関西には最先端の研究に取り組む大学が集積し、事業化の可能性を秘めた優れた技術シーズが数多く存在しています。KSACでは、文部科学省(JST)の研究成果展開事業 大学発新産業創出プログラム(START)を活用し、関西・京阪神の大学において、事業化をめざす研究者(シーズ)の中から選定された26名(件)の研究者(シーズ)に対し、起業活動支援プログラム(GAPファンド)を実施しています。
『Forbes JAPAN』 は挑戦する次代の研究者を応援するKSACのビジョンに共感し、この起業活動支援プログラムのメディアパートナーを昨年より開始しました。
第1回は昨年10月28日に大阪産業創造館で開催し、キーノートと3つのプレゼンテーション、さらに11名の研究者が集まり多くのマッチングを行いました。
第2回となる今回は、会場を京都へ移し、KSAC起業活動支援プログラムを受けた研究者による研究内容・事業化構想のピッチプレゼンテーションやネットワーキングといったプログラムを組んでいます。関西の様々な大学で最先端技術シーズの事業化に取り組む12名の研究者が一同に会するイベントとなっています。
ゲストに高原 瑞紀氏(ジャフコグループ株式会社 西日本支社長 / パートナー)、橋爪克弥氏(Beyond Next Ventures 株式会社 執行役員 / パートナー)、澤山陽平氏(Coral Capital 創業パートナー)を迎え、大学初ベンチャーの可能性を探ります。
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- 【概要】
■タイトル:NEXT PIONEER -挑戦する次代の研究者たち- KSAC MATCHING DAY Vol.02
■日時: 2023年2月28日(火) 13:00~18:00
■会場:KOIN (Kyoto Open Innovation Network)
京都経済センター(京都府京都市下京区四条通室町東入函谷鉾町78番地)3F
■開催形態:オンライン配信 (13:00~15:30)
会場観覧 (13:00~15:30)
会場個別面談&ネットワーキング(15:30~18:00)
■主催:京阪神スタートアップアカデミア・コアリション(KSAC)
■共催:公益財団法人大阪産業局、一般社団法人京都知恵産業創造の森、Forbes JAPAN /Forbes JAPAN SMALL GIANTS
■定員:<会場>定員70名まで <オンライン>定員なし
■視聴料・参加料:無料
■視聴登録;https://forbesjapan.typeform.com/to/fRsWNEt0
- 【プログラム】
■<13:00~15:30>(会場およびオンラン配信)
VCによるオープニングセッション
KSAC起業活動支援プログラムを受けた研究者によるピッチプレゼンテーション
■<15:30~17:30>(会場およびオンライン)
KSAC起業活動支援プログラムを受けた研究者12名との個別面談会
※12名の研究者が、会場で個別ブースを出展します。自由にお名刺交換、個別面談等実施していただけます。
※会場参加をいただけない方で、研究者との個別面談を希望する方は、12名の研究者の中から、ご関心のある研究者と個別にオンライン面談が可能です。オンライン面談を希望される場合は、事前予約が必要です。事前予約のお申込みをされる場合は、申込フォームより、【2月21日(火)まで】にお申込みください。
※事前申込をいただいた方の面談時間は、約15分間程度を予定しておりますが、お申込み状況により変更の可能性もございます。
※面談の枠には限りがございます。事前申込が多数となった場合は、当日の面談設定ができない可能性がございます。予めご了承ください。
※面談実施の可否および面談実施時間については、2月24日(金)中に事務局よりご連絡させていただきます。
※都合により研究代表者が参加できない場合、研究代表者の代理の者が参加となる場合がございます。
■<17:30~18:00>(会場のみ)
ネットワーキング
- 【登壇者、参加研究者】
■<13:00~15:30>研究者ピッチプレゼンテーション 7名
1.【ヘルスケア】<柔らかいフィルムセンサで未病の早期発見を目指して>
大阪公立大学 大学院工学研究科 教授 竹井邦晴氏
印刷形成による安価で多機能な絆創膏型センサシートを開発しています。本センサを体に貼付することで皮膚表面からバイタル情報を常時計測し、未病を早期検知するアルゴリズム構築を目指しています。
2.【ヘルスケア】<「視る力」を向上させる眼球運動トレーニングを広く社会へ>
関西学院大学工学部情報工学課程 教授 山本倫也氏
視力ではなく眼球の運動の問題で、読みや球技が苦手な児童が多いこと、トレーニングで問題が改善されることが報告されています。本研究課題では、デジタルを駆使したアプローチで、社会への本格的な普及展開を狙っていきます。
3.【ヘルスケア】<珪藻の光合成で地球を救う>
兵庫県立大学大学院理学研究科・細胞構造学分野 准教授 菓子野康浩氏
京都大学大学院農学研究科・応用生命科学専攻 教授 伊福健太郎氏
太陽光を使ってCO2を高付加価値有用物質やバイオ燃料にもなる油脂に変換し、また養殖用餌料としても価値が高い珪藻の低コスト安定高密度大量培養技術を確立し、健康や美容産業等での有用物質の利用、バイオ燃料、養殖用餌料への利用等への展開を目指します。
4.【ライフサイエンス】<オストメイト(人工肛門患者)に託された、できたらいいなを実現>
京都大学消化管外科 大学院生(博士課程3回生) 谷亮太朗氏
人工肛門患者は排便が制御できず、便はいつ出てくるかわからず、もれるリスクを抱えていることから、我々は排便制御デバイスを開発しました。患者は不安から解放され、適切な場所、時間に、能動的に排泄する生活が実現されます。
5.【ものづくり】<金属の除去・回収を可能とする高性能金属吸着材料>
大阪公立大学工学研究科物質化学生命系専攻細胞工学研究室 教授 東雅之氏
食品添加物を用いてパン酵母をリン酸化することにより、高い重金属吸着能を持ちレアアースの選択的吸着を可能とする材料を開発しました。また、パン酵母をカチオン化することによりセレン酸等の有害金属酸化物を吸着でき、汚泥凝集能力も有する材料を開発しました。
6.【ものづくり】<小さな原子時計の心臓部「ガスセル」の製造技術>
京都大学工学研究科 博士後期課程 清瀬俊氏
Beyond 5G社会では、エッジデバイス間でリアルタイムのデータ処理が求められます。その鍵が小型で高精度な時計「原子時計チップ」です。その基幹部品であるガスセルを独自の微細加工技術で半導体チップのように量産します。
7.【その他】<橋の振動をエネルギーとして橋の老朽化を検知する>
関西大学システム理工学部機械工学科 教授 小金沢新治氏
我々は、自動車が通行する際におこる橋の振動から発電し、その電力で橋の老朽化を診断するシステムを開発しており、そのシステムに用いる、センサと発電器の両方の機能を備えたセンサデバイスの研究を行っています。
■<15:30~17:30>個別面談会(個別ブース会場・オンライン) 12名(プレゼンテーション登壇者7名+5名)
8.【ヘルスケア】<杖型と4輪の携行装置と、複数の視覚障がい者を複数のヘルパーで遠隔見守りするシステム>
大阪公立大学大学院工学研究科 講師 今津篤志氏
視覚障がい者の単独歩行を支援する、車輪を使った装置とシステムを開発。2輪の杖型装置と4輪シルバーカー型装置を開発するとともに、複数当事者の歩行を複数者が見守るシステム開発を行いました。
9.【ヘルスケア】<蚊を模倣した直径0.09mmの超微細とAIを用いた血管探索技術を利用したデバイスの開発>
関西大学システム理工学部機械工学科 教授 鈴木昌人氏
我々は蚊の無痛採血メカニズムを解明し、それに基づいて直径0.09mmという世界最細の中空針を開発しました。また、これにAIによる血管位置の探索技術を加えることで、痛みを与えず自動で血液を採取するデバイスの開発にも取り組んでいます。
10.【ライフサイエンス】<いつでも、どこでも、簡単に微生物を検出する>
大阪公立大学工学研究科 客員研究員 西井成樹氏
金属ナノ粒子の局在表面プラズモン共鳴を活用して試料中の微生物を標識して迅速検出します。従来、2日以上を必要としていた微生物検査を10分に短縮すると同時に、複数の病原体を色分けして同時検出を可能とします。
11.【ライフサイエンス】<抗原がわからなくても抗体が取れる画期的抗体スクリーニング>
京都大学工学研究科附属流域圏総合環境質研究センター 准教授 松田知成氏
我々が解析を進めている抗体配列進化追跡法は、人や動物の体内で、抗原に反応している抗体グループを遺伝子解析により直接取得します。この方法は抗原に依存しないので、抗原がわからない正体不明の病原体に対する抗体を取得できます。
12.【その他】<感性の価値を正しく測定する「ものさし」を開発>
関西学院大学感性価値創造インスティテュート 特任教授 渋田一夫氏
感性に訴える商品を作りたい!でも、感性なんてどうやって測るの?」ということはありませんか。さまざまな業種の多くの企業との共同研究で感性の価値を正しく測定する評価指標「ものさし」を開発しました。
- KSACについて(https://ksac.site/)
京阪神の大学・産業界・金融界・自治体等50以上の機関が参画し、地域や組織の垣根を超えて連携を図り、人材・研究課題・資金の好循環をつくり、京阪神における起業家の裾野拡大、大学発スタートアップを連続的に創出していくことで、世界に伍するスタートアップ・エコシステムの構築をめざすプラットフォームです。また、内閣府がスタートアップ・エコシステム拠点都市のグローバル拠点都市として、京阪神エリアを選定しており、このKSACを通じて、京阪神におけるアントレプレナーシップを有する人材の育成とスタートアップの創出に向けて一体的に取り組み、エコシステム形成に貢献していきます。
- Forbes JAPAN について(https://forbesjapan.com/)
フォーブス ジャパンは『Forbes』の日本版として2014年6月に新創刊。グローバルな視点を持つ読者たちに向け、『Forbes』US版、各国版の記事をキュレーションし、日本オリジナル記事と共に構成。毎号ライフスタイル記事を同載し、読者へオンとオフの情報を発信しています。そのWeb版forbesjapan.comではForbes.comが日々配信する多彩な記事をキュレーション。本誌記事、専門性のあるオフィシャルコラムニストによるオリジナル記事と合わせ、読み応えのあるコンテンツを毎日配信しています。
◼ 媒体概要
媒体名 :フォーブス ジャパン
刊行形態:月刊(毎月25日発売)
発行部数:80,000部
判型 :A4変形/無線綴じ
総ページ:150ページ前後
定価 :1200円(税込)
発行元 :リンクタイズ株式会社
発売元 :株式会社プレジデント社
編集⻑ :藤吉 雅春
発行人 :上野 研統
媒体資料:https://bit.ly/3gMPWI1