銀座で開廊20周年を迎える「ギャラリー厨子屋」が記念企画展を3回にわたり開催／第1回「インテリアデザイナー内田繁の厨子」展 10月15日（土）から

「ギャラリー厨子屋」を運営する当社は、120年にわたり仏壇・仏具・位牌を製造販売してきました。創業した当初と比べ、自宅で手を合わせる場所は減少しています。核家族化や価値観の多様化により、家庭の仏壇所有率は現在4割といわれ、近年特に「仏壇じまい」「墓じまい」といった祈る場所自体を手放す世帯が増えています。
 

◆暮らしの中に心の拠り所となる「厨子」を提案
現代は、情報化社会による人間関係の悩みや、先行きが見えない不安などを抱え、心のバランスを崩しやすい人々が多いのではないでしょうか。そのような時代に、自身の内面を見つめ直し、気持ちを整える心の拠り所が必要と考え、現代の祈り箱「厨子」を提案しています。

ギャラリー厨子屋店内

◆新しい祈りのかたちの創出

2002年、厨子をより多くの方にご覧いただける場として、銀座一丁目に「ギャラリー厨子屋」を開廊いたしました。ここでの20年間、第一線で活躍するデザイナーや工芸家と当社の職人が共に製作した様々な厨子をはじめ、仏像、仏具などの祈りの調度品を発表し続けてまいりました。自分だけの祈りの場としてお求めいただくこともある他、お仏壇としてご本尊様やお位牌を納めたいとお求めになる方も多くいらっしゃいます。「これならお部屋にも合う」「子供にも引き継げる」といった反響をいただき、20年かけて少しずつ広がりを見せるようになりました。

​◆開廊20周年の節目に記念企画展を開催

東日本大震災や長引くコロナ禍、ロシアによるウクライナ侵攻など、社会が不安定となる事象が相次いで発生し、世界の安寧や大切な人の無事を願う「祈り」が見直される時代になっていると強く感じます。こうした時代背景も踏まえ、「ギャラリー厨子屋」開廊20周年を迎えた節目として記念企画展を3回にわたり開催し、これからの祈りのかたちとして、厨子をはじめ、多様な祈りの調度品をご覧いただきます。暮らしの中での祈りの場・時を改めて考える機会になりましたら幸いです。