私たちは不確実な時代に生きています。4年目となったコロナ禍は、未だ新たな亜種を生み出し続け、ウクライナでの戦争の影響は世界中に波及し、生活費の高騰など人々の生活を脅かしています。さらに気候や生態系の災害は日々世界に破壊的な影響を及ぼしています。
如何にして希望ある未来に進めるのでしょうか。新たな道とは、また未来に進む上での障壁はどんなものでしょうか。UNDPが発表した人間開発報告書の最新版(2021/22年版)、「不確実な時代の不安定な暮らし:激動の世界で未来を形づくる(Uncertain Times, Unsettled Lives: Shaping our Future in a Transforming World)」はそれらの質問に答えます。
今回発表する人間開発報告書2021/22年版は、近年に発表した人間開発報告書(不平等に関する2019年版報告書と、人新世におけるリスクをテーマにした2020年版報告書)を含む3部作の最終章と位置付けられています。この新報告書では、不平等と不確実性が互いを強化しながら絡み合うことによって、これまでにない形で暮らしが不安定になっているのではないかと論じています。また、新報告書は、コロナ禍発生以前から世界の7人に6人が不安全感を感じていたと報告した、2022年発行の「人間の安全保障に関する特別報告書」も土台として構成されています。
重要な点として、この新報告書は機会についても言及しています。最終的には、共通の目標に向かって努力し、人間開発を倍増させることが、たとえ不確実な時代であっても、人類が繁栄できる未来を創造するために不可欠であると主張しています。
今回の新報告書発行記念イベントは、「2022年特別報告書 人新世の脅威と人間の安全保障~さらなる連帯で立ち向かうとき~」の日本語版書籍出版記念も兼ねて開催します。なお、当イベントは会場のみで参加が可能です(オンライン配信はございません)。
イベント概要は以下の通りです。ご多用の折とは存じますが、皆様のご参加をお待ちしております。
なお、ご参加を希望される方は、以下のリンクより参加事前登録をお願い致します。
https://www.undp.org/ja/japan/events/hdr-japan-launch-2023
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【イベント名】 「不確実な時代における人間の安全保障と人間開発」
(人間開発報告書2021/2022年版及び人間の安全保障特別報告書 (日本語書籍出版)ローンチ・イベント)
【日時】 2023年4月26日(水)15:00 − 16:30 (14:00 開場)
【共催】 UNDP、外務省、JICA緒方貞子平和開発研究所
【形式】 対面のみ(オンライン配信なし)
【会場】 三田共用会議所3階 大会議室 (アクセスについて)
【使用言語】 日本語(英語同時通訳あり)
【参加費】 無料
【ご留意事項】
- イベントは事前登録が必要です。なお、参加登録はこちらのリンクからお一人ごとにお願い致します。申込期限は4月25日17時です(先着順・人数上限に達した際は、期限より早く締め切る可能性がございます )。
- 当日、受付にて検温をさせていただきます。発熱等の風邪症状がみられる方、来場時の検温で37.5度以上ある方は、参加をご遠慮いただくことがございます。
- 会場へお越しの方へ;できる限り公共交通機関でのご来訪をお願い申しあげます。
【プログラム】
- 開会挨拶 | 外務省政務
- 祝辞 | 武見敬三参議院議員
- 第1部:人間開発報告書2021/2022年版及び人間の安全保障特別報告書からの示唆 | ペドロ・コンセイソン UNDP人間開発報告室長
- 第2部:パネル・ディスカッション 「不確実な時代における人間の安全保障と人間開発-複合化する危機への対応策を模索する」
- モデレーター: ペドロ・コンセイソンUNDP人間開発報告室長
- パネリスト
- 赤堀毅 外務省地球規模課題審議官
- 峯陽一 JICA緒方貞子平和開発研究所長
- 長有紀枝 難民を助ける会会長・立教大学教授
- 田中梨奈 持続可能な社会に向けたジャパンプラットフォーム事務局長
- フロアとの質疑応答
- 閉会挨拶 | 江草恵子UNDP駐日代表代行
- 総合司会: 保田由布子UNDP駐日代表事務所渉外・広報官