*自社調べ
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課題
これまで、地方エリアの観光地では、大型の観光施設を作り集客を集中させる手法が一般的に行われてきました。しかしこの方法は、顧客が特定の箇所に集中し、交通渋滞や環境破壊など、オーバーツーリズムの問題を引き起こすリスクがあり、また、施設の維持管理に膨大なリソースを割かなければならないなど、持続可能性の面で多くの課題を抱えていました。
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開発の経緯
ジオ・マークではこれまで培ってきた、イラストマップを活用したクラウドサービス提供の過程で、上記の課題を多くの自治体から悩みとして聞いてきました。そこで、イラストマップのメリットである、ひと目でエリアの魅力が伝わり、そこへ行きたい気持ちを高められる特徴を生かし、エリアに到達することで、思い出が残せる仕組みとして、現地でしか買えないNFTの販売プラットフォームを新開発。NFTは現地に行かないと購入できないという制限をつけることで希少価値及び、思い出としての購入意欲を高めています。当社はこれを『思い出NFT』と名づけ今後普及を目指していきます。
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サービスの利用メリット
思い出NFTをきっかけに、これまで収益化ができなかった、国や自治体が管理している、公園や、見晴らしの良いスポット、名もない名所なども集客スポットとして誘客することができるとともに、新たな収益源として活用することができるようになります。
すでにある地域の魅力を持続可能な収益化スポットとして活用しながら、エリア内の周遊を促すことのできる本サービスを「Connect Quest(コネクトクエスト)」と名づけ、新たなエリアプロモーション手法として、定着させます。
サービス紹介ページ
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体験の流れ
1.ユーザーは地域の観光サイトや街に設置されたQRコードなどからデジタルマップにアクセス。その後デジタルマップを見ながら、どのNFTスポットに行きたいかを選択。
2.NFTスポットに到着したら、スマホのGPS機能を利用してチェックイン(現地への到達を認証)。
3.チェックインすると、72時間限定で、その場所でしか買えないNFTが購入できる。
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ユーザーへの提供価値
サービス提供に先駆けて、大学生を中心とした一般ユーザーを対象とし、伊豆大島をフィールドに実証テストを行い、提供価値について検証しました。その結果、NFTを思い出として収集するという体験は、「公園でのんびり過ごす体験」以上の程よい価値を提供できることがわかり、中には「アミューズメントパークのようなエキサイティングな体験」と回答する人もいるなど、旅行体験と非常に相性が良いことがわかりました。また、商品価値としては、300~500円で購入したいというモニターが多く、転売目的がないことから、NFTを投機目的ではなく実践的な観光機能として活用できる可能性が高いと考えられます。
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今後の展望
まず、多くの思い出NFTの普及を目指します。その後NFTの特性を活かしたコミュニティ機能や、メタバース連動など、さらなる活用用途の拡がりを検討するとともに、異業種他社とのオープンイノベーションも視野に入れた新たな機能開発を進めていきます。
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ジオ・マーク株式会社について
会社名: ジオ・マーク株式会社
所在地 : 東京都文京区音羽1丁目26-13-301
代表者 : 代表取締役 岡崎峻二郎
設立 : 2019年2月27日
URL : https://geomark.co.jp/
ジオ・マークは、特定の用途・目的に特化した、オリジナルデジタルマップをノーコードで作成、運用・管理できる独自開発のSaaS型クラウドサービス『GEOMARK 』で、わかりにくい情報を「見たい」情報へ変換し、さまざまなエリア課題を解決するスタートアップ企業です。今後もオリジナルのデジタルマップ作成技術を基軸に最新技術を取り入れ、移動と体験の価値を最大化していきます。
<導入を検討されている方、本件についてのお問い合わせ先はこちら>
ジオ・マーク株式会社
Mail:info@geomark.co.jp