-
プログラム提供の背景と目的
価値観の多様化、リモートワーク、DX推進などビジネス環境が猛スピードで複雑化するVUCAの時代、企業・組織が変化に対応し成長を続けるためにはチームの自律自走力の必要性が高まっています。
一方で、戦後の工業化社会において最も重要であった「効率化」や「業務の標準化」の考え方をベースとした管理・統制型マネジメントが今も根強く日本企業の中心に残っており、こたえのない時代におけるイノベーションを阻害し、「失われた30年」と言われる要因の一つとなっています。
また『日本の人事部 人事白書2023』によれば、「組織開発は重要」と答えた人のうち「取り組んでいる」の回答が3割に止まり、「今後も予定はない」と回答した理由の上位に「ノウハウがない」「経営者の理解が得られない」が挙げられており、組織開発の重要性は認識しつつも取り組めない企業の現状がうかがえます。
そこでこれまで数多くの企業・個人へ「パーソナル・コーチング」「幹部層/マネージャー層チームビルディング」「組織向けチームプロセスコーチング」を行ってきたB&Rでは新たに、コーチングと組織開発のノウハウを詰め込んだ独自のリーダー向け研修プログラムを開発しました。
現代の組織の持続的成長のカギは、変化に対して柔軟に適応し回復するしなやかさ(レジリエンス)を持ち、相互に学習し自律的に課題解決と成長を続ける「自走する組織づくり」と言えます。その「自走する組織」を実現するのが、「共創型リーダーシップ」です。価値観の多様化や働き方の変化などにより、社員のエンゲージメント向上・組織の持続的な成長に課題を持つ企業を対象に、講義/受講者同士の対話/ケーススタディ/演習を組み合わせ、「受講者が主体的に気づき、相互に学び合う場」づくりを促進しながら進める「共創型リーダーシップ開発」を目的とした研修型のプログラムを開始いたします。
また、研修の各回には受講者と担当コーチのフォローアップコーチング(1on1形式/50分)が付き、振り返りを継続して行うことで職場への適用をサポートいたします。
さらに、実際に身体を動かし体感覚と思考の両方から学ぶことのできる、体験型学習(アクティビティ)手法も導入しています。
-
私たちが考える組織・リーダー開発のコンセプト
リーダーシップは、リーダーが置かれている環境の中で、あり方(Being)と関係性(Relation)を通して開発されます。
▼Being(あり方)の探求
リーダーシップは、自分自身の「あり方」が他者に影響を与え、他者も変わっていく行いです。リーダーは、自分の内から湧き出る目的の実現に向けて、自分をよく知り、行動を戦略的に選択することが必要です。
だからこそ、スキルやテクニックだけのリーダーシップ開発は長続きしません。そのため本プログラムでは、リーダー自身の成長(より善いあり方の探求)を重要視しています。
▼関係性(Relation)の構築ポイント
高いパフォーマンスを発揮するチームは、他者理解・他者受容/ビジョンへの共鳴/相互学習/オープンネスの関係性のある4つの要素が高いレベルで醸成されています。
▼背景となる理論
ポジティブ心理学、コーチング、プロセスコンサルテーション、ダイアローグ&アクティビティ
-
「共創型リーダーシップ開発研修プログラム」概要
<プログラム紹介ページ>
<内容>
プログラムの詳しい内容は各企業さまに合わせてプランを作成いたします。
【全5回/オンライン×対面の場合の一例】
①基礎スキル:自己理解
・共創型リーダーシップとは ・リーダーシップ開発のポイント ・自分自身の行動傾向を知る:体験型実習
②Being 〜リーダーのあり方
・自尊感情と私たちのパフォーマンス ・リーダーとして目指す姿を明確にする ・自己振り返りの考え方と実施法
③Being 〜リーダーのあり方
・ケースで共創型リーダーシップを理解する ・私のリーダーとしての信念
Relation 〜関係性の中でリーダーシップを開発する
・私の対人関係の傾向 ・対話的関係/心理的安全性をつくる
④Relation 〜関係性の中でリーダーシップを開発する
・集団理解とリーダーシップ
基礎スキル:傾聴スキル、質問スキル
⑤基礎スキル:フィードバック
◇これまでの振り返りと実践計画
<対象>
・中間管理職
・次期管理職/リーダー
・スポーツチームの指導者(コーチ)の方 など
<このようなお悩みに>
◆社員のエンゲージメント向上や部署のチームビルディングに課題を持っているが、何をしたらいいのかわからない企業の経営者、人材育成担当者様
◆強いトップダウンの組織風土が残り社員が受け身だ
◆リモートワークやメンバーの多様化で管理職が部下育成に手こずっている
◆一人ひとりが活き活きと成長するハイパフォーマンスな組織にしたい
-
パイロット版受講者の声
・「自分の苦手な部分と良かった部分を認識できた。人との関わりや気持ちが人を動かす。ここに尽きるなと思った。形は変わっていくかもしれないが、ポジティブに接していけるリーダーになりたい。」
・「リーダーは力強く引っ張っていくべきであり自分はリーダーに向いていないと考えていたが、それは固定概念であることに気づけた。人との関わりの中で、学んだスキルを実践していきたい。」
・「参加している皆さんの各現場からの意見がとても参考になった」
・「今まで自分は人に期待しない、どうせやってもらえないだろうと諦めて自分が仕事を請け負ってしまっていたが、”(メンバーの)可能性を信じてサポートする”という自分に足りなかった重要な視点を発見できた」
・「元々自分が考えているリーダーシップ論があったが今回の受講で新しい角度の発想を持てた」
<受講者の業種/役職>
・建設業/マネージャー ・人材サービス業/次期マネージャー
・メーカー/人事ご担当 ・コンサルティング/次期管理職 など
-
無料ウェビナーも開催中
「〜VUCA時代の管理職育成のあり方〜自律自走チームを実現する『共創型リーダーシップ開発』のポイント」
本ウェビナーでは共創型リーダーシップの全体像やテクニックに留まらない、実践に繋がるリーダーシップ開発の手法、そして『共創型リーダーシップ開発研修プログラム』の特徴やクライアント様の事例をご紹介します。
参加費:無料(事前申し込み制)
配信形式:Zoom(ウェビナー)
詳細・お申し込み:https://www.being-relation.co.jp/seminar/leadership/
-
講師プロフィール
池田佳奈子(株式会社Being and Relation代表取締役)
組織開発・人材育成コンサルティングや人材紹介事業にてキャリアを積み、組織づくり、人材育成、採用に関する外部支援者として延べ300社以上の企業に携わる。
2022年、株式会社Being and Relationを設立。「あり方と関係性の探求を通して、人と組織がポジティブな変化を起こし続けるエネルギーを引き出す」をミッションに、コーチングとプロセスコンサルテーションの手法をベースとしたリーダー育成やチーム開発に従事。サントリーホールディングスなど大手企業からスタートアップ企業まで、多様な組織のリーダー・経営層に伴走し、自身を最大限に活かしクライアントに貢献する関わりと第三者目線からの気づきを促すフィードバックを行っている。
・国際コーチング連盟アソシエイト認定コーチ
・GCS認定プロフェッショナルコーチ
・銀座コーチングスクール認定講師
波多江嘉之(株式会社Being and Relation シニアパートナー)
株式会社ビジネスコンサルタントにて、マネジャーコンサルタント、業務改善プログラム担当執行役員を歴任。JR九州のサービス体質への転換(SS運動)のための企画立案、教育や、JAとぴあ浜松の大規模組織合併の企画、理念作成、統合教育など、組織開発・人材育成プロジェクトの担当実績多数。
2022年にシニアパートナーとしてB&Rにジョイン。主にプログラム開発や社内人材育成を力強くサポートを行っている。
・慶応義塾大学ビジネススクール MDPコース修了
・全日本能率連盟 マスター・マネジメント・コンサルタント
-
株式会社Being and Relation(ビーイングアンドリレーション)
設立 :2022年5月
代表:池田佳奈子
住所:神奈川県鎌倉市御成町11-2 ヤノヤビル2F
事業内容:
企業に対する組織開発及び人材育成の支援業務、各種コーチング及びコンサルティング業務、個人及びグループに対する各種プログラムの企画及び実施、研修会及びワークショップ等の企画、運営並びに管理