本社エントランスに「サンゴ礁の生態系を再現した水槽」を展示

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株式会社フォーカスシステムズ(東京都品川区、代表取締役社長:森啓一、以下「当社」)は、当社の本社1階エントランスエリアに「サンゴ礁の生態系を再現した水槽」を設置いたしました。これは、株式会社イノカ(東京都港区、代表取締役CEO:高倉葉太、以下「イノカ」)独自の環境移送技術*1を用いてサンゴ礁生態系を再現した水槽であり、当社がサンゴ保護と環境啓発の意義に賛同して実現しました。
(*1)環境移送技術:天然の海水を使わず、水質・水温・水流・照明環境のほか、微生物を含む様々な生物の関係性など、多岐にわたるパラメーターのバランスを取りつつ、任意の生態系を水槽内に再現するイノカの独自技術。2022年、世界で初めて時期をずらしたサンゴの人工産卵に成功した。

■用途も役割も幅広い自然資本「サンゴ」 - 存在の重要性と死滅の危機 -

地球上のサンゴ礁海域には海洋生物種の内、約25%(約10万種)が生息し*²、豊かな漁場、波のエネルギーをカットする護岸(通称:バリアリーフ)、海中のCO2濃度調整、抗がん剤や研究用試薬に用いる遺伝資源等、実に多くの役割を果たしています。

また、日本には世界中の造礁サンゴ約800種類の内、約430種類ものサンゴ種が沖縄から鹿児島エリアに生息しています。近年、生物多様性関連テーマに紐づいて海の重要性が再評価され、ブルーエコノミー(水産の経済的ポテンシャルの総称)の観点でも、日本固有の海洋遺伝資源がもつ潜在的な価値に注目が集まっています。

しかし、気候変動に伴う海水温(海面温度)の上昇により、20年後には現存サンゴの70~90%が死滅する可能性が示されており、サンゴ礁生態系がもつ豊かな遺伝資源も失われるおそれがあります。

(*²)出典:  環境省HP「IPCC『1.5℃特別報告書』の公表について」 https://www.env.go.jp/press/106052.html

IPCC「SPECIAL REPORT『Global Warming of 1.5 ºC』(2018)」 https://www.ipcc.ch/sr15/

<サンゴ礁の生態系を再現した水槽を会社のエントランスに展示すること>

人が普段目に見えないものに関心を寄せるのは容易なことではありません。「生きているサンゴ」を多様な人々の目にふれる本社エントランスに展示することにより、社内外問わず一人ひとりが生態系・環境問題・人と自然との共生について考えるきっかけになることを期待しています。

なお、この展示は、次の時代を担う子供たちが学ぶ場としても活用します。

都会ではなかなか見る・触れる機会はなく、南国の海や研究施設でしか見られない生きたサンゴ。動物に分類されるサンゴに触れる経験を通して、子供たちの多彩で豊かな個性を解放し、一人ひとりの「おもしろい!」に気づく場を提供してまいります。

「ウェークアップ」(8/26[土] あさ8:00~/読売テレビ)で紹介  自然資本・生物多様性の中でもサンゴ礁はその特性・危機的状況から注目を集めています。本社エントランスにサンゴ礁の生態系を再現した水槽を展示する当社が「東京のビルで育つサンゴ」を紹介する番組コーナーで放送されました。

【フォーカスシステムズについて】

株式会社フォーカスシステムズは、1977年に設立され、公共・通信ほか、社会性の高い分野におけるシステム開発・運用に携わるだけでなく、IoT、クラウドや AI 等、時代の流れを見据えたビジネス展開も積極的に推進しています。コーポレートスローガンは “テクノロジーに、ハートを込めて。”人と人とを技術でつなぐ私たちフォーカスシステムズの仕事に、社員ひとりひとりが、情熱と誠意を持って臨む姿勢を込めました。 

HP:https://www.focus-s.com/

イノカについて

イノカは「人と自然が共生する世界をつくる」ことをビジョンに掲げ、国内有数のサンゴ飼育技術を持つアクアリスト(水棲生物の飼育者)と、東京大学でAI研究を行っていたエンジニアがタッグを組み、2019年に創業したベンチャー企業です。 HP:https://corp.innoqua.jp

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