秋の「かくれ虫歯撲滅キャンペーン」をスタート

この記事は約4分で読めます。
みつおデンタルクリニック(所在地・大阪市北区、院長・高津光雄)では、今月から秋の「かくれ虫歯」撲滅キャンペーンをスタートします。院内にパンフレットを置くなど、「かくれ虫歯」の予防、そして早期発見への啓発を行います。

「かくれ虫歯」急増の背景
最近、歯科医として痛感するのは「かくれ虫歯」が急増しているということです。「かくれ虫歯」とは、歯と歯の間にできる「みつかりにくい虫歯」のことです。

虫歯というと、「痛い」「しみる」というイメージがあると思います。しかし、「かくれ虫歯」では痛みがほとんど出ない、恐ろしい虫歯です。気づかないうちに進行しているのです。

コロナ禍で今や、「マスク生活」が当たり前となっています。マスク生活をしていると息苦しくて口呼吸になりやすく、口が開いて乾燥しがちになります。口が乾燥すると、唾液の分泌量が減ってしまい細菌が増えてきます。マスクをしていると虫歯になりやすくなるのです。

 

かくれ虫歯かくれ虫歯

かくれ虫歯の表面を削った後かくれ虫歯の表面を削った後

虫歯の進行の仕方には特徴があります。虫歯はまず歯の表面に小さい穴を開けます。そこから歯の中に入っていき、歯の中で大きく広がるのです。つまり、虫歯が歯の中で進行していたとしても、歯の表面の虫歯は小さいままであることがほとんどです。
 

表面的には問題なさそうな歯ですが、表面を少し削ると、内部は虫歯に侵食されていることがわかります(写真1が「かくれ虫歯」、写真2は表面を削った後。歯の内部がすでに虫歯で侵食されていることがわかります)。

「かくれ虫歯」は小さい穴しか開いていないため、水の冷たいものも染みにくく、患者自身が気づくことは難しいのです。そのため、歯医者が検査して見つけないといけないのですが、歯と歯の間は暗くて見えにくく、また小さい穴のため見つけにくいです。これらの理由から、「かくれ虫歯」と呼ばれるようになりました。

「かくれ虫歯」を見落としてしまうと、虫歯が大きくなり、歯の神経に感染するとズキズキ痛みが出て、最終的には神経を取らないといけなくなることもあります。

「かくれ虫歯」の発見方法
「かくれ虫歯」を見つけるのに有効な方法が、顕微鏡とレントゲンによる検査です。これによって、肉眼では見落としがちな「かくれ虫歯」を見逃すことなく、見つけることができるのです。

肉眼では異常な異様に見えても、レントゲンによる検査では、虫歯がある場合、黒い影として映ります。入り口が小さく、歯の中で大きく広がる様子がわかることもあります。

顕微鏡・拡大鏡による検査では、歯を大きく明るく見て検査します。肉眼で「かくれ虫歯」を見つけることは難しいため、10倍~20倍歯を大きく見て検査するのです。

見るだけでなく、器具で触って検査も行います。虫歯は軟らかく、触った感覚で虫歯が見つかることもあります。

レーザーや赤外線などの虫歯検査もありますが、様々な場所にできる「かくれ虫歯」を見つけるためには、上記のように歯を一本一本見て触って地道に検査することが一番です。そのため、時間が必要となります。しかし、保険診療では虫歯検査でいただける報酬は多くはない為、時間と手間をかける歯科医院は少ないのが現状です。

けれども、私たち、みつおデンタルクリニックでは、この精密な検査が患者様のためになるからこそ、あえて力を入れて取り組んでいます。

患者様に対して歯医者の責任は、患者様のお口の健康を守ることです。かくれ虫歯の早期発見・早期治療で歯の寿命が延びます。精密な虫歯検査は、患者様のお口の健康を守るうえでとても大切なのです。

連絡先
みつおデンタルクリニック 院長・高津光雄
大阪市北区与力町4−15 ダイナスティ与力101
06―6948―6232
 info@kotsudent.com

タイトルとURLをコピーしました