniteq
*打ち上げ日時・場所は、打ち上げ間近に確定し、改めてお知らせいたします。
■今回の実証内容
実証衛星初号機では、AxelLinerの3本の柱としている、汎用衛星バスシステムの開発及び軌道上実証、自動(無人)運用システムの開発及び軌道上実証、宇宙機製造アライアンスによる衛星製造体制の構築を行います。汎用衛星バスシステムでは、時代にあわせたソフトウェア指向による可変性・柔軟性が高い衛星バスシステムを、自動(無人)運用システムではAxelGlobeで培った運用システムを進化させてUX/UIの向上を、宇宙機製造アライアンスでは遠隔工場でのデジタル製造の検証とスケーラブルな衛星製造が可能な製造環境の構築を行います。
- 株式会社アクセルスペース 会社概要
所在地:東京都中央区日本橋本町三丁目3番3号 Clipニホンバシビル2階・3階
代表者:代表取締役 中村 友哉(なかむら ゆうや)
設立:2008年8月8日
資本金等の額:7,122百万円(資本準備金を含む)
小型衛星による地球観測事業、小型衛星等を活用したソリューションの提案、小型衛星及び関連コンポーネントの設計及び製造、小型衛星の打ち上げアレンジメント及び運用支援・受託
コーポレートサイト:
https://www.axelspace.com/ja/
AxelLiner
https://www.axelspace.com/ja/solution/