新規立ち上げスタートアップ「WellBear」、クロスボーダーM&Aプラットフォームをリリース

この記事は約6分で読めます。
WellBear株式会社(以下、WellBear:共同代表大熊一慶・櫻井勇太)は、この度自社最初のサービスとして、クロスボーダーM&A*プラットフォーム「WellBear M&A」をリリースしましたのでお知らせいたします。

*クロスボーダーM&A:国境を越えたM&A

【背景】

日本国内におけるM&Aは、事業承継関連が中心となって市場を牽引し、2022年では4,304件、2年連続で過去最多の件数を更新するなど事業成長の一般的な戦略となりつつあります。ただ、国境を越えたクロスボーダーという観点から見ると、JETRO世界貿易投資報告 2022年版によれば、日本企業が海外企業を買収するM&Aの件数は、2020年の580件に対して、2021年は564件と微減になっています。

しかしながら、世界に目を向けると、クロスボーダーM&Aは2020年のディール件数10,515件に対し2021年は14,364件とコロナ前より件数が増加しており、グローバル潮流と異なる日本企業の海外企業買収減というギャップが顕わになっています。

日本において国内のみを見据えた事業を展開していた場合、少子高齢化の影響によって市場が縮小する可能性は高く、多くのスタートアップや中堅企業の戦略の一つとして国内M&Aが一般的になってきた今だからこそ、日本企業が海外企業を買収するイン・アウトM&Aという選択肢を増やし、大企業に限らず、あらゆる企業がクロスボーダーM&Aを一般的に活用できる土壌を整えたいと考え、このタイミングでWellBearを創業し、クロスボーダー特化型のプラットフォーム「WellBear M&A」をリリースいたしました。

クロスボーダーM&Aによって世界で活躍する日本企業をより多く産み出し、次世代に繋がる日本の長期的な経済成長への寄与を目指します。

【サービス概要】

WellBear M&Aは、IT・中堅規模及びクロスボーダーM&A(企業合併・買収)に特化したプラットフォームサービスで、2つのサービスで構成されています。事業分野・規模・エリア・においてWellBearが実績とネットワークを持つ領域に絞り込んだサービスを提供することにより、M&Aにおいて最も大きな懸念点のひとつであるPMIの成功を見据えたサービスを提供することが可能になっています。

1.WellBear M&A マッチング」

「WellBear M&A マッチング」は、主に海外の売り手IT企業と日本の買い手企業によるM&Aを実現させるサービスです。売り手企業は現在はベトナムを中心に既にネットワーク化を進めており、今年度中にフィリピン・インドなど他アジア地域に展開していく想定です。

2.「WellBear M&A アドバイザリー」

「WellBear M&A アドバイザリー」は、これまで数々のクロスボーダーM&A・PMI(Post Merger Integration:M&A後の統合プロセス)実績を持つWellBearメンバーの知見を活かしたアドバイザリーサービスです。M&Aに必要な戦略立案、現地調査、条件交渉、DD(デューデリジェンス)、PMI業務までを網羅的にサポートでき、現在も、既に上場企業のアドバイザーを務めています。

また、現地での人材採用、教育、IT開発マネジメントなど、買収した後の海外IT企業経営における重要なポイントにおいても、弊社の現地パートナーネットワークを活用して、ソリューションを提供できるので、初めて海外のIT企業M&Aを検討される企業様であっても、買収後までを見通した企画を設計・実施することが可能です。

【会社概要】

株式会社WellBear(以下、WellBear)は2023年1月に設立されたスタートアップ企業で、海外でのM&A経験を多数持つ以下のメンバーによって創業されています。

 https://wellbearma.com/

・大熊一慶(おおくま いっけい)

2023年3月に上場したモンスター・ラボ(現モンスターラボホールディングス)の本社執行役員や子会社/グループ企業の代表を務め、同社のグローバル新規事業の起ち上げや海外M&AにおけるビジネスDDなどを担当。独立後は上場企業のPMI、DX支援やIT系スタートアップのM&A、事業・プロダクト開発支援業務に従事。アジアを中心としたIT企業の豊富なパートナーネットワークを有しています。

・櫻井勇太(さくらい ゆうた)

モンスター・ラボ(現モンスターラボホールディングス)でクロスボーダーM&Aマネジメントを経験。同社のアジア、アメリカ、中東、ヨーロッパ地域でのM&Aの実行やPMIをリードし、その後アメリカ企業のIT事業立ち上げ参画、独立後はM&Aのエグゼキューションやコンサルティングを実施してきており、自身の専門であるファイナンス領域の実績や経験に加え、法務・税務に精通するプロフェッショナル・ネットワークも世界中に有しています。


パーパス・ミッション・ビジョン

・パーパス

「次世代が誇れる社会を創る」というパーパスを掲げています。創業メンバー両名が子どもを育てているということもありますが、子どもたちが生きていく社会、次世代に渡すべき世界を少しでも前進させることを目指しています。当初注力するIT領域はもちろん、中期的にはカーボンニュートラルに貢献する技術やリソースを持つ企業に注力し、世界中で喫緊に解決すべき課題に取り組む企業に対して、弊社サービスを提供させていただき、少しでも次世代が引き継ぐ世界を進展させる貢献をしたいと考えています。


・ミッション

ミッションには「分断を越えた繋がりを創る」という言葉を掲げています。スコットランドの著名な歴史学者であるニーアル・ファーガソン氏は、現代のグローバル化が進む一方で、地政学的な二極化・分断が起こっている事象・危機に対して、経済的な結びつきが分断から起こる戦争を防ぐ手立てにもなり得ると述べています。我々はクロスボーダーM&A事業を通じ、グローバルなビジョン、技術、リソースを持つ企業同士を結びつけ、異なった地域、国の人々同士での経済的なつながりを強化し、争いの抑止力として機能させることを目指しています。

・ビジョン

ビジョンは「国を越えて誠実なM&Aができる世界を当たり前にする」ことです。M&Aというと、契約段階でのDD、ディールの取引額など、条件に目が行きがちではありますが、様々なM&Aの瞬間やその後の経営統合を実施してきた体験から、M&Aの成功を決定づけるのは買収後のPMIだと考えています。多くのアドバイザリー会社やマッチング事業者はPMIの機能を有していません。弊社は創業メンバーが特に深い知見を持つIT分野・クロスボーダー・中堅規模という領域に特化することで、PMIに係るソリューション・知見を提供でき、関係者全員にとって誠実なディールが可能な世界を目指し、WellBearを通したM&Aに関わる全ての企業、株主、従業員、顧客など全てのステークホルダーが契約時だけでなく契約後も好ましい結果を得られることを目指しています。


タイトルとURLをコピーしました