【調査リリース】2023年夏の旅行トレンド全国調査 20代の宿泊予約はオフラインが有力、海外旅行人気が影響か

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インターネット行動ログ分析によるマーケティング調査・コンサルティングサービスを提供する株式会社ヴァリューズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:辻本 秀幸、以下「ヴァリューズ」)は、国内の20歳以上の男女20,469人を対象に、今夏の旅行予定に関する消費者アンケート調査を実施しました。またヴァリューズが保有する約250万人の独自消費者パネルを活用したインターネット行動ログ分析ツール「Dockpit(ドックピット)」を使用して、消費者の旅行動向を分析しました。

【調査・分析概要】

夏の旅行予定については、全国のヴァリューズモニター(20歳以上男女)を対象として、2023年6月26日~6月30日にアンケート調査を実施(回答者20,469人)。

※2022年度データについては、2022年6月21日~6月30日にアンケート調査を実施(回答者7,632人)。

※アンケート調査は性年代別人口とネット利用率に合わせたウェイトバック集計をおこなっている。

※検索者数はPC及びスマートフォンからのアクセスを集計し、ヴァリューズ保有モニターでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推測。

◆20代は、海外も視野に入れた旅行意欲が高い

宿泊を伴う夏の旅行の予定についてアンケートでたずねたところ【図1】、「旅行の予定 / 検討あり」と回答した人は32.8%で、全体の約1/3という結果になりました。年代別で見ると、特に20代の割合が高く、20代男性では41.1%の人が旅行を検討していると回答しています。

2023年の注目トピックといえば、出入国の規制緩和に伴う海外旅行の需要回復ですが、海外への旅行意向は、おおむね若い世代ほど強くなっています。子供がおらず、身軽なうちに海外旅行しておきたい、という若者が多いのかもしれません。大学生の卒業旅行先として、海外が検討に上がりやすい可能性も考えられます。

◆海外の旅行先トップ3は韓国・ハワイ・台湾

では、海外旅行における人気の旅行先はどのエリアなのでしょうか。ランキングを見ると【図2】、韓国が13.1%と唯一10%を超えて第1位となっています。アジアではその他に台湾が第3位、タイが第5位と、上位5位内に3つの地域が含まれています。

第2位にはハワイがランクイン。数年ぶりに出入国制限が緩和された海外旅行では、こうした典型的な旅行先が選ばれやすい可能性があります。また、第4位にはアメリカ合衆国と、上位5位の中では最も日本からの距離が遠い旅行先となっています。

一方で、フランスやスペイン、ドイツといったヨーロッパの国や、オーストラリア、ニュージーランドといったオセアニアの国は、ランキング上位に含まれていません。円安や、フランスにおける暴動をはじめとする治安の問題があるほかに、南半球の国々では日本と季節が真逆になるため、コロナ明けすぐ、久々に行く海外旅行先としてはハードルが高いのかもしれません。

「旅行」との掛け合わせ検索ワードを見ても【図3】、北海道や沖縄といった国内エリアに続いて、韓国(第5位)や台湾(第8位)の人気がうかがえます。

上位10位にランクインした4つの地名と「旅行」との掛け合わせ検索者について、その属性を見ると【図4】、韓国は男女比がおよそ3:7と女性人気が特に高いことがわかります。近年話題の韓国コスメを現地調達したい、あるいはK-POPや韓ドラといったエンタメに影響されて現地を訪れたい、といった女性のニーズがあるのかもしれません。

◆海外旅行は約16%が前年12月以前に予約。早めの動き出しが目立つ

続いて、旅行の予約時期についてたずねました【図5】。旅行先が海外か国内かで分けて集計したところ、国内では5月〜6月で急激に予約時期の割合が高くなる一方で、海外を旅行先とする場合は、前年12月以前から予約が始まっていることがわかりました。規制緩和への期待感や、海外旅行に際しては入念にプランニングしたいという消費者心理がうかがえます。

◆海外旅行は前年より早まり、国内旅行はお盆に集中
実際に旅行を予定している時期についてもたずね、海外と国内、2022年と2023年で旅行予約・検討者を分けて集計しました【図6】。すると、2023年の旅行予定時期は、海外旅行については2022年より早まり、7月中旬から旅行者の割合が高くなっているのに対し、国内旅行は前年より遅くなり、お盆周辺の時期に集中していることがわかりました。

本格的な夏休みシーズンに入り費用が高くなる前に、長期休暇を取って海外旅行を楽しもうという人が2023年は多かったのかもしれません。一方で国内旅行については、前年よりも新型コロナウイルスの感染リスクに対する警戒心が解け、お盆に帰省を兼ねて旅行しようという人が増えたのではないでしょうか。

◆海外旅行の検討においては、オフラインの接点が強力
次に、旅行の予約・検討者に海外旅行と国内旅行それぞれの情報収集媒体についてたずねました【図7】。国内旅行においては44.3%の人が宿泊予約サイト・旅行情報サイトを、15.1%の人が観光協会・地方自治体のサイトを参考にしているのに対し、海外旅行ではこれらのサイトは国内旅行よりも割合が低くなっており、一方で旅行代理店店員の説明やオフライン広告など、リアルな接点が多くなっています。国内旅行に比べて勝手がわからない中、プロに直接相談する方が安心、という人が多いのかもしれません。

また海外旅行では国内に比べ、YouTubeやSNSの書き込み、ブログなども高くなっているのが特徴です。国内よりも滞在先のイメージが湧きにくかったり、何を準備すべきかわからない、という悩みを、インフルエンサーが発信するこれらのコンテンツが解消しているのかもしれません。

◆20代女性は、YouTubeやSNS上での情報収集が盛ん

続いて、情報収集媒体を性年代ごとに集計しました【図8】。宿泊予約サイト・旅行情報サイトは50代男性、40〜50代女性といったミドル層がよく利用しているのに対し、20代ではYouTubeなどの動画共有サイトが人気のチャネルとなっています。20代女性はSNSサイトの書き込み内容を25.3%の人が参考にしており、他のセグメントに比べて突出して高くなっているのも特徴です。一方で、インターネット広告は性年代にほとんど偏りなく参考にされていることがわかります。

◆20代は、オフラインで宿泊先の手配をする傾向が最も高い

最後に、宿泊予約チャネルを性年代別に見てみると【図9】、男女ともに20代はネットの利用が最も低く、一方で電話や店舗、郵送といったオフラインのチャネルが高くなっていることがわかります。【図1】で20代の海外旅行意向が強く出ており、また【図7】で海外旅行検討はオフライン接点が多かったりすることも影響しているのかもしれません。

【注意事項】

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ヴァリューズが独自保有している、国内250万人規模の消費者モニター会員のWeb行動ログデータから、マーケティングに必須の3C(自社・競合・競合)を手軽に分析することができます。また直感的なUIを採用したダッシュボードで、ひと目で網羅できるデータを閲覧しながら、誰でも簡単にデータ分析をはじめることが可能です。膨大なデータを分かりやすくサマリ表示しており、概観を把握した後は気になる部分を深掘り分析していくことで、リサーチの時間とコストを大幅に削減します。

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所在地 : 東京都港区赤坂2-19-4 FORUM赤坂5F

代表者 : 代表取締役社長 辻本 秀幸

事業内容: 経営に関するコンサルティング及び成長支援事業

      インターネット行動ログ分析事業 (ビッグデータ解析事業)

      IT先端技術を駆使した”売れる仕組み”構築事業

設立  : 2009年9月30日

資本金 : 1億円

URL  : https://www.valuesccg.com/

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