Mediplatと旭化成ファーマ、「骨検」の一環として「スギサポwalk」を活用した骨粗鬆症疾患啓発による行動変容検証プログラムを完了

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メドピア株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長 CEO:石見 陽)の連結子会社である株式会社Mediplat(本社:東京都中央区、代表取締役 CEO:石見 陽、以下「Mediplat」)と旭化成ファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:青木 喜和、以下「旭化成ファーマ」)は、旭化成ファーマが2020年12月より始動した骨粗鬆症の疾患啓発活動 『骨検(ほねけん)-骨にも検診プロジェクト- (以下、「骨検」(※1))』 の取り組みの一環として、Mediplatと株式会社スギ薬局(本社:愛知県大府市、代表取締役社長:杉浦 克典、以下「スギ薬局」)が運用する歩数記録アプリ「スギサポwalk」を活用した疾患啓発を通じて受診行動変容を検証するプログラムを2023年1月23日から3月23日まで実施しました。その結果、潜在患者のうち約4万人の方が「骨密度検査を受けた」と回答され、骨粗鬆症の潜在患者への啓発によって骨密度検査の重要性が認識され、早期発見・早期治療に繋がる可能性が示唆されました。
  • 本プログラム実施の背景

骨粗鬆症は発症しても自覚症状のないことが多く、骨折が起きるまでに気づくことが難しい病気です。そのため推定有病患者数が1,280万人(※2)存在するといわれている一方、治療を受けているのは3割程度と報告されており(※3)、受診率・診断率の低さが課題となっています。骨粗鬆症の早期発見・早期治療のためには、病院で骨密度検査をして、自分の骨の強さ(骨強度)や状態を把握することが非常に重要です。今回、旭化成ファーマはMediplatと共同で歩数記録アプリ「スギサポwalk」のユーザーを対象に、骨粗鬆症の疾患啓発活動によって潜在患者の行動にどのような変化がみられるかを調査しました。

  • 調査結果

  1. プログラムへの参加者は約53万人、58.3%という高い回答率で骨粗鬆症への関心の高さがうかがえる結果に

  2. 歩きながら骨粗鬆症が学べるウォークラリーに約34万人が参加

  3. 潜在患者のうち、4万人近くが「骨密度検査を受けた」と回答、潜在患者とそのご家族の30%以上で行動変容を確認

  • 調査結果の詳細

■プログラムへの参加者数は約53万人、58.3%という高い回答率で関心の高さがうかがえる

最初に実施した骨粗鬆症の症状アンケートには、スギサポwalkのユーザー約53万人(529,807人)、全ユーザーの58.3%が参加する結果となり、骨粗鬆症への関心の高さが影響していると推察されます。また、期間限定ミッションに参加した骨粗鬆症の潜在患者は317,943人、回答者の60.0%、そのご家族は28,109人(5.3%)でした。

■歩きながら骨粗鬆症が学べるウォークラリーに約34万人が参加

次に6,000歩毎に骨粗鬆症についての原因・症状・検査方法を学ぶウォークラリーを実施、416,101人がラリーに参加し、ゴールしたユーザーは338,487人でした。骨粗鬆症の潜在患者とそのご家族だけでなく、多くのスギサポwalkユーザーに対して疾患啓発を行うことができました。

この背景として、スギサポwalkユーザーの骨粗鬆症への関心の高さのみならず、このプログラムが骨粗鬆症の知識を段階的に蓄積できる啓発内容であったことが考えられます。

なお、骨粗鬆症の潜在患者317,943人のうち、ラリー参加者は163,274人、ゴール人数は147,532人(ゴール率90%)でした。また、潜在患者のご家族28,109人のうち、ラリー参加者は15,713人、ゴール人数は14,339人(ゴール率91%)であり、いずれも高いゴール率となりました。

■潜在患者のうちの4万人近くが「骨密度検査を受けた」と回答、潜在患者とそのご家族の30%以上で行動変容を確認

行動変容調査では、潜在患者317,943人にアンケート調査を実施、回答者数は275,439人で86.6%という高い回答率でした。

回答した人の32.6%となる74,055人で行動変容が見られました。中でも骨密度検査に関する行動変容が顕著であり、39,708人(12.5%)が「骨密度検査を受けた」、9,962人(3.1%)が「骨密度検査を受ける予定」と回答しました。

また、そのご家族では回答した人の36.2%となる6,832人で行動変容が見られました。最も多かった回答は「骨粗鬆症の話題を話した」の2,317人(8.2%)であり、今回のプログラムがご家族と骨粗鬆症について話すきっかけになったと考えられます。

  • 行動変容検証プログラムの詳細

①    骨粗鬆症の症状アンケート

期間             :2023年1月23日(月)~2月5日(日)

対象             :スギサポwalkの全ユーザー(909,193人)

参加人数       :529,807人

内容     :骨粗鬆症の症状についてアンケート調査を配信

②    骨粗鬆症について学ぶウォークラリー

期間             :2023年2月6日(月)~3月5日(日)

対象             :スギサポwalkの全ユーザー(936,558人)

参加人数       :416,101人

内容             :6,000歩ごとに骨粗鬆症の原因・症状・検査方法について学ぶウォークラリーを実施

③    行動変容調査

期間             :2023年3月10日(金)~23日(木)

対象             :①のアンケート調査で以下に該当した方

  ■骨粗鬆症の潜在患者(317,943人)

   段差などで転びやすい/身長が縮んだ/背中や腰に痛みがある/閉経を迎えた/喫煙・飲酒の習慣あり/

   体形はやせ型 の症状に1つ以上該当する人

  ■骨粗鬆症の潜在患者のご家族(28,109人)

   ご家族の中に、身長が縮んだ/背中や腰に痛みがある/過去1年以内で骨折を経験した

   の症状に1つ以上該当する人

参加人数       :骨粗鬆症の潜在患者(275,439人)

        骨粗鬆症の潜在患者のご家族(23,771人)

内容             :対象者に行動変容調査を実施

  • 今後の取り組みについて

今回、女性が7割以上、40代以降が6割以上を占めるスギサポwalkユーザーを対象とし、骨粗鬆症の潜在患者ならびにそのご家族へ繰り返し啓発を行いました。その結果、約4万人の潜在患者が「骨密度検査を受けた」と回答されました。
これらの結果から、骨粗鬆症の潜在患者へ繰り返し啓発することによって骨密度検査の重要性が認識され、骨粗鬆症の早期発見・早期治療に繋がる可能性が示唆されました。

今後も旭化成ファーマは、「骨検」の活動を通じ、一人でも多くの方々に、骨粗鬆症がご自身およびご家族に及ぼす影響を正しく理解していただき、少しでも骨粗鬆症が疑われる場合には、検査が受診できる医療機関に足を運んでいただくきっかけになるよう、疾患啓発に特化した活動を行ってまいります。

  • 歩数記録アプリ「スギサポwalk」

「スギサポwalk」は、バーチャルウォークラリーを体験しながら健康情報等を得ることができる歩数記録アプリです。健康増進に繋がるクイズやアンケート機能も実装しており、ユーザーの心身の健康増進につながるクイズや健康状態に関するアンケートを継続的に実施しており、アプリのダウンロード数は250万を超えています。「スギサポwalk」は、メドピア株式会社の連結子会社である株式会社Mediplatが開発と運用を行っています。

  • 用語説明

1) 「骨検」では、2020年12月1日からの活動開始以来、骨粗鬆症について理解できる「骨検Webサイト」や、無料で骨粗鬆症について相談ができる「骨のでんわ相談室」、骨密度測定などの体験イベントを通して、継続的に啓発活動を行ってきました。
2022年には骨検InstagramならびにLINEの公式アカウントを開設し、さらなる情報発信に努めております。

・骨検Webサイト:https://honeken.jp/

・骨検公式Instagramアカウント:honeken.jp

      https://www.instagram.com/honeken.jp/

・骨検公式LINEアカウント:@honeken 

1) Noriko Yoshimura, et al.J Bone Miner Metab 2009;27:620-8.

2) MEDICAMENT NEWS 第2229号

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