JCCマッチングによる会員企業間連携が実現。環境配慮型化粧品容器製造プロジェクト始動!

この記事は約4分で読めます。

一般社団法人ジャパン・コスメティックセンター(JCC)(佐賀県唐津市)は、新たな化粧品業界内プロジェクトを進めるにあたり、会員企業間マッチングを実施し、株式会社ピュール(本社:福岡県糸島市 代表:井上一郎)と株式会社フリーゲィジ(本社:愛知県名古屋市 代表:児玉念慶)の連携による「環境配慮型化粧品製造プロジェクト」をスタートさせました。

〇プロジェクト背景

本プロジェクトは、福岡県糸島市の自然豊かな場所に自社工場を持つ化粧品OEM・ODMメーカーである株式会社ピュールの「Effective Clean Beauty」という企業理念のもとで立ち上がりました。天然成分・無添加にこだわり、商品企画から、開発・製造・生産まで商品プロデュースを行う中で、その製品を充填する容器も環境問題に配慮する資材にこだわる会社のものを使用したいという思いに至り、JCCへご相談をいただきました。

JCC会員企業である株式会社フリーゲィジは、『「基準・尺度」にこだわらず、 新しい価値を生みだす』事を企業理念に掲げた化粧品容器メーカーで、提携する高度技術を保有する中国の容器工場の技術を活用したセミオーダー式容器製造を得意とする企業です。すでに植物由来プラスチックやリサイクルPET、紙など様々な環境対応の原料を使用し、環境負荷軽減につながる化粧品容器の開発に取り組んでいた事や新しいチャレンジに常に取り組む社内体制が整っている事から、マッチング~本プロジェクトのパートナーになりました。
 

〇「グリーンナノ」を使用した日本発CO2排出量削減を実現するエコロジー容器

指定添加剤「グリーンナノ」は、プラスチックに素材に応じた適量を添加することによって、最終焼却処分時に発生するCO2を大幅に削減する事が出来る環境に優しい機能性マスターバッチで、東京理科大学の阿部正彦教授と、同大学発ベンチャーのアクテイブ㈱が開発した素材です。グリーンナノの成分が脱水素触媒として働くことで、プラスチック燃焼時の炭化反応が促進されCO2が削減される仕組みです。

※炭化反応とは、炭素と酸素の結合を阻害し、炭素と炭素が結合するように働くことをいいます。

グリーンナノを添加した指定プラスチック原料で製造したボトルの燃焼試験では、焼却時のCO2が削減されていることが認められ、気密性や加工性、外観も従来の容器と比べて、遜色ない結果が得られました。

 本取組による成果は、株式会社ピュールで企画~製造される製品の新たな付加価値として今後の商品に活用される予定です。JCCと両社との連携により、JCCの目的である、付加価値の高いローカルブランドの創出を支援し、地域の資源を活かした国産化粧品原料の開発だけでなく、事業活動を通じて、環境問題など持続可能な発展に貢献する取り組みを推進して参ります。

■一般社団法人ジャパン・コスメティックセンターについて

一般社団法人ジャパン・コスメティックセンターは、2013年に設立、コスメティック分野のビジネス環境を産学官の連携により整備し、多様な人材の交流と技術の集積による地域資源を生かした経済活動の活性化と、グローバル市場への展開を図る推進体制を構築することにより、唐津市、玄海町を中心とした佐賀県、ひいては北部九州におけるコスメティック産業の集積と雇用の創出に寄与することを目的とした団体です。URL: http://www.jcc-k.com/

タイトルとURLをコピーしました