【M&A成約】なぜ熊本の建具工事業の会社がJR九州グループ子会社を譲渡先に選んだか

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当社の連結子会社である株式会社日本M&Aセンター(以下、日本M&Aセンター / 本社:東京都千代田区 / 代表取締役社長:三宅 卓 / URL:https://www.nihon-ma.co.jp/)は、このたび有限会社(現:株式会社)メタルスター九州(譲渡企業、熊本県)とJR九州エンジニアリング株式会社(譲受け企業、福岡県)のM&Aを支援いたしました。

URL: https://www.nihon-ma.co.jp/page/interview/metal_engjrk/

(前列左から4番目)JR九州エンジニアリング株式会社 代表取締役社長 師村 博 様 (前列左から5番目)有限会社メタルスター九州 代表取締役 宮﨑 文典 様 (社名・役職はM&A実行当時)(前列左から4番目)JR九州エンジニアリング株式会社 代表取締役社長 師村 博 様 (前列左から5番目)有限会社メタルスター九州 代表取締役 宮﨑 文典 様 (社名・役職はM&A実行当時)

「親族承継が絶対」との考えに疑問を持ち設立時からM&Aを選択肢に入れていた
熊本市内で金属製の建具工事業を営むメタルスター九州は、主に県内の小中学校や商業施設等に手すりやワイヤーフェンス、タラップなどのいわゆる「化粧金物」を納めている会社です。自社工場を持ち受注から作図、制作、取付けまで一貫対応できるのが強みで、大手ゼネコンや建材商社、工務店を中心に70社以上と取引があります。
社長の宮﨑文典氏はM&A実行当時60歳。後継者不在による決断でしたが、M&A自体は会社設立時から選択肢の一つとしてありました。親族が承継したからといってうまくいくわけではないという事を周囲の企業の事例で感じていたからです。そのため、M&Aを検討する時に良い条件で交渉できるようにと常に健全経営に心がけてきました。

従業員が「この会社で働けて良かった」と思えることを最優先に会社の将来を決めた
譲渡の条件は、「会社を続けていくだけの体力のある会社」であること。それは、従業員が働き続けられることが一番の願いだったからです。今後も常に事業が順調とは限らない。停滞する時期があっても、耐えて再度成長軌道に乗せられるだけの力がある会社であれば、安心して任せられると思ったのです。
マッチングを開始すると、1カ月あまりの間に複数社から手が挙がりました。「すべての方とお会いして、経営者としての想いに触れるほど、選ぶことなんてできないと思いました。しかし、最後は従業員を安心して託せる会社はどこかを考えて、地元で抜群の知名度を誇るJR九州グループ傘下の JR九州エンジニアリングに決めました」(宮﨑氏)
メタルスター九州は2022年4月に有限会社から株式会社に移行。来年には福岡に営業所を構える計画もあり、PMIは順調です。宮﨑氏は、現在は取締役会長として新たな経営陣に事業の引継ぎと経営の指南をしています。

メタルスター九州は駅の手すりや建物の装飾などの「化粧金物」を納めているメタルスター九州は駅の手すりや建物の装飾などの「化粧金物」を納めている

会社を支えるメタルスター九州の従業員。創業時からのメンバーもいるといいます会社を支えるメタルスター九州の従業員。創業時からのメンバーもいるといいます

【譲渡企業】
会社名:有限会社メタルスター九州(現:株式会社メタルスター九州)
事業内容:建具工事、建築用金属製品の製造及び販売
所在地:熊本県熊本市

【譲受け企業】
会社名:JR九州エンジニアリング株式会社
事業内容:鉄道部品及び設備機械の制作・修理
所在地:福岡県福岡市

【株式会社日本M&Aセンター】
株式会社日本M&Aセンターは、2021年4月に創業30周年を迎えました。M&A仲介業のリーディングカンパニーとして、「M&A業務を通じて企業の存続と発展に貢献する」ことを企業理念とし、創業以来累計7,000件を超えるM&A支援実績を有しています。会計事務所・地域金融機関・メガバンク・証券会社との連携も深めており、事業承継やM&Aに関する相談機会の創出を加速し、マッチングを強化しています。国内7拠点、海外5拠点(日本M&Aセンターホールディングスの現地法人含む)を構えています。

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