介護事業者向け経営支援「カイポケ」とマネーフォワードが提携範囲を拡大。人事労務、会計などバックオフィス機能を強化し介護事業者の経営改善を推進

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株式会社エス・エム・エス(本社:東京都港区、代表取締役社長:後藤夏樹、東証プライム、以下「エス・エム・エス」)の運営する介護事業者向け経営支援サービス「カイポケ」(URL:https://ads.kaipoke.biz/)と、株式会社マネーフォワード(本社:東京都港区、代表取締役社長CEO:辻庸介、東証プライム、以下「マネーフォワード」)は、業務提携の範囲を拡大し、「カイポケ会計・労務 by Money Forward」(URL:https://ads.kaipoke.biz/function/attendance_management.html)の提供を開始したことをお知らせします。
2022年7月12日(火)より開始した既存会員への先行リリースに続き、このたび、10月より新規会員のサービス提供を正式にスタートしました。現在、約1,800社への導入を完了しており、今後は年内2,000社を目標にサービス導入を推進していきます。

■背景
超高齢社会の進行に伴い、介護の需要は増加し続けており、2022年7月末時点で697.1万人の要介護(要支援)認定者数は、2025年には745万人、2040年には872万人に達する見通しです(※1)。一方で介護事業者の経営は非常に厳しい状況が続いており、2020年度は通所介護事業所のうち約42%(※2)、特別養護老人ホーム(従来型)のうち約35%が赤字を計上するなど(※3)、業務の効率化と経営の改善が必要です。

■業務提携範囲の拡大について
エス・エム・エスは、2006年より「カイポケ」を展開し、2022年7月1日時点で全国35,900事業所の支援をしています。カイポケは業務効率化や財務改善など、介護事業者の経営改善に役立つサービスをワンストップで提供するサブスクリプション型のクラウドサービスです。介護事業所の運営に不可欠な保険請求の機能に加え、業務・採用・購買・金融・営業・M&Aなど40以上のサービスを提供しており、1つのシステムで網羅的に管理できることが中小規模の介護事業者に評価されてきました。

一方で、カイポケのバックオフィス機能として提供してきた会計・勤怠・給与計算機能については、働き方改革やコロナ禍の影響により進んだテレワークや、直行直帰をはじめとする介護の現場に即した柔軟な労働管理への対応に課題を抱えていました。

マネーフォワードは、2013年より、経理や人事労務、法務における面倒な作業を効率化する事業者向けバックオフィスSaaS『マネーフォワード クラウド』を展開し、個人事業主や中小企業、中堅・エンタープライズ企業まで利用され、各業界業種に対する柔軟な労働管理に定評があります。

この度、変化するニーズにタイムリーに対応し、適切なバックオフィス機能を提供するため、エス・エム・エスとマネーフォワードは、2014年からの従来の業務提携範囲を拡大しました。会計サービスに加えて、人事労務や電子契約サービスを含み、勤怠管理、給与計算、電子契約などにも対応した「カイポケ会計・労務 by Money Forward」の提供を開始します。これによりカイポケ会員は「マネーフォワード クラウド」の「ビジネスプラン基本料金」を支払うことなく、マネーフォワード クラウドの各サービスを利用することが可能となります(※4)。
2022年7月12日(火)より既存会員への提供を行い、既存会員の約1,800社の活用実績をもって、この度、サービスの正式リリースを行いました。

■サービスについて
「カイポケ会計・労務 by Money Forward」は勤怠管理のペーパーレス化・自動化により集計ミスをなくすことができるシステムです。給与計算、給与振込まで連動して管理ができ、業務効率化が可能です。また、経理財務に関する機能もあり、事業所のバックオフィスを一元管理できます。
介護事業者が本サービスを活用することで、変形労働時間制や、夜勤・オンコール等に必要な同日内の複数回打刻への対応、直行直帰時に役立つGPSと連動した遠隔の出退勤打刻など、訪問介護や訪問看護などの勤怠管理の実情に合わせた柔軟な勤怠管理も可能となります。また、社会保険手続きの申請状況確認や有給休暇の自動管理、経費精算など、ワークフローのデジタル化が実現でき、近年、組織化・規模化が進みつつある居宅サービスの運営においても利便性が向上します。
サービス提供開始以来、会計機能の強化等が評価され、サービス提供開始から約2.5カ月で、利用社数が約1,800件(※5)となりました。

■エス・エム・エスのサービス担当者からのコメント
介護保険制度が2000年に創設されて以来、介護事業所の経営環境は劇的に変化してきました。利用者のニーズの多様化とともに介護事業者も多様化し、複雑化してきました。従来、地域に根付いた小規模なサービスをしてきた事業者が、組織化、規模化を進めてきた背景があります。カイポケはこうした中小規模の事業者を支えるため、システムの選定工数の削減や連携の煩雑さを解消できるよう、ワンストップでサービスを提供してきました。
「カイポケ会計・労務 by Money Forward」の開始により、さらに快適に介護事業を行える環境が整えられたのではないかと思っています。今後も介護事業者の経営効率を向上させられるよう、自社開発と業務提携を組み合わせながら、最適かつ安価な支援を継続したいと考えています。
カイポケは持続可能な介護を実現できる社会を目指し、これからも機能改善を行い、介護経営の効率化と発展に貢献し続けます。

※1:厚生労働省「令和4年7月分 介護保険事業状況報告(暫定)」(https://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/osirase/jigyo/m22/2207.html)および「第8期計画期間における介護保険の第1号保険料について」(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_18164.html)より
※2:独立行政法人福祉医療機構「2020年度(令和2年度)通所介護の経営状況について」より
※3:独立行政法人福祉医療機構「2020年度(令和2年度)特別養護老人ホームの経営状況について」より
※4:「カイポケ」の月額利用料金が5,000円(税抜き)以下の場合は別途月額1,000円(税抜き)が必要となります。「カイポケ会計・労務 by Money Forward利用規約」総則第5条1項のカイポケ経営支援サービスの月額利用料金をもとに利用料金が決まります。なお、カイポケ非会員については月額5,980円(税抜き)となります。各機能の利用には、機能毎にオプション料金および従量課金の支払いが必要です。
※5:2022年9月末日現在の利用社数

【「カイポケ会計・労務 by Money Forward」について】
(1)提供開始日:2022年7月12日(火)

(2)サービス対象者:カイポケ会員およびカイポケ新規入会会員

(3)機能
  ①人事労務に関するサービス
     ・マネーフォワード クラウド勤怠:勤怠管理、シフト・休暇管理
     ・マネーフォワード クラウド給与:給与・賞与計算、Web給与明細
     ・マネーフォワード クラウド年末調整:Web上での書類配布〜回収、年税額の自動計算、電子申告(e-Tax・eLTAX)
     ・マネーフォワード クラウド社会保険:社会保険手続きに関わる書類作成、作成書類の電子申請
     ・マネーフォワード クラウドマイナンバー:マイナンバーの収集・管理、アクセス権の制限
  ②経理財務に関するサービス
     ・マネーフォワード クラウド会計:決算書の作成、部門登録、部門階層の作成、振込FBデータの作成、帳簿残高と口座残高の突合、電帳法対応、電子取引、書類保存、帳簿保存、消費税申告書の作成
     ・マネーフォワード クラウド請求書:クラウド請求書、請求書の郵送、一括郵送・メール送信
     ・マネーフォワード クラウド経費:経費精算、出張申請・購買申請など各種ワークフロー
     ・マネーフォワード クラウド債務支払:請求書の支払管理、購買申請など各種ワークフロー
  ③電子契約機能
     ・マネーフォワード クラウド契約:電子契約

(4)利用料金
カイポケ月額利用料金が5,001円以上の会員に対し無償提供。カイポケ月額利用料金が5,000円以下の会員は別途月額1,000円が必要
※上記はすべて税抜き価格となります。
※利用内容によってオプション料金および従量課金料金が別途必要となります。
URL:https://ads.kaipoke.biz/function/attendance_management.html

【「カイポケ」について】
業務効率化や財務改善など、介護事業者の経営改善に役立つサービスをワンストップで提供するサブスクリプション型のクラウドサービスです。介護事業所の運営に不可欠な保険請求の機能に加え、業務・採用・購買・金融・営業・M&Aなど40以上のサービスを提供し介護事業者の経営を総合的に支援。介護事業者の経営改善とサービス品質向上に貢献することで、質の高い介護サービスの継続提供の実現につなげています。
会員数は、全国35,900事業所となっています。(2022年7月1日時点)
URL:https://ads.kaipoke.biz/

【株式会社マネーフォワードについて】
2012年5月に設立。「お金を前へ。人生をもっと前へ。」というミッションを掲げ、すべてのお金の課題解決を目指すSaaS/Fintech企業。個人向けお金の見える化サービス『マネーフォワード ME』や事業者向けバックオフィスSaaS『マネーフォワード クラウド』などを提供。2017年東京証券取引所マザーズ市場に上場、2021年第一部へ市場変更。2022年4月に市場区分の見直しに伴い、プライム市場へ移行。
名称:株式会社マネーフォワード
所在地:東京都港区芝浦3-1-21msb Tamachi 田町ステーションタワーS 21F
代表者:代表取締役社長CEO 辻 庸介
会社設立:2012年5月
事業内容:PFMサービスおよびクラウドサービスの開発・提供
URL:https://corp.moneyforward.com/

【株式会社エス・エム・エスについて】
2003年創業、2011年東証一部上場、2022年4月より東証の市場区分変更に伴いプライム市場へ移行。「高齢社会に適した情報インフラを構築することで人々の生活の質を向上し、社会に貢献し続ける」ことをミッションに掲げ、「高齢社会×情報」を切り口にした40以上のサービスを開発・運営しています。
名称:株式会社エス・エム・エス
所在地:東京都港区芝公園2-11-1住友不動産芝公園タワー
代表者:代表取締役社長 後藤 夏樹
会社設立:2003年4月
資本金:23億1,022万円(2022年3月31日現在)
従業員数:連結3,303人、単体2,109人(2022年3月31日現在)
事業内容:高齢社会に求められる領域を、医療・介護・ヘルスケア・シニアライフと捉え、価値提供先であるエンドユーザ・従事者・事業者をつなぐプラットフォームとしての情報インフラを構築し、40以上のサービスを展開
URL:https://www.bm-sms.co.jp/

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