伍代夏子特別防犯支援官が千葉県読売防犯デーに出席 特殊詐欺対策に重要な3つのポイントを伝える

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 「ストップ・オレオレ詐欺47〜家族の絆作戦~」プロジェクトチーム(略称:SOS47)は、全国で被害が相次ぐオレオレ詐欺等の特殊詐欺に関する知識や被害防止策を分かりやすく伝え、特殊詐欺被害を防止するため、2018年より、全国47都道府県警察と共に対策及び広報啓発活動を行っています。

 この度、特別防犯支援官の伍代夏子氏が、第19回千葉県読売防犯デーに出演、特殊詐欺に関する講演を行いました。

■伍代支援官「3つのポイントを必ず覚えて、自分だけでなく周りの方にも伝えて実践してください。」

 講演の中で伍代支援官は、「SOS47の特別防犯支援官として、また個人の活動の際にも啓発活動を行って5年になりますが、特殊詐欺の手口はどんどん進化しています。詐欺に対抗するにはどうしたらいいのか、家族の財産を守るにはどうしたらいいのかを皆さんと考えるためにやって参りました。千葉県ではオレオレ詐欺を『電話de詐欺』と呼んでいると聞いていますが、今この『電話de詐欺』の状況としては、千葉県をはじめ全国で被害が多発していて、危機的な状況となっています。私は絶対に大丈夫、という方がいらっしゃいますが、そういう方に限って騙されてしまうことが多く発生しています。気をつけていても騙されてしまうことがあり得ますので、今日は特に気をつけるべきポイントを3つお伝えします。皆さん絶対に覚えて帰ってください。」と訴えました。

 「気をつけるべきポイントの一つ目は、自宅の固定電話に出ないこと、詐欺の犯人からの電話に出ないことです。私は騙されないと思っている方でも電話で話をしているうちに、詐欺の話をされてしまいます。鳴っている電話に出ないことが難しいと思う方は、録音機能をつけていただくか、常に留守番電話設定にしていただくと犯人と話さずに済みますので、非常に有効です。

 また、NTT東日本では、70歳以上の方がいる世帯ではナンバーディスプレイとナンバーリクエストというサービスが無料で利用できるようになりました。非通知からの電話が鳴らないようにでき、また事前に相手の電話番号を確認できますので、知らない相手からの電話には出ない対策が取れるようになります。」と強調し、

 さらに「二つ目のポイントは、ATMでの携帯電話は詐欺です。ATMで医療費や保険料などの還付金を受け取ることは絶対にありません。ATMを操作をしながら携帯電話で話をすることは、詐欺被害に繋がり大変危険です。また電話をしながらATMを操作している方がいないか、もし見かけた際は声をかけてあげてください。」と危険性を訴えるとともに、ATMでの積極的な声かけの協力を求めました。

 最後に、「三つ目のポイントは、自分は騙されないと考えずに、周りに相談することです。詐欺の手口は非常に巧妙で、詐欺の被害に遭った方のほとんどが自分は騙されないと思っています。電話でお金やキャッシュカードなどの話が出た際には、すぐに電話を切って、ご家族や警察に相談してください。自分だけで抱え込まないようにしてくださいね。」と家族のコミュニケーションの大切さを訴えました。

 その後、伍代支援官と会場全体で「STOP 電話de詐欺!」と唱和を行い、講演を終了しました。

【開催概要】

■催事名  :第19回 千葉県読売防犯デー

■実施日  :2023年10月6日(金)

■実施会場   :青葉の森公園芸術文化ホール

■出席者  :警察庁 特別防犯支援官 伍代 夏子 氏

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