■市場
近年、防犯やマーケティングに加え様々な分野でAIソリューションを用いたネットワークカメラの導入が進んでいます。具体的にはコロナ禍を受けて、体温検知や混雑状況の把握などの需要が拡大するとともに、非接触および非対面で店舗や施設を管理し、現場の遠隔監視を目的とした、クラウドカメラの利用が増加しています。「監視カメラシステム」分野における日本の市場規模は、2024年1,011億円(2020年比 108.8%)(富士経済調べ)と拡大が見込まれています。
■協業の背景
こうした状況においてセキュアは、入退室管理システムや監視カメラシステムに、AI(画像認識)技術を掛け合わせた付加価値の高いセキュリティソリューションを提供しており、大規模商業施設からITベンチャー、食品工場まで9,000社以上に導入を頂いています。
一方コーユーイノテックスは、ICT機器のレンタルとサポートおよびネットワーク設計・施工をコアとして、ネットワークスキルを有するエンジニアが、ICT環境構築を全国拠点でサポートしています。また、成長が期待される「eスポーツ」分野にもいち早く参入し、日本最大規模のeスポーツイベント「RAGE」のネットワーク工事にも携わっています。
今回、旺盛な需要に応え全国規模でのセキュリティソリューション拡大を目指すセキュアと、ネットワーク設計・施工を中心にネットワークビジネス強化を図るコーユーイノテックスの想いが一致し、戦略的な業務提携の運びとなりました。
■業務提携の内容
1.営業拠点の拡大と人員強化
セキュアは、セキュリティソリューション事業を拡大するため、2022年7月には名古屋、23年1月には大宮・横浜オフィスを、同4月には広島オフィスを開設するなど拠点の拡大を図っています。現在、事業基盤構築が同社の喫緊の課題となっており、コーユーイノテックス側からネットワークスキルを有するメンバーが、5月より順次セキュア側に参画しました。
2.「監視カメラシステム」、「入退室管理システム」の施工と全国サポート
セキュアは、データセンターや物流施設等にセキュリティソリューションの営業展開を図っています。まずは東京・関西・福岡地区の商談に関してはコーユーイノテックスのメンバーが関与しネットワークの設計・施工を行っており、既に大手レンタカー会社の店舗におけるカメラの設置案件では、多くの実績が出ています。また、これまでセキュアの営業担当者が行なっていた、施工に関わる調査や準備、工事等をコーユーイノテックスのエンジニアがサポートすることで、セキュアの営業担当者はより営業活動に尽力することが可能となり、仕事の効率化にもつながります。
3.セキュリティソリューションをレンタルサービスとして提供(予定)
従来はセキュアの販売するセキュリティソリューションは、一括購入またはリースのみでしたが、今回の連携を機に、コーユーレンティアが提供するレンタルサービスとしてレンタル提供も計画しています。
■今後の展開
現在建設現場、整備工場など作業現場においては「web会議システム」や「ウェアラブルカメラ」の導入に向けたガイドラインが整備されてきており、働き方改革を推進する上からもDX導入が期待されています。
コーユーレンティアおよびコーユーイノテックスでは、全国約1,000の建設現場事務所に対してFF&E(家具・什器・備品)のレンタルを中核として、建設現場向けサイネージサービス「Worker’s TV」やWEB会議用のコミュニケーション機器「MAXHUB」、更にはネットワークの運用、管理をサポートするコーユーイノテックスオリジナルの「innoNETシリーズ」を提供しています。
また、セキュアは顔認証による入退出管理システムにおいてマーケットシェアNo.1となるなど、お客様のニーズに沿った安心安全なセキュリティソリューションの提案で導入先を拡大しています。
今後両社は、レンティアグループが強い「建設現場向け市場」に加え、「イベント向け市場」「マンションギャラリー」等に対して共同でセキュリティソリューションを展開、ネットワーク工事を中心にビジネス拡大を目指してまいります。
【株式会社セキュアについて】https://secureinc.co.jp/
【コーユーレンティア株式会社について】https://www.koyou.co.jp/
【コーユーイノテックス株式会社について】https://www.koyou-innotex.co.jp