Mアカでは、「怒り」「嫌悪感」「嫉妬」「さみしさ」などの不快な感情の認知と言語化を通して、自分の情熱に繋がるSEL教育 (Social Emotional Learning ) を提供しています。
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企画の概要
今回の企画は、Mアカ広報部の高校生2人と48歳のおじさんで考えました。
今回は”日常的に感じるイライラから、その起因となっている妖怪を作成する”という、異世界の学校ならではの図画工作の授業を行いました。
この企画を行った意図は、
・小中学生ならではの「ありのままさ」を感じてほしい!
・ネガティブな感情を通して、おもしろおかしく変換する楽しさを知ってほしい!
という願いが高校生の2人にあったからです。
このプロジェクトはチャットツールを通して小中学生に呼びかけて行いました。
高校生と日々感じるイライラについて話し合い、紙やタブレットにイライラの起因になっている妖怪を実際に描いて、名前や設定を考えました。
小中学生から実際に出た日常的なイライラとして、
・ゲームのロード時間が長い時
・本などに集中している時に限って話しかけてきた時
・慌てて電車から降りるときに、残金が足りなくて改札で捕まってしまう時
・絵を描いてる時に付け足そうとして、ペンを加えたら失敗した時
・ゲームでいいところだったのにやめろって言われた時
・メガネ落としたと思って探していたら、自分のカバンの中の眼鏡ケースに入ってたとき
など、大人からも多くの「あー!たしかに!!」と思わず言ってしまうような共感を得られるようなイライラがたくさん出ました。
実際に小中学生と話していく中ででたイライラから、その起因となる妖怪を作り出した例をいくつかご紹介します。
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一つ目
【ふっやすくん】
小学生の女の子は、「学校から出された夏休みの宿題が多い」というイライラをあげてくれました。夏の風物詩にもなっている夏休みの宿題…懐かしいですね……。
そんな彼女のイライラの起因となっている妖怪は、先生や学校の運営に取り憑いて宿題を増やすように年を送る「ふっやす君」です。
紙のような形をした体に、’’1+1=2’’と書かれたボディーペイントが特徴的です。
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二つ目
【ムカツクモ】
中学生の女の子が上げてくれた、
「スクショをしようとしたら、スマホの画面が閉じる」というイライラから生まれた妖怪です。
iPhoneでスクリーンショットをする際には、音量ボタンと電源ボタンを同時に押さなくてはいけません。
そんな時、ムカツクモがやってきて電源ボタンの方を強く、そして少し早く押してしまいます。
そのせいで、スマホの電源が切れて画面が閉じてしまうそうです。
ふわふわの体で可愛い顔なのに、見事にイライラを引き起こしてくれる素晴らしい妖怪を考えてくれました。
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三つ目
【シュネーク】
中学生の女の子があげてくれた「シャンプーの残りが少なくて出ない時」のイライラからこの妖怪が生まれました。
シュネークはシャンプーの量が減ってきたら現れて、シャンプーの色と同じ色に化けるといった妖怪です。シュネークがいることでシャンプーの出口が塞がれてしまいシャンプーが出にくくなってしまいます。
三つの例を紹介しましたが、
他にも「サボり魔ツインズ」「さんべつ」などのイライラの起因になっている妖怪を20個以上みんなが考えてくれました!
他の妖怪はMアカのブログ、異世界世界通信(https://emuaka.com/newspaper/)に載せているのでぜひご覧ください。
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最後に
今回の企画を行った願いの一つでもあった、「”ありのままさ”を感じてもらいたい」は、小中学生のみんなの日々のイライラや考えてくれた妖怪から達成されていることを実感しました。
初めは自分のイライラをあまり出せなかったり、いうのを戸惑っている子がいたりしました。しかし、イライラを出していくうちに、だんだん身近な家族に対するイライラや学校でのイライラなど具体的で日頃感じているイライラを出してくれるようになりました。
そして、妖怪でも見た目や取り憑き方など一つ一つに個性が溢れていました。
また、もう一つの願いでもある「ネガティブな感情を通して、おもしろおかしく変換する楽しさを知ってほしい」というものに関しても、参加してくれた子たちの感想から達成されていることがわかりました。
ワークが終わって、感想を聞いている時に「こんなふうにイライラを妖怪として面白く考えたことがなかった」や「とても楽しかった」などの感想も話してくれました。
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Mアカ広報部について
Mアカにまつわるユニークな事柄を発信していく、現役高校生で構成される広報チームです。
Mアカでは、不快な感情の扱い方を身につけるさまざまなプロジェクトを提供しています。詳しくはhttps://emuaka.com/ より動画をご覧ください。