超高分解能なレーダーシステムにおいて、ターゲット分離性能を検証することは複雑かつ手間のかかる作業です。dSPACE Automotive Radar Test System(DARTS)9040-GTは、このようなテストケースに最適な製品であり、77 GHz帯および79 GHz帯(Eバンド全体)に対応する5 GHzの瞬時帯域幅を用いて2つのターゲットを高分解能で正確にシミュレートします。このような作業の際には、従来は2つのDARTS 9040-Gを使用したテストセットアップが必要でしたが、DARTS 9040-GTでは、十分にテストされたDARTS 9040-Gテクノロジによって1台で2つのターゲットをシミュレートします。dSPACEは2020年後半に発表したDARTS 9040-Gにより、分解能と信号の品質に対する要求の厳しい4Dセンサのテ
ストにおける新たな標準を打ち立てました。
DARTS 9040-GTは、異なる角度から接近する、または距離は異なるが角度は同じ地点にある2つのレーダーターゲットを分離してテストすることができます。dSPACEのレーダーソリューション部門のプロダクトマネージャであるAlexander Trapp博士は、「テストセットアップを変更することなくワンクリックで2つのテストを切り替えたり、単一の高周波フロントエンドでさまざまな分離テストを実行し、極めてコスト効率良く実装したりすることができます」と述べています。
DARTS 9040-GTのデモおよび評価は2023年1月に開始される予定です。
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