福知山イル未来と実行委員会は、京都府域で展開するアートプロジェクト「ALTERNATIVE KYOTO –もうひとつの京都-」の一環で、明智光秀が築いた福知山城と、初開催となる新町商店街を舞台に「ALTERNATIVE KYOTO in 福知山」を2022年9月9日(金)~10月10日(月・祝)の週末に開催します。
昼の部/夜の部の二部構成で、昼は彫刻家・花岡伸宏さんによる、新町商店街で地域とアーティストとの交流から日々変容していく彫刻展『記憶と立ち上げ』、夜はアーティスト・三谷正さんにより、福知山城と新町商店街で大規模な「光」のメディアアート/インスタレーション作品『subsurface: L350/C250』が展開されます。福知山城をぐるりと囲む250mのプロジェクションマッピングとともに、アーケードに設置された200個以上の照明による、国内最大級となる350mの商店街イルミネーションアートにもご注目ください。
福知山青年会議所、京都府、福知山市、福知山公立大学の学生有志が実行委員会を結成し、福知山の新時代を担う多くの市民と共に創り上げる、壮大なアートプロジェクトです。
- 開催日・会場
■タイトル
「ALTERNATIVE KYOTO in福知山」
京都府域展開アートプロジェクト ALTERNATIVE KYOTO –もうひとつの京都-
Artspace of the light
■期間
2022年9月9日(金)~10月10日(月・祝)
※金土日祝のみ開催
■会場 ※入場無料 ※予約不要
福知山城公園(18:00~21:00)
新町商店街(13:00~21:00)
■主催
福知山イル未来と実行委員会
(構成団体:福知山青年会議所、京都府、福知山市、福知山公立大学生有志)
▶イル未来と公式Instagram
https://instagram.com/fukuchiyama_illumilight/
※会期や時間等は予告なく変更になる場合がございます。
※詳細についてはALTERNATIVE KYOTOのHPをご覧ください。https://alternative-kyoto.jp/
- ギャラリー
- プロフィール/作品コンセプト
○三谷正(福知山城、新町商店街/18:00~21:00)
【プロフィール】
京都工芸繊維大学造形工学科卒業。PixelEngine代表。大量のプロジェクターやスピーカーを用いて、歴史的・地形的アプローチからユニークな〈空間〉を当該地域に立ち上げる。そのためのシステム設計、3DCG製作等も自ら行う。
【作品コンセプト】《subsurface: L350/C250》
L350は街をまっすぐ貫く350mの直線、新町商店街。
C250は城を中心とした250mの曲線、福知山城公園。
《Subsurface》は数十台のプロジェクターと数百の街灯を制御することで、ふだんは「意味」で糊塗されその表面下に沈んでいるこれらの場所の本質的な価値、そしてその範囲を、明示する。光は寄せては返す大小のランダムな波となり、来場者は波打ち際で遊ぶように福知山の個性とそぞろ歩く。
○花岡伸宏(新町商店街/13:00~18:00)
【プロフィール】
彫刻家。1980年広島生まれ。近年の主な個展に「つくるということ」(大阪府立江之子島文化芸術創造センター、大阪、2020)など。作為と無作為の間を行き来しながら、身の回りの物や木彫、既製品などを組み合わせた立体作品を主に制作している。
【作品コンセプト(抜粋)】《記憶と立ち上げ》
新町商店街の方々の協力を経て、日常生活の中で不要となった日用品や廃材などを集め、これらを新たなオブジェとして再構成し立体物として立ち上げていきます。集められたモノの多くは、当たり前ではあるが、その場所で培ったそれぞれの歴史や記憶が内包されており、私はこのさまざまな記憶と共に新たな彫刻のかたちを模索してみたいと思う。
*花岡さんによるワークショップ(9/25)とアーティストトーク(10/1)、中学生以上を対象にした対話型鑑賞(9/25、10/8.9)も実施予定です。
詳細についてはALTERNATIVE KYOTOのHPをご覧ください。https://alternative-kyoto.jp/
- 市民が立ち上げる「ALTERNATIVE KYOTO in福知山」について
この「ALTERNATIVE KYOTO in 福知山」を主導するのは、福知山イル未来と実行委員長を務める、一般社団法人福知山青年会議所の足立聖忠さん。自動車関連会社経営との“二足のわらじ”で日々、地域活動に関わっています。
足立さんは2018年に初めて福知山城周辺でプロジェクションマッピングを展開する「福知山イル未来と」を実施しました。そのきっかけは「福知山の文化財に光を当て、夜しか見られない新しい魅力を作り出す。そこに福知山内外の方に来ていただくことでまちの活性化、福知山の魅力発信に繋げたい」という思いからでした。
2022年は福知山城に加え、昭和レトロな看板や個性豊かな店が並ぶ新町商店街で新たな挑戦を行う足立さんは、「新町商店街は直線で約350mあるアーケードが残る商店街です。このアーケードの照明は一部LEDになっているものの最近は老朽化や節電で点灯数も減っています。その新町商店街の直線的で天井の高いアーケードや200個を超える通信型LEDを活用し、350mの壮大な光のトンネルアートが展開されます。商店街イルミネーションアートとしては国内最大級の規模です。福知山城と合わせて秋の夜を福知山で楽しみましょう!」と話しています。
足立聖忠さんはまちづくりへの挑戦心をテーマにした福知山市のコンセプトムービーにも出演しています。
▶「明智光秀マインド」 (3:34~登場)
https://www.city.fukuchiyama.lg.jp/site/promotion/32400.html
- (参考)福知山城について
丹波を平定した明智光秀により1579(天正7)年ごろ築城されました。明治初期に廃城となりましたが、1986(昭和61)年に福知山市民による瓦一枚運動の熱意によって三層四階の天守が復元されて現在に至ります。
2017(平成29)年には「続日本100名城」に選定され、2018年11月には将棋の最高峰タイトル戦「竜王戦」の舞台にもなりました。そして2019(令和元)年には天守閣を丸一日開城した日本初の試み「一日城主」や、「現代大茶会」などを開催。また2020(令和2)年と2021(令和3)年には、福知山青年会議所などにより、福知山城を大規模な光のアートで照らしたプロジェクションマッピングが実施されました。そして2022年11月には、将棋の最高峰タイトル戦「竜王戦」七番勝負の第4局が、福知山城で行われ、藤井聡太竜王と挑戦者が対局します。
▼福知山城の特徴
①明智光秀が築城した城の中で、現在唯一、天守閣がある城
②北近畿唯一、天守閣がある城
③京都府内で唯一の登れる天守閣がある城
④光秀時代の石垣が残る城(ちなみに石垣に使われている転用石の数約500は日本有数)
⑤全国初、再生可能エネルギー100%の城(夜間ライトアップも含む)