大阪大学発ベンチャーのイムノセンス、JEITAベンチャー賞を受賞

この記事は約4分で読めます。
大阪大学発ベンチャーの株式会社イムノセンス(本社:大阪府大阪市、代表取締役:杉原宏和、以下 イムノセンス)は、一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA:代表理事/会長 時田隆仁 富士通株式会社 代表取締役社長)より、「JEITAベンチャー賞」を授与されました。

JEITA※1 ベンチャー賞は、電子情報技術産業の総合的な発展のみならず、経済発展に貢献 しうるベンチャー企業を表彰するもので、本年が8回目の取り組みとなります。「JEITA ベンチャー賞審査委員会」(審査委員長 荒川泰彦 東京大学 名誉教授/特任教授)が成長性(先導性)、波及性、社会性の3つの視点からベンチャー企業を審査・選考した結果、当社を含む6社が今回の受賞に至りました※2。

受賞式にて(左:JEITA 時田隆仁会長、右:弊社代表取締役 杉原宏和)受賞式にて(左:JEITA 時田隆仁会長、右:弊社代表取締役 杉原宏和)

当社に対する「審査評価」は以下の通りです。

「株式会社イムノセンスは、各疾病に特有のマーカーを免疫反応と電気化学反応で精密に定量化できる独自の小型免疫測定デバイスを開発した。小型で持ち運びが可能であり、少ない検体量に対して10分で簡便な検査を実現できるため、迅速診断ニーズが強い心疾患や塞栓症などの循環器系疾患などに対して、緊急性の高い検査を実施できる。コロナ禍において簡便で迅速な感染病検査の必要性が高まり、今後は早期診断や早期治療が有効とされる様々な医療現場において POCT(point of care testing)※3 の活用による医療の効率化や質の向上が期待 される。よって、JEITA ベンチャー賞に相応しい企業と判断した。」

イムノセンスは2018年に大阪大学発ベンチャーとして設立以来、独自の免疫測定技術「GLEIA」※4 を用いた製品開発を順調に継続し、2021年8月に体外診断用医薬品製造販売業許可を取得、2022年5月には第一弾製品の薬機届出を完了しました。さらに、心血管系を中心とした測定対象のバリエーションを拡充すると共に、大手企業と共同で「唾液から免疫状態を簡単に可視化する測定システム」などの実用化を目指しています。本受賞を契機に、これらの事業開発をさらに加速し、「いつでも・だれでも・どこでも医療グレードの迅速検査」を享受できる世界を目指して参ります。

※1 JEITA(一般社団法人電子情報技術産業協会)について
日本の大手電機メーカー、電子部品メーカーなど、370を超える企業/団体が参加する(2023年3月13日現在)一般社団法人。エレクトロニクスやITに関する標準規格の策定、市場調査および統計の発表、展示会開催、各界への政策提言など、Society 5.0 の推進を事業指針として、業種・業界の枠を超えた共創による新たな市場創出に取り組んでいます。
※2 特別賞「Early edge賞」受賞企業1社を含む。
※3 POCTについて
Point of Care Testing(臨床現場即時検査)の略。
臨床現場において、患者の側で行う検査。他の検査方法と比較して、検査結果を得るまでの時間が短く、患者の診断・治療を迅速に行うことを特徴としています。現在は検査機器・検査薬の進歩により、迅速・簡便に行える検査項目が増加しており、POCT市場が拡大しています。
※4 イムノセンスの独自技術「GLEIA」について
Gold-Linked Electrochemical Immunoassay(金結合電気化学免疫測定法)の略。
イムノセンス創業者でもある国立大学法人大阪大学産業科学研究所特任教授 民谷栄一氏によって開発された免疫測定法。サンドイッチ免疫測定において抗体標識に金ナノ粒子を用い、その量を電極とポテンショスタットで電気化学的に定量することで、簡便なシステム構成で高い検出感度を実現することができます。

【イムノセンスの概要】
会社名: 株式会社イムノセンス
設立:  2018年1月25日
本社:  大阪府大阪市中央区備後町四丁目1番3号
事業所: 大阪府吹田市山田丘2-1 大阪大学フォトニクスセンター319号
代表者: 代表取締役 杉原 宏和
資本金: 27,500万円
URL:  https://immunosens.com/

以上

【お問い合わせ先】
株式会社イムノセンス
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2—1 大阪大学フォトニクスセンター319号
E-mail:immunosens@immunosens.com

タイトルとURLをコピーしました