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資金調達の背景と目的
近年、日本の企業が直面する人手不足は一段と深刻化しており、労働生産性改善のカギとなるDXへの取り組みも、それに対応する人材確保が出来ず、進みづらい状況が見られます。また、働く側にも課題があり、ライフイベントや環境変化等により、高いスキルを持ちつつも就業機会に制約がある方が数多く存在しています。
アメリカでは、経営者の約7割がオンラインアシスタントを活用しており、サービスを活用することで約2割のコストダウンを実現しているという統計データもあります。このように、海外では、オンラインアシスタントは人手不足を解消する上で非常に利用しやすいサービスとして普及を続けている一方で、日本では利用した経験のある事業者の割合がわずか3%(当社調べ)と、ごく一部の利用にとどまっています。
当社は「オンラインアシスタントを、日本でも当たり前に。」を実現したいと考えています。
今回調達した資金は、利用者数を拡大するためのマーケティング活動や、サービスを支えるオンラインアシスタント「フジ子さん」として活躍する人材の獲得、サービスの自動化に向けたデジタルレイバー(仮想知的労働者)をはじめとするシステム開発に投資することで、サービスを進化させてさらなる成長を目指します。
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オンラインアシスタント「フジ子さん」
オンラインアシスタント「フジ子さん」は、企業の成長に必要なノンコア業務と呼ばれるバックオフィス作業に対し、必要な時に、メールやチャットなどのオンラインでアシスタントにご依頼いただけるサービスです。リーズナブルな料金体系で、採用・雇用・設備などのコストや、アシスタントを採用する求人・入社などにかかる手間や時間をかけることなく、様々な実務経験を持ったアシスタントがチームで連携し対応いたします。経理・人事労務・総務業務などの事務作業から、Webデザイン・サイト運営、翻訳、コール業務など、幅広いご依頼が可能です。DX推進には欠かせない各種ツールの導入サポートや書類の整理、紙ファイルの作成などオフライン業務にも対応し、今後もサービス拡大を予定しています。
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インパクト投資
今回、インパクト投資※家として、参画した日本インパクト投資2号投資事業有限責任組合(通称、はたらくFUND)と共に、インパクトの創出を追求していきます。
※ 財務的リターンと並行して、ポジティブで測定可能な社会的及び環境的インパクトを同時に生み出すことを意図する投資行動を指します。
The Global Steering Group for Impact Investment (GSG):「インパクト投資とはhttps://impactinvestment.jp/impact-investing/about.html)」より
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インパクトロジック
当社は、企業の人手不足の解消やDXの推進、就業機会に制約がある方が活躍する場の創出等の社会課題の解決に、ヒトとAIの最適なチームワークを探求しながら取り組むことで、人々の時間を増やし、幸せを増やすことを目指します。
実現に向けて論理的かつ具体的に取り組むために、当社では最終的な目標(スーパーゴール)に向け、長期アウトカム、中期アウトカム、初期アウトカムを設定、経営を行っています。
今後、これらのインパクトロジックを経営サイクルに組み込み、事業成長に加えて社会的インパクトも追求していきます。
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投資者コメント
未来創生3号投資事業有限責任組合
無限責任組合員 スパークス・アセット・マネジメント株式会社
代表取締役社長 阿部 修平様
採用難や人手不足に直面する企業が多く存在する一方で、ライフイベントの変化によってスキルを持ちながらもフルタイムで働けないことを理由に就業機会に制約がある働き手も存在しているのが現状です。「フジ子さん®」はそのような企業と働き手双方の課題を解決し、高い利便性を提供できるオンラインアシスタントサービスです。業界の先駆者として蓄積されてきた独自の人材・業務管理ノウハウと経験豊富な経営チームによって、まだ日本では十分に認知されていない「オンラインアシスタント」というサービスを普及させ、新たな市場を創造することを期待しております。
日本インパクト投資2号投資事業有限責任組合
無限責任組合員 組合員 新生インパクト投資株式会社・一般財団法人社会変革推進財団
通称「はたらくFUND」
ジェネラルパートナー 高塚 清佳 様
BPOテクノロジーは、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方を選べる機会の創出と、企業のDXと生産性の改善に貢献することを目指し、オンラインアシスタントサービスを提供しています。当社の「フジ子さん」は、これまで働きたくても働き続けることができなかった労働力の掘り起こしであり、私たちとしても、生産年齢人口の減少に対する重要な打ち手となっていくことを期待しています。同時に、人材不足だけでなく、請け負った業務のフロー内に当社がDXを取り込むことで、顧客企業に負担の少ない形で実質的に業務DXを実現していることも、当社の大きな提供価値であると理解しています。総じて、私たちが目指す「多様な働き方・生き方の創造」に沿う事業であると考え、今般のインパクト投資を実行しました。経営陣と共に、BPOテクノロジーの「社会的インパクト」を測定・可視化することを通じ、インパクト投資家として事業成長を支援し伴走してまいります。
みずほ成長支援第5号投資事業有限責任組合
無限責任組合員 みずほキャピタル株式会社
代表取締役社長 大町 祐輔 様
みずほキャピタルは、この度のBPOテクノロジー様の資金調達ラウンドに新規投資家として参加しました。
BPOテクノロジー様は、「オンラインアシスタントを、日本でも当たり前に。」のビジョンを掲げ、「フジ子さん」のブランドでオンラインアシスタント市場の先駆者としての地位を高めています。
人手不足が深刻化し労働生産性の改善の必要性が高まる中、企業に対してはDXによる効率化を、アシスタントの方には多様な働き方の手段を提供する仕組みを確立し、着実に実績を伸ばしていることを高く支持しています。
今後もみずほキャピタルは、BPOテクノロジー様が目指す「大切なことに夢中になれる持続可能な社会」の実現に貢献して参ります。
PKSHA SPARX アルゴリズム1号投資事業有限責任組合
マネージングパートナー 海老原 秀幸 様
AIの社会実装が急速に進む中、その活用は企業の競争力維持に不可欠です。BPOテクノロジー株式会社の「フジ子さん」は、オンラインアシスタントという切り口でAI活用を後押しし、日本の企業が直面する様々な課題を解決し、社会全体の生産性向上に寄与すると確信しています。
今回の資金調達により、「オンラインアシスタントを、日本でも当たり前に。」というビジョンの実現に向け、より一層の成長を期待しております。引き続き、全力で支援して参ります。
QXLV2号投資事業有限責任組合
クオンタムリープベンチャーズ株式会社
代表パートナー 中澤 篤 様
労働人口の減少、少子高齢化が進む日本において生産性向上やDX化は切り離せない課題です。「オンラインアシスタントによる生産性向上」、と聞くと非常にシンプルですが、同社はこの裏側であらゆる業務に入り込みSaaS・AI・RPAの導入を推進し、中小企業のDX化という大きな挑戦をしています。
ワーカーの教育体制・人員配置などのオペレーションマネジメント、業務遂行力、クライアントファーストなセールス力、これらを高次元で確立され、素晴らしい成長を遂げています。
今回の出資は前職から数えて2回目となりますが、今も変わらず同社のチームに絶大な信頼を置いています。今後の挑戦も全力で支援し続けたいと思います。
basepartners2号投資事業有限責任組合
代表パートナー 山口 丈寛 様
この度、BPOテクノロジーは本リリースにもある魅力的な投資家であり、強力なビジネスパートナーでもある各社様からのご支援を頂くことが出来ました。弊社も前回に続き、追加での出資参加をさせて頂くことになりました。引き続き、代表山田さん及びチーム「フジ子さん」が率いるBPOテクノロジーの更なる成長と顧客満足の最大化に向けて、できる限りの支援を継続して参ります。
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代表取締役社長 山田真也 コメント
当社の創業は、私自身が中小企業における採用課題を実感したことが原点でした。この経験から欧米のバーチャルアシスタント事業に興味を持ち、当時同様のサービスのなかった日本で自らの手による課題解決への使命感を抱き、2017年2月に会社を設立しました。
当社を取り巻く環境は変化を続けておりますが、調達した資金を活用することで、デジタルレイバーの活用をはじめとしたサービスの進化を図り、急成長を遂げているオンラインアシスタント業界において、オンラインアシスタント「フジ子さん」のさらなる地位確立を目指します。そしてヒトとAIの最適なチームワークを探求することで、当社の経営理念である「人々の時間を増やし、幸せを増やす。」の実現に向けた一層の企業努力を続けてまいります。
これまで支えてきてくださった株主様、新たにご支援くださる株主様、また当社をご支援いただいている皆様に心から感謝申し上げます。
引き続き、ご支援のほど、よろしくお願いします。
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当社の概要
会社名:BPOテクノロジー株式会社
設 立:2017年2月
代表者:代表取締役社長 山田 真也
本社:東京都中央区銀座六丁目14番8号
■本件に関するお問合せ先
BPOテクノロジー株式会社 広報IR担当
電話番号:03-4405-3635 /メール:pr@fujiko-san.com