鹿島建設株式会社(東京都港区)とインドチャイナ・キャピタル(Indochina Capital)の合弁会社、インドチャイナ・カジマ・デベロップメント(Indochina Kajima Development)はこのほど、ベトナムのディープシー工業団地(DEEP C Industrial Zones)にて、ベトナムで2つ目となる賃貸工場の起工式を開催した。
新たな賃貸工場は、ディープシー工業団地がクアンニン省で開発運営するDEEP C Quang Ninh II(ディープシー・クアンニン第2)に立地し、CORE5 Quang Ning(コアファイブ・クアンニン)のブランドで売り出す。開発総面積は69,000m2となり、2,835m2から18,196m2までの賃貸物件を揃え、2024年3月のリース開始を予定している。
式典に出席した鹿島建設の越島啓介副社長執行役員は、本物件の特長を「中国と高速道路でつながり、国際深水港を使って世界につながるサプライチェーンを構築可能な戦略的な立地」と説明。更に、建物の屋根には太陽光パネルを敷き詰め、環境性能評価システムであるLEEDのグリーンビル認証取得を計画している。
ディープシー工業団地は、ベルギーの資本によりハイフォン市と隣接するクアンニン省の港湾地区に3,400ヘクタールの工業団地を開発運営している。ベトナム北部最大の港、首都ハノイ及び中国に繋がる高速道路、国際空港の全てに隣接し、ベトナム国内最高レベルの税優遇を受けることが出来る経済特区内にある。これまでに、ブリヂストン、信越化学工業、IHI、ENEOS、日本通運など18社の日系企業が進出している。