世界的にカーボンニュートラルに向けた取り組みや革新がさまざまな産業で進む中で、当社ではダイカストの用途拡大や生産方法の革新などによりCO2排出量削減に取り組んでいます。また従来から、アルミダイカスト(※2)の利点を活かし、自動車部品における部品点数の削減、軽量化、リサイクル性の向上などで貢献しています。一部の自動車メーカーでは近年、車体の製造工程で超大型のダイカストマシンを用い大型構造部品を一体成形し、コストダウンやCO2排出量削減を図る動きが進んでいます。そこで当社でも、こうしたギガキャストと呼ばれる次世代のダイカスト技術の導入を開始します。
今後については、新車種開発において増加が見込まれる大型構造部品の試作サービス(設計、試作金型、試作品)の提供を2025年3月頃から予定しており、ギガキャストの採用を検討される自動車メーカーなどのお客様に提案してまいります。当社はこれまで培ってきた、サブフレームなど大型アルミダイカスト製品の生産技術やノウハウを活かし、革新的生産方法の構築に貢献してまいります。
※1 型締力(製品を鋳造する際に金型を締め付ける力)の大きさ
※2 アルミダイカスト:溶かしたアルミ合金を精密な金型に高速・高圧で注入し、瞬時に成形する鋳造技術や製品
<設備投資の概要>
・導入する鋳造機:6,000トンクラス ダイカストマシン 1台
・生産品:大型アルミダイカスト製品(ボディ、バッテリーケース等)
・設置場所:菊川工場敷地内に、ギガキャスト用工場建屋を新設
・新設工場建屋 敷地面積:3,400㎡ (鋳造工場 1,600㎡、金型工場 1,800㎡)
・稼働開始予定:2025年3月
リョービ株式会社 菊川工場
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