農業課題の解決に向け、スタートアップと地元の農業関係者によるプロジェクトを始動!参加するスタートアップを募集

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全国有数の農業地帯、愛知県東三河地方。中心都市の豊橋市は今年度から、農業イノベーションの創出を目指し、スタートアップと地元の農業関係者による実証開発プロジェクト「TOYOHASHI AGRI MEETUP」を始めます。地域の農業課題を解決するスタートアップを全国から募り、実証開発を進める約3年の取り組みです。賞金総額1,000万円のコンテスト形式でスタートアップの提案を審査します。現在、プレエントリーを受付中です。
東三河は、平野部の豊橋市と田原市だけでも、約1,200億円の農業産出額(2020年農林水産省)を誇るほど農業が盛んな地域です。
その一方で、さまざまな営農上の課題があります。解決するためには、スマート農業、アグリテックに代表される新たな知識、技術などを積極的に取り入れていく必要があります。
そこで、豊橋市は「未来の農をつくる」と題し、このプロジェクトに乗り出しました。
全国からスタートアップを募集し、豊橋市内などの農業関係者とつなぎ、市内を実証フィールドとして農業課題の解決につながる新製品、サービス開発を目指すプロジェクトになります。
今年度は、スタートアップと農業関係者をマッチング。来年度から実証実験に入り、2年程度実施して農業関係者が抱える課題を解決・改善するスケジュールとなります。

▶︎アグリテックとは◀︎
農業(Agriculture)とテクノロジー(Technology)を組み合わせた造語。農業分野(農業生産、流通、加工、販売など)でAIやIoTなど先進的なテクノロジーを用いて、課題解決に取り組みます。

 

現在、賞金総額1,000万円のアグリテックコンテストに参加するスタートアップのプレエントリーを受け付けています。

具体的な農業課題として、例えば、生産段階ではキャベツの育苗期やラディッシュ、小菊の生育時の水やりの自動化をはじめ、収穫時期を色づきで判断している柿、ミニトマト、梨の収穫適期の判断ツールや、農作物の自動収穫、運搬作業の負担軽減などです。
出荷時では、ミニトマトや小菊を詰める作業の自動化などです。
また、パート従業員の労務管理、農業の仕事の平準化なども課題として挙がっています。
生産者や農業団体、農業系事業会社などが抱えるこうした課題の解決や改善に取り組むスタートアップ(個人、法人)の参加を待っています。

参加のメリットとして、アグリテックコンテストは総額1,000万の賞金を用意しており、賞金を実証実験や開発にかかる資金に使えます。また、農業関係者とのマッチングに支援を受けられ、実証実験の際は市役所担当者、専門アクセラレーターが伴走支援します。
 

コンテスト応募のテーマは10月下旬の公開を予定していますが、その前に興味関心のある事業者はプレエントリーができます。
プレエントリーしたスタートアップの皆さんには、アグリテックコンテストの詳細について案内したり、地域の農業関係者との交流機会、事前の個別相談なども設けます。

本エントリー後、2023年1月に豊橋市内を会場にプレゼン形式(ファイナルデモデイ)で審査会を開きます。

▶︎農業関係者向けのプログラム◀︎
マッチングの前段階として、9月下旬から10月下旬にかけて、豊橋市内で豊橋地域の農業関係者向けのプログラムを開催します。
対象は豊橋と近隣地域の農家やJA、農業系事業会社などです。農業領域の最先端イノベーションの事例を知ってもらうほか、ワークショップで課題の整理などに取り組みます。
10月28日(金)には、農業課題の解決に関心のあるスタートアップと農業関係者の交流会が豊橋駅近くで計画されています。

▶︎プロジェクト「TOYOHASHI AGRI MEETUP」特設WEBサイト◀︎
 https://toyohashi-agri-meetup.jp/
 

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