「100年ぶりの再発見!滋賀県産ミナミヌマエビ」を水族トピック展示として展示します!

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2022年夏に100年ぶりに再発見された「滋賀県産ミナミヌマエビ」を、水族トピック展示として展示します。100年前に採集された滋賀県産ミナミヌマエビの標本(京都大学総合博物館所蔵)も、併せて展示します。なお、本展示に関する動画が、当館公式Youtubeチャンネル「びわこのちからチャンネル」にて3月3日から公開されています。是非Youtubeチャンネルをご覧の上、ご来館ください。

滋賀県産ミナミヌマエビについて

ミナミヌマエビ(京都大学大学院理学研究科・福家悠介氏提供)ミナミヌマエビ(京都大学大学院理学研究科・福家悠介氏提供)

陸封性の小型の淡水エビ「ミナミヌマエビ」は、西日本に広く分布するエビです。比較的よく見られたエビですが、近年は農薬などの影響により生息数を減らしているとされています。中でも、滋賀県は特に、危機的な生息状況であるとされていました。100年以上前に採集された標本が唯一の確実な記録とされ、特に2000年以降には国外外来種のシナヌマエビが見つかるようになり、既にミナミヌマエビは絶滅したとされていました。
ところが、2022年8月に京都大学から発表された論文にて、滋賀県からは絶滅したとされる「ミナミヌマエビ」が、約100年以上の時を経て、滋賀県のいくつかの河川から再発見されたことが報告されました。一方で、滋賀県内は外来種「シナヌマエビ」が非常に多いことも報告されました。これらの淡水エビは、河川や琵琶湖で魚とりなどをしていると、よく見かけ、持って帰って飼育したり、他の魚の餌にする方も多いと思われます。しかしながら、滋賀県では条例により、外来種のシナヌマエビをはじめとする、「ミナミヌマエビの滋賀県産個体群以外のカワリヌマエビ属」を飼育する際には届け出が必要となっています。在来のミナミヌマエビが再発見されたことや、普通に採れるエビ類のほとんどが、滋賀県では飼育に届け出が必要な種類であることは、残念ながらあまり浸透していません。
そこで、野外で良く触れ合う機会も多い身近な生物でも、今回のような再発見のような事例があることや、飼育に届け出が必要な外来種が存在していることなどを知ってもらうために、今回滋賀県内に生息する「ミナミヌマエビ」と「シナヌマエビ」の生体、100年前のミナミヌマエビの標本をトピック展示として紹介します。
なお、ミナミヌマエビや採集の様子、論文著者との対談などが、当館の公式youtubeチャンネルにて2023年3月3日からアップロードされています。併せてご覧ください。

ミナミヌマエビ展示について

以下の要領で、ミナミヌマエビの生体展示、シナヌマエビの生体展示、100年前のミナミヌマエビ標本(京都大学総合博物館所蔵)の展示を行います。

・展示場所:アトリウム企画展示室前
 ※水族企画展示室もしくは水族展示室が再開したら、
   そちらへ移動させる予定です。

・展示期間:2023年3月14日(火)~2023年5月14日(日)
※生体や標本の状態により、一時的にバックヤードに移したり、展示を取りやめたりする可能性があります。

滋賀県立琵琶湖博物館について

開館時間:9:30 – 17:00(最終入館 16:00)
休 館 日:毎週月曜日(休日の場合は開館)、
      その他臨時休館あり。
              12/26~1/3は年末年始休館
              1/23~27はメンテナンス休館
観 覧 料:一般800円、高校生・大学生450円、
              小学生・中学生無料(常設展示)
※現在、水族展示室を臨時閉室しており、水族展示室の閉室中の観覧料金は、一般550円、高校生・
   大学生300円となっております。詳しくは、琵琶湖博物館ホームページをご覧ください
 (https://www.biwahaku.jp/guide/price.html)。

琵琶湖博物館は、湖をテーマにした博物館としては日本最大規模の琵琶湖畔に建つ博物館です。「湖と人間」をテーマに、琵琶湖の生い立ちや人と自然との関わりについて家族で楽しみ体感しながら学べる展示が特徴です。

 

 

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