東京医療保健大学大学院 看護学研究科 高度実践看護コース修了生が、AANPのNational Conferenceに日本のアンバサダーとして招待される

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 学校法人 青葉学園が運営する東京医療保健大学大学院 看護学研究科 高度実践看護コース(本部:東京都品川区、理事長:田村哲夫、学長:亀山周二、研究科長:大島 久二、以下「本コース」)の修了生である筑井菜々子氏が、AANP(American Association of Nurse Practitioner) のNational Conferenceに日本のアンバサダーとして招待され、フロリダで開催された学会に参加いたしました。
 AANPは、米国における全ての専門分野の診療看護師(NP:Nurse Practitioner、以下「NP」) のための最大の会員組織です。筑井氏は、2020年にAANPの日本のアンバサダーに選出されていましたが、新型コロナウイルス感染症の影響でNational  Conferenceが延期となっていました。
 今年は、フロリダ オーランドでの開催が決まり、招待されて各国のNPとともに参加することができました。National  Conferenceでは、各国から8名のNPがアンバサダーとして参加しており、1週間にわたってNPによる講義や表彰式が行われました。筑井氏は、本コースの第1期修了生で、現在、診療看護師として地域医療振興協会内の様々な病院でGIM-NP(General Internal Medicine)として活動しております。

■筑井菜々子さんコメント
 皆様、こんにちは。私は12年前に東京医療保健大学大学院 看護学研究科 高度実践看護コースを修了した1期生の筑井菜々子と申します。今は診療看護師として地域医療振興協会内の様々な病院でGIM-NPとして活動しております。
 今回のAANPの学会には私の他に8名のNPがアンバサダーに選ばれ、ケニア、タンザニア、スリランカ、ブラジル、シンガポール、ガーナそしてスロバニアと国際色豊かなメンバーと一緒にConferenceに参加してまいりました。皆、NPという職業に対して自国の責任を背負っている方々でした。彼らと一緒にNPについてDiscussionすることは、同じ志を持つ者ゆえにとても有意義な刺激的で素晴らしい時間でした。また、日本のNPをこのような国際的な場で紹介できることに感謝しつつ、自分たちが世界に追いつくためのスタートをすでに切っていることに勇気をもらいました。
 今回素晴らしい学会に参加することが出来たのは、12年前、日本中のほとんどの人が知らないNPの養成を始めていこうと考えた我が母校とその先導に立ってくださった前研究科長の草間先生をはじめ、諸先生方、関係者の皆様、そしてこの制度に飛び込んで来た20名の級友達のお陰です。今、やりがいのあるNPという仕事が出来ることに感謝の気持ちで一杯です。
 1週間の学会ですが、ここで学び得たことを日本のNPの発展に少しでも貢献できるよう頑張りたいと思います。また、今、日本中にいる600名近いNPの一人ひとりが皆、今自分達が出来ることのBestを尽くし、日本の医療に貢献していることに誇りを感じます。そして、日本のNP達が諸外国からも認められ、世界に羽ばたく日はそう遠くない未来にあることを確信しております。

 新型コロナウイルス感染症や超高齢化社会の影響で、医師不足が深刻化するなか、地域医療を支える新たな人材として「診療看護師(NP)」が注目を集めています。NPは、呼吸器設定や薬剤投与などの一部の医療行為を医師の指示のもと実施することができます。人手不足が続く中の”切り札”として期待が高まっています。
 本学看護学研究科 高度実践看護コースは、「特定行為に係る看護師の研修制度」の指定研修機関として厚生労働省から指定を受けています。独立行政法人国立病院機構と連携して、知識と高度な実践力を備え、患者にタイムリーに診療を提供できる診療看護師を育成しています。

 東京医療保健大学ならびに東京医療保健大学大学院は、今後も社会で活躍する医療人を輩出できるよう、実践的な教育を行ってまいります。

■東京医療保健大学大学院 看護学研究科 高度実践看護コースの主な特徴
①豊富な実践現場と経験豊かな指導者による教育
 本コースでは、国立病院機構と連携し、豊富な実践現場を有する東京医療センター、災害医療センター、東京病院の原則医長以上の臨床教員による講義、演習、実習指導により、医学の知識と判断力、実践力を身に付け、クリティカル領域にある患者さんにタイムリーに診療を提供できる診療看護師(JNP及びNP)を育成しています。

②全日制の修士課程として62単位が修了要件
 本コース修了時には看護学修士号ならびに、看護師の特定行為21区分38行為研修修了証明書を授与
 診療看護師としての7つのコンピテンシーを身に付けるため、課題研究に取り組み、高度な実践能力を身に付けた専門職としての倫理的意思決定能力、研究開発能力、トップマネジメント能力を身に付けるためあらゆる機会を捉え研究的指導をしています。

■診療看護師(NP:Nurse Practitioner)とは
 診療看護師(NP)は、日本NP教育大学院協議会(以下、協議会)が認めるNP教育課程(大学院修士課程)を修了し、協議会が実施するNP資格認定試験に合格した者で、保健師助産師看護師法が定める特定行為を実施でき、医学的視点と看護学的視点を持ち合わせた高度実践看護師です。救急患者、周術期患者、ハイリスクな状況にある患者を対象に、医師と連携協働し、「チーム医療」のキーパーソンとして、安全・安心な医療をタイムリーかつ効果的に提供できる能力を期待されています。

 

【東京医療保健大学とは】
理事長       :田村哲夫
学長          :亀山周二
設立年度    :2005年
本部          :東京都品川区東五反田
キャンパス :五反田キャンパス、世田谷キャンパス、国立病院機構(東が丘)キャンパス、国立病院機構立川キャンパス、船橋キャンパス、雄湊キャンパス(和歌山)、日赤和歌山医療センターキャンパス(和歌山)
学部(学科)  :医療保健学部(看護学科、医療栄養学科、医療情報学科)、東が丘看護学部(看護学科)、立川看護学部(看護学科)、千葉看護学部(看護学科)、和歌山看護学部 (看護学科)
専攻科       :助産学専攻科、和歌山助産学専攻科
大学院       :医療保健学研究科(修士課程8領域、博士課程3領域)、看護学研究科(修士課程4コース、博士課程)、和歌山看護学研究科(修士課程3領域)、千葉看護学研究科(修士課程)
学生数       :3,085名 (2022年5月現在)

 

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