睡眠サービスコンソーシアムは生活者が安心して、かつ安全に適切な睡眠サービスを享受できる社会の実現を目的として2020年2月に設立されて以来、寝具・食品・テクノロジー等、睡眠に関連する様々な業種の企業が集まり、睡眠を取り巻く業界の課題や今後の望ましい方向性、情報提供のあり方の検討やサービスガイドラインの策定など多岐にわたる啓発活動等を行ってきました。
新しい製薬モデルを目指すアキュリスファーマではBeyond-the-Pill(超薬)の概念のもと、医薬品の枠を超えて睡眠に関わる社会課題の解決を目指しており、こうした業種の垣根を越えて睡眠の質向上に取り組む団体の趣旨・理念に賛同しこの度の参画を決定いたしました。
■睡眠サービスコンソーシアム事業内容
(1)睡眠及び睡眠サービスに関わる調査研究及び情報発信・提供
(2)睡眠及び睡眠サービスに関わるガイドライン等の作成及び情報発信・提供
(3)睡眠及び睡眠サービスの品質向上並びに性能評価についての調査、研究、開発及び支援
(4)睡眠及び睡眠サービスの品質表示の推進及びマークラベル等の発行
(5)情報発信・提供のためのWebサイト等の電子媒体、交流の場及びセミナー等の開設及び運営、並びに会誌その他の出版物の編集及び刊行
(6)関連諸団体、関係省庁又は地方公共団体等との情報交換及び連携・協力のための活動
(7)その他本会の目的を達成するために必要な活動
今後は自社が取り組む医療分野の知見や研究結果の提供により、睡眠サービスコンソーシアムの活動に貢献してまいります。
以上
■睡眠関連疾患*の社会的課題について
睡眠に関連する諸問題が日本社会に及ぼしている影響は甚大です。睡眠不足に伴うプレゼンティーズム(健康問題による出勤時の生産性の低下)やアブセンティーズム(健康問題による欠勤や病欠)によって、GDPの約3%、およそ15兆円相当の経済損失が生じているとの調査報告もあります(1)。諸外国に比べて日本人の睡眠時間は短く、その背景にストレスや睡眠に関する正しい知識の不足などがあることから、国が推進する「21世紀における第2次国民健康づくり運動【健康日本21(第2次)】」においても睡眠は主要なテーマの一つに掲げられ、啓発の強化が謳われています (2-3)。
また、適切な睡眠と日中の覚醒を妨げる要因として、睡眠関連疾患に関わる問題も挙げられます。睡眠関連疾患や、睡眠関連疾患に伴う合併症(心血管疾患やうつ病など)に対し、適切な医療的介入が遅れることにより、医療費等のコストが増大することが報告されています(4-7) 。患者さんのQoL、生命予後、生産性の改善を図り、社会的な損失を低減するために、関連疾患が疑われる方を早期に発見し、適切な医療を届けることが求められています。
*不眠症、睡眠関連呼吸障害(OSASなど)、中枢性過眠症(ナルコレプシーなど)など、眠りに関わる病気の総称
■睡眠サービスコンソーシアムについて
広く「睡眠サービス」を対象として、生活者が安心・安全に適切なサービスを享受できる社会の実現のため、以下の理念を掲げ2020年に睡眠業界の横断組織として設立されました。
・睡眠サービスを利用する個人・企業が、信頼できる基準をもとに、目的に応じて適切にサービスを選択・利用できる環境づくりを追求する。
・睡眠サービスを提供する事業者が、サービスの品質を自律的に高める意識を持ち、一定の基準のもとに自社のサービス等を評価し、それを公開する土壌を形成することで、睡眠サービスに対して生活者の信頼を獲得できる仕組み作りを行う。
・これらの活動を通じ、事業の持続可能な環境を創造し、ヘルスケア領域における新たな市場モデルを確立する。
団体名:「睡眠サービスコンソーシアム(Sleep Services Consortium)」
所在地:東京都墨田区横川一丁目16番3号
理事長:小林孝徳
設立日:2020年2月
URL : https://www.sleepconsortium.jp/
■アキュリスファーマ株式会社について
アキュリスファーマ株式会社は“Catalyst to Access”(革新的な医療への橋渡しを担う)という理念から創られたAculysを社名とする日本発の製薬ベンチャーです。神経・精神疾患領域において革新的な医療手段への橋渡し役となり、患者さんとご家族、医療関係者、社会により良い医療を届けるため、欧米諸国から革新的で優れた医薬品を導入し、開発・販売を担い、さらに疾患を取り巻くさまざまな課題に対するソリューションを提供します。
会社名:アキュリスファーマ株式会社 [英語名:Aculys Pharma, Inc. ]
所在地:東京都港区北青山2-14-4 The ARGYLE Aoyama
代表者:綱場 一成
設立日:2021年1月
URL:https://www.aculys.com
出典:
1. Hafner M et al. Why Sleep Matters-The Economic Costs of Insufficient Sleep. Cambridge, UK: RAND Europe; 2016
2. OECD (2009), Society at a Glance 2009: OECD Social Indicators, OECD Publishing, Paris.
3. 2019年 国民健康・栄養調査報告(厚生労働省)
4. Lyons MM, et al. Global burden of sleep-disordered breathing and its implications. Respirology 2020 Jul;25(7):690-702.
5. Skaer TL, Sclar DA. Economic implications of sleep disorders. Pharmacoeconomics 2010;28(11):1015–23.
6. Leger D, Bayon V, Laaban JP, et al. Impact of sleep apnea on economics. Sleep Med Rev 2012;16: 455–62.
7. Flores NM, Villa KF, Black J, Chervin RD, Witt EA. The humanistic and economic burden of narcolepsy. J Clin Sleep
<注意事項>
本リリースに記載されている医薬品に関する情報は当社の経営情報の開示を目的としており、当該医薬品の宣伝・広告を目的とするものではありません。
【プレスリリースはこちらのPDF版でもご覧になれます。 】
https://prtimes.jp/a/?f=c-114032-2023030214-37c3a90ada9ee6503487bddc87a74ae8.pdf