■背景
当社は、2014年にサービスを開始した大学生専門の協賛プラットフォーム「ガクセイ協賛」事業を皮切りに、人材・不動産・エンターテイメント・医療など10カテゴリの事業領域でインターネットを活用した送客プラットフォーム事業を展開しております。
「ガクセイ協賛」の導入団体は現在では700大学6000団体を超えており、当社は、多くの学生の声を直接集めることができる強みを生かし、現代の学生の実態を通して新しい視点をご提案することを目的に調査事業を行っております。
■調査概要
調査期間:2023年03月17日(金)~2023年03月24日(金)
調査対象:全国、ガクセイ協賛に登録する700大学の学生
調査方法:インターネット調査
回答者数:4年制・短期大学・専門学校を含む学生500名(女性:326・男性:174)
■質問項目
Q1.現在住んでいる家は?
Q2.家から学校までの通学時間は?
Q3.家から学校までの通学手段は?
Q4.現在住んでいる家をどのように探しましたか?
Q5.物件・部屋を選ぶ場合の条件について教えてください
Q6.現在住んでいる家の家賃は?
Q7.現在住んでいる家の間取りは?
Q8.物件の周辺環境で重要だと思うものの上位3つを教えてください
Q9.部屋づくりやインテリアにはこだわる方ですか?
Q10.部屋づくりやインテリアで参考にしているものは?
Q11.将来住んでみたい憧れの家は?
■大学生の住居形態
大学生の住居形態について調査するために、「Q1.現在住んでいる家は?(N=500)」という質問をしてみた。結果は、実家暮らしが6割、一人暮らしが3割、その他(寮やシェアハウス)が1割となった。
「実家:下宿」と考えると、おおむね「6:4」という数値になるようだ。男女で大きな違いはなく、数値はどちらも約6:4となった。
■大学生の通学時間
次に、「Q2.家から学校までの通学時間は?(N=500)」と質問をした結果、「30分以上」の割合が6割、「30分以下」の割合が4割となった。
上述した、「実家:下宿」とほぼ同じ比率となっており、通学にかける時間は実家暮らしの方が30分以上、一人暮らしの方が30分以下という目安になりそうだ。
内訳を見ても、一人暮らしの場合は9割が通学時間30分以内であり、反対に実家の場合は9割近くが通学に30分以上を要している。
【回答の内訳】
●大学生の通学手段
「Q3.家から学校までの通学手段は?(N=500)」と質問したところ、「徒歩」利用者は252人であるが、「徒歩のみ」で通学している学生は60人で12%となった。他には、駅まで徒歩やバスや自転車で向かい、そこから電車に乗るなど、複数の交通手段を使うケースが見られる。
【様々な通学パターンの例】
下宿の割合が40%であったのに関わらず、「徒歩のみ」の割合が12%であることから、下宿先の物件探しにおいて、徒歩圏内を意識する人はそこまで多くないようだ。
1つ前の質問結果と合わせてみると、交通手段を問わず通学時間30分以下を目安に、物件を探している学生が多いと考えられる。
■大学生が物件探しをする際に利用する方法
「Q4.現在住んでいる家をどのように探しましたか?(N=197)」という質問を実家以外に住んでいる学生にしたところ、不動産会社のホームページやアプリを利用する方が半数程度(34%+17%)という結果になった。
物件探しと聞くと、有名サイトや会社を利用するイメージが強いが、大学生協や町の不動産屋を利用する方も一定数いるようだ。
「不動産×学生」などの組み合わせでマーケティング施策を行う場合は、WEBやアプリだけが情報発信の手段ではないことに留意しなければならない。
■大学生が住居に求める条件
「Q5.物件・部屋を選ぶ場合の条件について教えてください(N=500)」という質問をした結果、大学生が最重要だと考える項目が「家賃」であることがわかった。
次いで、「周辺環境、バス・トイレ別、駅チカ、防犯性」などの項目が大学生からは重要視されているようだ(重要と回答した方の割合)。
以下ではより具体的に家賃や周辺環境、間取りに関する質問を行っている。
●大学生の家賃平均
「Q6.現在住んでいる家の家賃は?(N=197)」と質問したところ、「5万円台」が最も割合として大きいことがわかった。
全国大学生協協同組合連合会が発表している「第57回学生生活実態調査の概要報告」でも、大学生の一人暮らしの家賃平均は1カ月あたり53,920円とされており、大学生の現実的な家賃のラインが5万円前後であることが予想できる。
参考:https://www.univcoop.or.jp/press/life/report.html
ただし「5万円台」の割合が突出して大きいわけではない。
地域的(地価的)要因もあり、理想値よりも上ぶれる場合も下ぶれる場合もあるようだ。
家賃に関する調査では、男女別の数値にやや違いが生まれた。女子大学生の方が男子大学生に比べて、家賃が高い傾向にある。
女子学生の場合、物件探しの際にセキュリティ面や衛生面を考慮することから、自然と家賃の平均が男子学生よりも高くなってしまうのだろう。
●大学生の住居の間取り
「Q7.現在住んでいる家の間取りは?(N=197)」という質問をした結果、大学生の大半が「ワンルーム」か「1K」(35%+41%)であることがわかった。
1人暮らしという条件に絞ると、「ワンルーム」+「1K」の割合は83%となる。大学生の間取りの選択肢としてはワンルームか1Kが主流という解釈で間違いなさそうだ。
【回答の内訳】
一部、1LDK〜3LDKと回答した方もいたが、「ローカルエリアで劇的に家賃がやすく広い部屋が借りられる」、「家庭が裕福であり支援をしてもらえる」、「シェアハウスや同棲である」など例外的な理由であった。
間取りに関して、やや男女の差が見られ、女性の方が大きな部屋を選ぶ傾向にあった。
問5の「物件・部屋を選ぶ場合の条件について教えてください(N=500)」の内訳で、部屋の広さを重視する割合は「女性(25%)<男性(30%)」であることがわかっている。
広さへのこだわりがないにも関わらず、実際は女性の方が大きな部屋を選ぶ理由として、推測的ではあるが、オートロックやバストイレ別、宅配ボックスなど安全面や衛生面でのこだわりが強いことから、結果的に部屋のグレードが上がりやすいのではないかと考察している。
●大学生が求める住居の周辺環境
「Q8.物件の周辺環境で重要だと思うものの上位3つを教えてください(N=500)」という質問をした。
結果、「スーパー」が周辺環境の要素として重要視されていることがわかった。
使用頻度の高いコンビニではなく、スーパーが重要視されている点が意外な結果である。物件を選ぶ条件の1位が家賃だったこともあり、金銭面を気にする方が多いのだろう。
求める周辺環境の回答には男女差もあり、女性は「治安の良さ」や「ドラッグストア」を選択する方が多く、男性は「飲食店」を選ぶ方が多かった。
女性は「安全性が高いこと」や「生活品・美容品が買い求めやすいこと」、男性は「食の面倒がないこと(自炊をしない)」が各々の考える暮らしやすさにつながっているのだろう。
■大学生のインテリア・部屋作りへのこだわり
「Q9.部屋づくりやインテリアにはこだわる方ですか?(N=500)」という質問をしたところ、「まあまあこだわる」という回答が最も多く集まった。
若者世代(Z世代)には「個性を大事にする」や「現実主義的である」といった特徴がある。
そのため、徹底的にこだわる方や全くこだわらない方は少なく、「現実的に無理のない範囲で自己表現をする」という方が多いようだ。
女性の方が「とてもこだわる・まあまあこだわる」と回答した方がやや多かったが、大きな差はないようだ。
●インテリア・部屋作りで参考にするもの
「Q10.部屋づくりやインテリアで参考にしているものは?」という質問をした結果、大学生がインテリアに関する情報を収集する手段の大半はSNSであることがわかった。
実店舗(12%)や雑誌(6%)を利用する方は少数である。「学生×家具・インテリア」などで情報発信する方はこのことに留意して置かなければならないだろう。
情報収集の媒体には男女で差があり、女性SNS、男性がWEBを利用する傾向が強い。
SNSの場合は部屋のイメージや参考にしたい人を探す抽象的な方法であり、WEBの場合はノウハウや特定のアイテムについて調べる具体的な方法である。推測的ではあるが、購入にいたるまでのプロセスは男女で異なるのだろう。
■大学生の考える理想の住まい・住居
最後に「Q11.将来住んでみたい憧れの家は?(N=500)」という質問をし、自由記載で回答してもらった。
●「タワマン」と「一軒家」
回答は意外にも「一軒家」と記載する方が多かった。フリーワードの回答にも関わらず、半数以上が一軒家と答えていた。「一軒家:マンション=273人:88人」
一軒家と回答した方は「庭付き」「縁側付きの平屋」「古民家」などを希望するケースが多かった。数十年前のマイホームブームから時代の流行はマンション→タワーマンションと変化してきたが、若年層世代はマイホームに一巡しつつあるのだろうか。
タワマン回答者は「セキュリティ対策が万全な」「高層の」「プール付きの」「おしゃれでキラキラした」といった安全性やブルジョワジー・スタイリッシュな雰囲気を求める方が多かった。中には虫が苦手だから高層であることが好ましいといった変わった意見もあった。
●「都会」と「田舎」
都会派と田舎派は半々であった。都会派が多くなるのではと予想していたが、意外な結果だった。コロナ禍を経て、リモートワークが浸透したことで、都会であることのメリットが薄れた結果、自然が豊かな場所で自分らしさを大切に暮らしたいと考える人が増えたのではないだろうか。
都会派の意見としては、「都会の安全な」「始発駅の」などが集まった。反対に、田舎派の意見としては「自然に囲まれた」「海が近い」「スイスの山のような」などの声があった。
また、田舎と回答した方の中には「田舎すぎない田舎」と記載する方もいた。落ち着きはあるが、不便さを感じたくはないという願望が伺える。
●こだわりの設備
そのほかこだわりの条件として以下のような意見も集まった。
・キッチンの広い
・防音性の高い
・本棚がたくさんある
・デザイナーズ
・バスケットコートのある
・温泉を引いた
キッチンは調理、防音性は楽器やゲーム、本棚は読書など、どれも趣味を充実させることを目的とした条件であることから、より自分らしく暮らしを充実させるための理想であることが考えられる。
【今回の調査について】
ガクセイ協賛では、学生や協賛に関する記事やアンケート調査などについて発信しております。
「大学生に聞く!家・物件・アパートの探し方、一人暮らしの条件」のより詳しい記事はこちらから確認できます。
https://www.gakuseikyosan.com/media/?p=3396
【株式会社ガロアについて】
所在地:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー17F
創立:2014年4月1日
代表者:代表取締役CEO 浅井 亮祐
事業内容:インターネットを活用した送客プラットフォーム事業
プライバシーマーク登録番号:21001310(02)
企業サイトURL:https://www.galoisjapan.com/
【ガクセイ協賛とは】
大学生がいつでもどこでもアプリで協賛金を集められる大学生専門の資金調達アプリです。
導入団体数700大学6000団体突破し、大学研究室・部活サークルなどの団体だけではなく個人利用としてもご利用可能です!
学生にピンポイントでアプローチが可能で、協賛・プロモーション・アンケート調査など学生ターゲットの様々な施策を行うことができます。
下記より、学生集客や学生への協賛などお気軽にご相談くださいませ。
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