最新テクノロジーを使い、ウォーカブルシティと国産材利用を体現する木製パビリオン「CRADLE – HAT」プロジェクト開始。

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愛知ブランド認定の特注家具製造会社、株式会社アーティストリー(本社:愛知県春日井市/PJ代表:大西功起)とデジタル技術を駆使する建築ギルド集団、ND3M(拠点:愛知県名古屋市)が互いのデジタル技術を活かし共創。デザイン都市名古屋の街並みに、日々忙しく過ごす人々に対して、憩いの場作りを提案します。

最新テクノロジーを使った木製パビリオン最新テクノロジーを使った木製パビリオン

  • 目指すは人々にとって「自由な都市」

愛知県の道路は車線が広く、毎日多くの自動車が通る景色が日常です。 製造業の集積地として自動車産業が発展している一方で、昨今では地球環境・持続可能性 SDGs への意識が高まり、産業も変わりつつあります。そして我々の暮らしも時代とともに変化しています。とにかく働いて、とにかくモノを消費する生き方から、1日1日の生き方やライフワークバランスを大切にする生き方へ。そんな我々に寄り添うような街と建築について考えたい。

いつも行く場所も自動車ではなくゆっくり歩いてみる。 仕事で忙しい時でも少し休みをとってホッとしたひと時を過ごしたくなる。 自分のペースで暮らし、自分のペースで歩く。そんな生活を実現する自由なウォーカブルシティの実現へ。温かい手触りの木材加工と 3D プリンターという新しいテクノロジーを用いて、人々が集う温かい空間を提案します。

※ウォーカブルシティ(Walkable City)とは
直訳すると「歩きやすい(歩いて行ける)街」。街をウォーカブル(歩きやすい)にすることは、人々の健康や環境、経済活性化のため、そしてより強固な地域コミュニティのために必要不可欠だとされています。(引用:ITDP研究)

  • 最新テクノロジー5軸CNCと3Dプリンターで製作

3D モデルを現実のモノにする CNCや3Dプリンターは誰でも気軽に買えるようになり、企業や個人、学業の中でも活用が進み、プロトタイピングや DIY に盛んに使われる時代となりました。しかし、公共空間への実装事例は少なく、人々が生活の中の建築スケールで触れ合う機会はほとんどありません。私たちは単なる工作機械としてではない表現を追求して創作活動を行っています。多様な人が集まる公共空間での社会実装のフェーズへと移行させることが、日本のものづくりの進化に繋がると考えています。

3D加工された木のフレームにぴったりフィットして寄り添う、美しい曲面の3Dプリント製パネルが利用者のアクティビティを拡張します。座ったり、寝転がったり、日陰になったり、様々な表情がCREDLE-HATに生まれます。
画一化された家具ではなく、それぞれにあわせた一点ものパネルを実現します。表面のテクスチャや光の様子が変化していく様子を楽しめる、3Dプリントが作り出す独特の表情が利用者の好奇心を刺激し、まちなかアートとして、デジタル・ネイティブ世代の起爆剤となることを期待します。 

人々の憩いの場となるパビリオン人々の憩いの場となるパビリオン

  • 新しい表現で国産材活用も促進

整備された森整備された森

現在、日本全国の人工林で、管理されずに放置状態の森林が問題となっています。適切な管理の行われない森林は成長に必要な日光が届かず、土が痩せ、生態系が貧弱になるだけでなく、土砂災害などのリスクも大きく孕んでいます。愛知県は、面積の42% が森林でそのうち63% が人工林という豊富な森林資源を持つ県です。公共事業の看板に県産材を使用したり、県産材活用の補助金の導入など、県産材の存在を一般へアピールする施策を行っている一方、消費者の目線になると、生活の中で直接、森林資源に触れ合う場は少ない。人々が日本の木を使い豊かな森林を次の世代へ受け継いでいく意識をもち、資源の循環を促し、林業を元気にする。本プロジェクトでは都市の中に気軽に触ることのできる木製のパビリオンを設置することにより、 森林資源について気軽に関わることのできる場を提供できると考えます。

  • プロジェクトメンバー

株式会社アーティストリー
1994年設立。愛知県春日井市にて、主に商空間の木製オーダー家具を製造。近年は培ってきた職人技術に加え、木材を3D加工できる工作機械「5軸CNC」と三次局面のデザイン設計を可能とする「3DCAD」を組み合わせ、建築からサウナまで多様な木質空間製作に携わっている。その取り組みを評価され、令和4年度の愛知ブランド企業に認定された。
公式HP http://www.artistry.co.jp/
公式instagram https://www.instagram.com/artistry_tech/

ND3M(エヌ・ディー・スリー・エム)
2019年設立。建築をバックグランドとしたコンピューテーショナルデザイン、デジタルファブリケーションを専門に活動するギルド的集団。メンバーは愛知県内外の社会人3名(うち二級建築士1名)、大学院生3名。
主な活動は、コンピューテーショナルデザイン、3Dスキャンや3Dプリントを活用した空間設計、技術支援からワークショップやイベント企画などを行なっている。
公式HP https://nd3m.io/
公式Twitter https://twitter.com/nagoya_d3m
 

今後は実施設計を進めるとともに、モックアップ製作に向けた資金調達(クラウドファンディング)などを行なっていきます。

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