2022年の夏は現代の環境問題に通じるメッセージが込められた、ビントレーの人気作品『ペンギン・カフェ』を上演。作品の上演の前には絶滅危惧種の動物についてなどのトークショーを実施します。この作品が持つテーマ、ひいては環境問題について考えるきっかけになるような公演です。
この夏はお子様と共に、バレエを観ながら自然環境について考えませんか?
- プログラム
第1部 トークショー「いっしょに考えよう!消えゆく生き物たちを救うには?」
上演前に、専門家を迎えた20分程度のトークショーを開催!
Q動物園のあの人気者も絶滅危惧種?!
Qある種の生き物が絶滅するとどうなっちゃうの?
Q消えゆく生き物たちを救うために私たちにできることは? などの切り口から、生き物や取り巻く自然環境についてわかりやすく解説します。
ゲスト解説者:成島悦雄
司会:⽯⼭智恵(フリーキャスター)
第2部 『ペンギン・カフェ』の上演
ビントレー振付による軽妙洒脱な作品。80年代に一⼤センセーションを巻き起こしたワールド・ミュージック・アンサンブル「ペンギン・カフェ・オーケストラ」の音楽に触発されて作られました。
軽快な音楽に乗せて、ウェイター姿で登場するペンギンをはじめ、ねずみ、羊、シマウマなどが次々に踊りだします。でもこの陽気なダンスを披露している動物は実は絶滅あるいは絶滅危惧種ばかりなのです。“SDGs”が浸透した今だからこそ観てほしい、楽しくもチクリと現代を風刺する傑作バレエです。
2021年1月に新型コロナウイルス感染症の影響により無観客ライブ配信でお届けした際には、2.8万人を超える方にご覧いただき、Twitterのトレンド入りするなどSNS上でも話題になりました。
- お子様の自由研究にも!おすすめポイント3選
1.「子ども科学電話相談」の成島悦雄先生登場!トークショー
今回の「こどものためのバレエ劇場」では第1部としてトークショーを行います。ゲスト解説者は、NHKラジオ「子ども科学電話相談」でおなじみの成島悦雄さん。 パンダの繁殖やトキの保護などに精力的に取り組んできた豊富な経験から、『ペンギン・カフェ』のテーマである生き物たちを取り巻く自然環境の危機的状況について親しみやすく解説し、 私たち人間に何ができるのかをみなさんと一緒に考えます。 トークショー内では、国立科学博物館の協力を得て撮影した剥製などの映像もご紹介します。
2.パンダのカンカン・ランランが新国立劇場に!公演期間内での特別展示も
本公演では、軽快な音楽にのせて踊る可愛らしい動物たちを通して、この公演が環境問題について考えるきっかけとなることを願い、科学的な側面からも関心や理解を深めていただくため、国立科学博物館、多摩動物公園のご協力をいただいています。
会場では展示コーナーも設け、多摩動物公園からジャイアントパンダとトキの剥製、そして国立科学博物館からオオウミガラスの模型を特別にお借りし、オペラパレスホワイエ内に展示いたします。
ジャイアントパンダの剥製は、かつて上野動物園で飼育され、日本中にパンダブームを巻き起こした、あの、カンカンとランランです。日本に初めてやってきたジャイアントパンダである2頭が来日して、今年はちょうど50年という記念の年でもあります。ぜひこの機会に間近でご体感ください!
また、『ペンギン・カフェ』に登場するオオツノヒツジ、ウーリーモンキー、ケープヤマシマウマなどの動物の解説も、イラストや画像を用いながらお子様にわかりやすく展示します。そのほか、絶滅危惧の動物に関する図鑑なども展示する予定です。
ぜひ開演前・休憩中に展示コーナーにお立ち寄りください。
- 展示期間:7月27日[水]~31日[日](「こどものためのバレエ劇場」公演開場中のみ)
- 展示場所:オペラパレスホワイエ 1階・2階
- 本展示は「こどものためのバレエ劇場2022『ペンギン・カフェ』」公演チケットをお持ちの方のみご覧いただけます。
- ロビー開場は開演60分前です。
3.アートとサイエンスのコラボレーション
専門家のお話を聞いた上で舞台芸術を観るというのは、あまり例のない公演のかたちです。地球環境や生き物について考え、興味を抱いたところで『ペンギン・カフェ』という芸術作品と一流のダンサーたちの踊りをご体感いただければ、実りのある劇場体験となることでしょう。 『ペンギン・カフェ』をご覧になったことのある方にとっても、作品に新しい息が吹き込まれたように新たな目線で感じられるはず。 アートとサイエンスのコラボレーションが、こどもたちの忘れられない夏の思い出になること間違いなしです。
- 公演概要
新国立劇場バレエ団 こどものためのバレエ劇場 2022『ペンギン・カフェ』
振付:デヴィッド・ビントレー
音楽:サイモン・ジェフス
美術・衣裳:ヘイデン・グリフィン
照明:ジョン・B・リード
芸術監督:吉田都
出演:新国立劇場バレエ団
後援:公益社団法人⽇本動物園水族館協会
渋谷区教育委員会/東京都公立小学校⻑会/東京私立初等学校協会
協力:独立行政法人国立科学博物館/公益財団法人東京動物園協会 多摩動物公園
特別協賛:京王電鉄株式会社
協賛:株式会社 小学館 / コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社 / 三菱重⼯機械システム株式会社
【公演⽇程】
2022年7月27⽇(水)12:30
2022年7月28⽇(木)12:30
2022年7月29⽇(金)12:30/16:00
2022年7月30⽇(土)12:30/16:00
2022年7月31⽇(⽇)12:30/16:00
*ロビー開場は開演60分前、客席開場は開演45分前です。開演後のご入場は制限させていただきます。
【会場】新国立劇場 オペラパレス (京王新線 新宿駅より 1 駅、初台駅中央口直結)
【予定上演時間】約1時間30分(休憩含む)
【ウェブサイト】https://www.nntt.jac.go.jp/ballet/kids-penguin-cafe/
【チケット料金(税込)】
こども(4歳~小学生) 2,750円 おとな(中学生以上) 5,500円
【前売り開始⽇】一般発売:2022年6月5⽇(⽇)10:00~ 絶賛発売中
*通常の座席配置での販売を予定しております。
*政府及び東京都の判断により、イベント収容率の制限に変更が生じた場合は、途中でチケットの販売を停止する場合がございます。
- 新国立劇場について
新国立劇場は、日本唯一の現代舞台芸術のための国立劇場として、オペラ、バレエ、ダンス、演劇の公演の制作・上演や、芸術家の研修等の事業を行っています。オペラパレス、中劇場、小劇場の3つの劇場を活用し、年間約300ステージの世界水準の主催公演を行っています。
所在地:東京都渋谷区本町1-1-1
https://www.nntt.jac.go.jp/
- 新国立劇場バレエ団について
新国立劇場バレエ団は、1997年に新国立劇場の開場とともに発足しました。
「白鳥の湖」をはじめとする古典作品から、アシュトン、バランシンといった振付家による20世紀の名作、さらには現代振付家の作品に至るまで幅広いレパートリーを持っており、日本を代表するトップバレエダンサーと世界レベルと評される圧巻のコール・ド・バレエを有する日本有数のバレエ・カンパニーです。そして2020年9月からは、英国で長年プリンシパル·ダンサーとして活躍してきた吉田都を芸術監督に迎え、新国立劇場バレエ団はさらなる進歩を目指しています。
- 新国立劇場公式サイト:https://www.nntt.jac.go.jp/
- 新国立劇場バレエ団サイト:https://www.nntt.jac.go.jp/ballet/nbj/
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