ベトナム国営石油会社と覚書を締結

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 JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:細野 哲弘)はベトナム国営石油会社(以下「ペトロベトナム」、社長兼CEO:Le Manh Hung)との間で覚書(Memorandum of Understanding、以下「MOU」)を締結し、ベトナムにおけるCCS/CCUS事業のための共同調査を次のフェーズへ移行するため、協議を進めていくことで合意しました。
JOGMECとペトロベトナムは、ペトロベトナム傘下のベトナム石油研究所(Vietnam Petroleum Institute)と共に、2022年11月からベトナムにおけるCCS/CCUS事業の可能性を調査するため、対象候補エリアの地質評価、CO2排出源調査、事業環境の調査等を実施していますが、今般のMOUにおいて、両者はその成果を活かして、事業化に向けた追加調査を実施すべく、協議を進めていくこととしたものです。

アジア・ゼロエミッション共同体 官民投資フォーラムでのMOU交換式の様子(JOGMEC細野理事長、西村経済産業大臣(立会人)、JOGMEC 浅和理事・エネルギー事業本部長ペトロベトナム Le Ngoc Son副社長、Trinh Xuan Cuong探鉱部長アジア・ゼロエミッション共同体 官民投資フォーラムでのMOU交換式の様子(JOGMEC細野理事長、西村経済産業大臣(立会人)、JOGMEC 浅和理事・エネルギー事業本部長ペトロベトナム Le Ngoc Son副社長、Trinh Xuan Cuong探鉱部長

MOU署名式の様子(左から、ペトロベトナム Le Ngoc Son副社長、JOGMEC 浅和理事・エネルギー事業本部長)MOU署名式の様子(左から、ペトロベトナム Le Ngoc Son副社長、JOGMEC 浅和理事・エネルギー事業本部長)

 JOGMECとペトロベトナムは、2007年に石油・天然ガスに係る上流開発分野を主な対象としたMOUを締結して以来、ベトナム洋上ランドン油田を対象とした二酸化炭素(CO2)による生産原油の増進回収(CO2-EOR)のパイロットテストの他、低塩分濃度水攻法やGTL(Gas To Liquid、天然ガスの液体燃料化)等に関する共同研究及び共同探鉱事業等を実施してまいりました。

 ベトナムでは、複数の本邦企業がコアエリアとして石油・天然ガスに係る上流開発事業を実施していることに加え、二酸化炭素(CO2)の地中貯留についても高いポテンシャルが期待されています。JOGMECは今般のMOUを基に、ベトナムにおいてCCS/CCUS事業を実現するための更なる調査に向けて、ペトロベトナム社と協議してまいります。

 JOGMECは、日本政府が主導するアジア・ゼロエミッション共同体(Asia Zero Emission Community、AZEC)構想やアジア・エネルギー・トランジション・イニシアティブ(Asia Energy Transition Initiative、AETI)などを踏まえ、我が国のエネルギーセキュリティの向上と、ベトナムをはじめとするアジア地域における持続的な経済発展とカーボンニュートラルの実現に貢献してまいります。

■参考
ベトナム国営石油会社との協力覚書の延長及び協力事業の拡大~水素・アンモニアの製造及びCCS/CCUS事業に関する調査でも連携~(2022年11月24日)
(URL)https://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_00070.html

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https://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_00090.html?mid=pr_230306

 

 

 

 

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