当社は、4月1日を夢を発信する日にしようとするApril Dreamに賛同しています。
このプレスリリースは「NPO法人ターサ・エデュケーション」の夢です。
- 学校とは何か
皆様が考える「学校」とはどんな場所でしょうか。
勉強を教えてもらい学力を高める場所、友達と繋がり社会性を養う場所、規律やルールを身につける場所、さまざまな体験や交流の中で経験を積む場所。
学校という場所に行くことによって、得られる価値はたくさんイメージできるのではないかと思います。
学校て得たものが子どもの社会的自立に繋がっていく。私たちもそう思っています。
しかし、現在24万4940人もの子どもが学校行くことができていません。
いわゆる”不登校”になった子どものほとんどは、学校に行けていない自分を責め、苦しみ、悩んでいます。
それは学校で得られる価値を手に入れることができていないからではありません。
「なぜ自分は行けないんだ、みんな行けているのに。」そんな周囲と比較し自分を卑下する悩みがほとんどです。その苦しみの先に「私には生きている価値がない」「私なんてどうせもう無理だ」と自分自身の人生を諦め、無気力となっていく..私たちはそう考えています。
こうした状態に陥ることを「仕方ない」と考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし私たちは「もったいない」と考えています。
なぜなら「学校に行くことで得られる価値はある。しかし、学校に行かなくても同じような価値を得られる方法はある。」と考え、実践しているからです。
- フリースクールとは
私たちは2016年、群馬県前橋市で初めてのフリースクールである「フリースクールこらんだむ」を開校しました。
突然ですが、フリースクールこらんだむの理念を文章化したものが下記の文章です。
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学校に行かない。いわゆる「不登校」と呼ばれている子どもたちがいた。
彼らは友人や先生との人間関係等で悩み、学校に行けなくなっていた。
みんなが普通に行っている学校。
みんなが当たり前に行くことができている学校。
行けない自分自身を責め、苦しんでいた。
母親はなぜ自分の子どもが学校に行けないのかわからなかった。
私の育て方が悪かったのか..そう自分自身を責めていた。
我が子の人生を考えると不安で不安でたまらなくなった。
時には子どもに厳しい言葉を浴びせてしまうこともあった。口を聞かなくなり、家庭不和にもなった。
どうしたら学校に行くことができるのか..そんなことを毎日考えていた。
でも今2人は笑い合ってご飯を食べている。
子どもは夢を語り、母親は笑顔で頷く。
温かい家庭がそこにはある。
フリースクールこらんだむ。
そこには今の自分に必要なものがあった。
何もしなくてもいいことが許される場所、自分の話をしっかり聞いてくれる人、自分と同じ状況にある仲間。
そのすべてが温かい。ありのままの自分を認めてくれて、受け止めてくれる。自分にとってかけがえのない居場所。明日が来るのが本当につらかったのに、いつの間にか明日が来るのが待ち遠しくなっていた。
こらんだむにはたくさんの大人たちがいる。みんな優しい。
そして色々なことを教えてくれる。自分の世界が広がっていく。
こらんだむでは色々な体験ができる。
その1つ1つが想い出であり、今の自分に繋がっている。
母親も驚いた。
「いってきます!」と笑顔で家を出ていく子どもの後ろ姿。バタンとドアが閉まった後、涙が出た。
そして気がついたら学校に行かないという選択もありかもしれない、そう思うようになった。
そうしたら、家庭の雰囲気もすごく変わった。もしかしたら今までよりもいいかもしれない。
なんとかなる。子どもの人生を応援する。不安がない訳ではないけど、そう本気で思えるようになった。
本当にフリースクールこらんだむがあって良かった。
ここで過ごした時間は一生の宝物。
真っ暗だった世界に温かい光を差し込んでくれた、こらんだむ。
こらんだむがあったから、また笑顔になれた。
こらんだむがあったから、また頑張ろうと思えた。
こらんだむがあったから、今がある。本気でそう思っている。
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フリースクールこらんだむでは、上記の理念を中心に置き、活動しています。
多様性を尊重し個性を受け入れる安心安全な居場所つくりを前提に、興味関心に寄り添いやりたいことを見つけるサポートや自立に向けたやりたいことの実行をサポートし、子どもの状態に応じた支援を段階的に取り組んでいます。最初に訪れたときは無気力だった子どもたちも3ヶ月も経てば笑顔になり、能動的に他者と関わり様々なプログラムをとおして学びを深めていきます。卒業後には9割以上が学校復帰や高校進学を果たし、開校以来100人を超える不登校児童生徒を受け入れ、社会的自立に導いてきました。
- 目の前の子どもを中心に
1つの場所に適応できないことが、その子どもの価値を決めるのでしょうか。それは違うはずです。
子ども一人一人にはそれぞれ価値がある。それはきっとみんな知っているはずです。
そして、その価値を広げ伸ばす場は学校だけではないとわかるはずです。
多様性の重要性が謳われる昨今において、学校も1つの選択肢なのではないでしょうか。
そう社会が考えることができたとき、不登校になった苦しみや悩みは消えていきます。
「私は学校に行けないから、フリースクールに行く」ではなく、
「私はフリースクールに行く」
あらゆる場所が学びの選択肢になったときには、「不登校」という言葉さえ、なくなっているはずです。
「April Dream」は、4月1日に企業がやがて叶えたい夢を発信する、PR TIMESによるプロジェクトです。私たちはこの夢の実現を本気で目指しています。
- 法人概要・お問い合わせ
法人名:特定非営利活動法人ターサ・エデュケーション
所在地:群馬県前橋市二之宮町1291番地6
代 表: 市村 均光
設 立: 2015年7月
事業内容: 不登校児童を対象としたフリースクール運営、ひとり親家庭児童を対象とした無料学習支援等
HP:https://tasa-education.com
TEL:027-226-5243
e-mail : info@tasa-education.com