休養・抗疲労行動トレンド2023コーヒー・チョコレートなど飲食にかかわる項目が急上昇「炭酸飲料」が注目のソリューションに

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一般社団法人日本リカバリー協会(事務局:神奈川県厚木市、代表理事:片野秀樹)は、一般社団法人日本疲労学会、株式会社ベネクスと共同で、2017年から全国10~14万人(20~79歳※、男女各5~7万人)に対して行っている健康及び生活状況に関するインターネット大規模調査「ココロの体力測定」を、2023年4月18日から5月23日に実施。今回は、「休養・抗疲労(疲労解消)行動の実施率」を2021年と比較分析した結果をまとめました。

【調査サマリー】

■休養・抗疲労(疲労解消)行動として「飲食」にかかわる項目が上昇、コーヒーやチョコレートなどが牽引

■脳トレ、炭酸飲料を飲むなど、手軽にできるリフレッシュ行動が急上昇

■オンラインコミュニケーションや自宅でできる活動は急降下

■疲労度合別では、2021年に引き続き元気な人は「自然と触れ合う」「身体を動かす」行動が上位にランクイン

■男女別でみると、男性は発散系、女性はコミュニケーション重視の傾向に

■世代別では、全世代において寝る・入浴するが上位にランクイン、若者はSNS、シニア世代ではウォーキングも

 

  • 飲食にかかわる行動が急上昇!休養・抗疲労(疲労解消)行動トレンド2023を発表

2023年の休養・抗疲労行動の実施率TOP30をみると、1 位「寝る」45.9%、2位「入浴する」43.9%、3位「コーヒーを飲む」36.0%、4位「テレビを見る」34.4%、5位「YouTubeなどの無料動画を見る」30.2%という結果に。上位の中で最も上昇率が高いのは2021年より1.18%上昇の「動画サービス(Hulu、Netflix、amazonなど)」となりました。また、3位「コーヒーを飲む」、6位「チョコレートを食べる」、22位「スナック菓子を食べる」などの飲食にかかわる項目が軒並みランクアップ。前回は無かった項目として「目薬をさす」「家族と外食」が新たにランクインしました。

〈図表1:休養・抗疲労(疲労解消)行動の実施率(全国、男女計)単位:%、倍〉

〈図表2:休養・抗疲労(疲労解消)行動の実施率(全国、男女計、2021-23比較)単位:%〉 

  • 「脳トレ」「炭酸飲料を飲む」など、手軽にできるリフレッシュ行動で気分を切り替え

2021年と比較した休養・抗疲労行動の実施上昇率TOP10をみると、1位「脳トレをする」、2位「ガーデニング」、3位「炭酸飲料を飲む」、4位「家庭菜園」、5位「動画サービス(Hulu、Nexflix、amazonなど)」という結果になりました。新しいソリューションとして「炭酸飲料を飲む」にも注目。自宅で手軽にできるリフレッシュ行動に加え、飲食にかかわる行動も上昇しています。

〈図表3:休養・抗疲労(疲労解消)行動の実施上昇率上位10位(全国、男女計)単位:%、倍〉 

 

  • オンラインコミュニケーションや自宅でできる活動が急降下

  2021年と比較した休養・抗疲労行動の実施上昇率WORST10は、1位「アロマテラピー」、2位「脳を休めるように、一息つく」、3位「温感グッズを利用する」、4位「断食をする」、5位「BBQをする」という結果に。オンラインでのコミュニケーションも急降下しています。WORST10全体的には、「部屋の模様替え」、「友人とのビデオ通話」、「アロマテラピー」など自宅でできる活動が目立ち、コロナ禍の収束をうかがえる結果となりました。

 

〈図表4:休養・抗疲労(疲労解消)行動の実施上昇率下位10(全国、男女計)単位:%、倍〉

  • 疲労度合別では、元気な人は「自然と触れ合う」「身体を動かす」行動が上位にランクイン

元気な人の休養・抗疲労行動の実施上昇率上位は、1位「ガーデニング」、2位「ラジオ体操をする」、3位「脳トレをする」、4位「家庭菜園」、5位「ジムに行く」などが入り、庭を使った趣味や心身の体操などがランクインしています。また上位の中で実施率10%を越えている項目は、「ガーデニング」、「脳トレをする」、「スポーツ・運動で汗をかく」、「ウォーキング、ジョギングをする」、「スポーツ観戦(テレビ、web)」、「旅行に行く」、「本を読む」、「ラジオを聴く」と、2021年から引き続き身体を動かすことや文化活動に触れるなどバウンダリーマネジメントの要素がみられました。

 

〈図表5:休養・抗疲労(疲労解消)行動の実施上昇率(全国、男女計、疲労度合別)単位:%、倍〉

  

  • 男女共に入眠行動を重要視。男性は発散系、女性はコミュニケーション重視の傾向に。

休養・抗疲労行動の男性の実施率は、1位「寝る」41.0%、2位「入浴する」39.6%、3位「コーヒーを飲む」32.6%、4位「YouTubeなどの無料動画を見る」29.7%、5位「テレビを見る」29.4%などが上位を占めています。また女性の実施率は、1位「寝る」50.8%、2位「入浴する」48.1%と、3位「コーヒーを飲む」39.4%と、男性同様の結果が続き、以下、4位「テレビを見る」39.3%、5位「甘いものを食べる(チョコレート以外)」39.2%という結果に。ランキング全体を見ると男性は「ウォーキング、ジョギング」「スポーツ観戦」「シャワーを浴びる」など発散系が上位に目立ち、女性は「家族と外食」「笑う」「同性の友人と食事」などコミュニケーションを重視する傾向があるようです。いずれにしても外へ出るような行動が目立ち、コロナの収束による変化がみられる結果となりました。

〈図表6:休養・抗疲労(疲労解消)行動の実施率(全国、男女別)単位:%〉 

 

  • どの世代においても「寝る」「入浴する」が上位に。若者はSNS、シニア世代はウォーキングも。

休養・抗疲労行動の実施率全体での1位「寝る」、2位「入浴する」は、すべての年代でTOP4にランクイン。全体3位の「コーヒーを飲む」はほとんどの年代で上位となったものの20代ではランク外となりました。20代・30代では「SNSをみる」がそれぞれ4位と8位に、60代・70代では「ウォーキング、ジョギングをする」がそれぞれ8位と4位となり、世代による差も見受けられました。また、動画やテレビなどの鑑賞はどの年代においても上位でしたが、若い世代では動画サービス(Hulu、Netflix、amazonなど)やYouTubeなどの無料動画、シニア世代ではテレビと、視聴方法の違いが出る結果となりました。

〈図表7:休養・抗疲労(疲労解消)行動の実施率 年代別TOP10 単位:%〉 

 

【調査概要】

調査名:「ココロの体力測定 2023」

期間:2023年 4月18日~5月23日

SCR調査対象:全国の20~79歳の10万人(男女各5万人)

方法:インターネット調査

調査項目: 10問

調査名:「ココロの体力測定 2021」

期間:2021年 11月15日~12月20日

SCR調査対象:全国の20~79歳の10万人(男女各5万人)

調査項目: 10問

※疲労度合項目:厚生労働省「ストレスチェック」B項目を基に独自加工して、点数化

※集計データ:県・年齢を実際の人口でウエイト修正を行い活用

 

【一般社団法人日本リカバリー協会 概要】

所在地:神奈川県厚木市中町4-4-13 浅岡ビル4階

会 長:渡辺恭良(神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科 特命教授、理化学研究所生命機能科学研究センター 客員主管研究員、大阪公立大学 名誉教授、一般社団法人日本疲労学会 理事長)

副会長:水野敬(神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科 特命教授、理化学研究所生命機能科学研究センター 客員主管研究員、大阪公立大学健康科学イノベーションセンター 特任教授/センター副所長、一般社団法人日本疲労学会 理事)

顧 問:大谷泰夫(神奈川県立保健福祉大学 理事長、元内閣官房参与)

松木秀明(東海大学 名誉教授、健康評価施設査定機構 理事)

代表理事:片野秀樹 博士(医学)(日本未病総合研究所講師、Genki Vital Academy 顧問)

提携:ゲンキ・バイタルアカデミー(ドイツ)

URL:https://www.recovery.or.jp/

  • 【産後リカバリープロジェクト 概要】 ※日本リカバリー協会推進プロジェクト例

    産後リカバリープロジェクトとは?産後ママ・パパが直面する課題解決を目指す

出産後の母体へのダメージは想像よりも大きく、大けがを負っているのと同じ状態にあるも関わらず、「産後」は赤ちゃんのケアだけに目がいき、ママのケアは後回しになりがちです。周りに心身の状態を理解してもらえなかったり、実際どのようなケアをして良いのか分からなかったりと、女性やその配偶者・パートナーにとって、子育て環境には不安要素が多く存在しています。

「産後リカバリープロジェクト」は、この出産後の女性(夫婦)に対する、リカバリーのためのサービス、情報、環境が大幅に不足している現状に着目し、「ママの心身のリカバリー」だけでなく、「夫婦の心身のリカバリーの社会浸透」、「産後リカバリーの文化づくり」を推進することで日本の子育ての環境を向上することを目指し、立ち上がります。

主な活動

当プロジェクトの主な活動内容は、「産後リカバリー白書」の発行、Webサイトでの情報発信、産後リカバリーの企業向け福利厚生セミナーや産後リカバリーヨガのイベントの開催などを予定しています。現在、当社の他3社が活動に参加しており、さらに法人の一般社団法人日本疲労学会、神奈川県未病産業研究会、神戸リサーチコンプレックス協議会の3社の後援のもと、専門的な視点からアドバイスを得ながら活動を展開してまいります。

◆学術的根拠に基づいた心身の回復やセルフケアの啓発(効率の良いリカバリーの提供)

◆新しい選択肢による時間や体力・精神負荷の軽減(Babytech、Femtech、相談サービス)

◆産後リカバリーの日の制定と産後リカバリーマークの浸透で世の中の空気づくり

◆夫婦でお互いの心と身体を理解する「産後リカバリーセミナー」

【産後リカバリープロジェクト 賛同・協賛企業】※2023年7月1日現在

株式会社ベネクス、タカラベルモント株式会社、SOMPOひまわり生命株式会社、株式会社大広 フェムテック・フェムケアラボ、プレミアアンチエイジング株式会社、東洋紡株式会社、株式会社ポーラ、ガーミンジャパン株式会社、一般社団法人 日本リカバリー協会

(後援)一般社団法人日本疲労学会、神奈川県未病産業研究会、神戸リサーチコンプレックス協議会

【調査報告書「休養・抗疲労白書2022」について】

ページ数:236P

販売価格:90,000円(税別)※PDF版

販売時期:2023年1月30日

編著者:一般社団法人日本リカバリー協会

※2023年版は、2023年9月に発刊予定

【調査報告書「産後リカバリー白書 2022」について】

ページ数:104P

販売価格:60,000円(税別)

販売時期:2022年11月28日

編著者:一般社団法人日本リカバリー協会

監修:産後リカバリープロジェクト

※2023年版は、2023年10月に発刊予定

【調査報告書についての詳細・お問い合わせ先】

産後リカバリー白書2022 | 一般社団法人日本リカバリー協会
【産後リカバリー白書とは】当プロジェクトの活動として、全国10万人の男女(20~79歳の男女各5万人)に実施した「ココロの体力測定2021」のデータを活用し、産前産後の男女のストレスや疲労状況や、子育てやパートナーへの意識の違いを...

<報道関係者お問い合わせ先>

一般社団法人日本リカバリー協会 広報事務局

担当:柴山 TEL:070‐1389‐0172

メール:shibayama@netamoto.co.jp

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