【新サービス】室内のCO2・オゾン濃度などを遠隔監視、専門家がアドバイス『Ultimate IAQ』8月開始

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建築設備施工と関連機器開発・製造のシー・エイチ・シー・システム株式会社(以下、CHCシステム、東京都町田市中町1-25-9 代表取締役 渋谷俊彦 ℡042-728-6660)は、室内の二酸化炭素(CO2)濃度、温度、湿度、におい値、オゾン濃度を環境設備エンジニアがアドバイスするサービス「Ultimate IAQ(アルティメット インドア・エア・クオリティー)」を8月から始めます。

IoT拡張モジュール(無線ユニット)/オゾンCO2デュアルセンサー・コントローラーIoT拡張モジュール(無線ユニット)/オゾンCO2デュアルセンサー・コントローラー

 

  • サービス概要

IoT拡張モジュール(無線ユニット)で常時遠隔監視して、データが基準値を外れた場合、スマートフォンやパソコンにアラームで知らせるとともに具体的な改善策を提示し、それでも改善しない場合は現地調査を行うサービスです。利用価格は無線ユニット代として月々2200円(税込み)。感染症対策をはじめ、換気設備や除菌・滅菌装置の過剰運転抑制による省エネに貢献します。また、これにより室内環境のビッグデータを集め、性能が低下した空調・換気設備、脱臭装置の取り替え時期などの明示や、最適な環境設備設計の構築につなげます。

CHCシステムは、CO2と温・湿度をモニターできる機種(税込み2万2000円)から、CO2とにおい値のセンサーを内蔵した機種(同9万6800円)、CO2とオゾン濃度のセンサーを内蔵した機種(同10万7800円)までのさまざまなセンサー・コントローラーを開発、2009年から販売しています。今回の環境設備エンジニアによるアドバイスサービスは、これらの機器に後付けすることが可能です。一方、センサー・コントローラーを含めて導入する場合は別途、機器代と初期費用(同2万6400円)がかかります。上位のコントローラー付き機種(同4万9500円~)は換気設備、脱臭装置、空気清浄機、オゾン発生器などを遠隔制御することも可能です。

詳しくは、https://group.chcsys.net/product/をご覧いただくか、お問い合わせください。
 

  • これまでの経緯とこれからの展望

電気通信大学、東京大学などとともに東京都内のライブハウスで行った実証実験では、音漏れを防ぐために換気設備を停止すると1曲後にCO2濃度が3000 ppm超まで上昇、ビル衛生管理法の規定値である1000 ppmを下回るまで30分程度かかりましたが、必要最小限の換気改善工事とデータ活用の運用改善を行い、3分程度で662 ppmまで減少しました。中小規模施設の室内空気質は設備設計上、劣悪なケースもあり、健康被害も報告されています。このためCHCシステムは、大規模施設に導入されている最先端の室内環境管理システムを中小規模施設でも実現することが不可欠と考え、cynaps株式会社(東京都世田谷区)とシステムを共同開発して今回のサービスを始めることにしました。機器メーカーや設備設計者とも連携し、中小規模施設の利用者が自ら最適な機器の選定や運用方法を理解できるような新しいサービスにつなげていく方針です。
 

(写真=都内の診療所に先行導入した「Ultimate IAQ」。無線ユニット(左)と、ニオイCO2デュアルセンサー・コントローラー)(写真=都内の診療所に先行導入した「Ultimate IAQ」。無線ユニット(左)と、ニオイCO2デュアルセンサー・コントローラー)

■企業情報

【シー・エイチ・シー・システム株式会社の概要】
・創業=1979年(昭和54年)4月1日
・資本金=1億円
・事業内容=総合設備・エンジニアリング、空調・環境機器と洗面設備・機器の開発・製造・販売
・売上高=14億3900万円(令和3年12月期)
・本社所在地=東京都町田市中町1-25-9
・電話番号=042-728-6660 / ファクス=042-722-2334
・URL= https://group.chcsys.net/

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