トンガ王国政府とパートナーシップ覚書を締結しました

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認定NPO法人地球市民の会(本部・佐賀市、理事長・山口久臣)は8月7日、海底火山噴火が今年1月に発生したトンガ王国政府と、復興に向けた支援を協働で行うパートナーシップを結ぶための覚書を締結しました。同会役員のJICA青年海外協力隊時代の“絆”が縁で、トンガ王国と日本のNGOが覚書を結ぶという、異例のパートナーシップが実現。今後、現地のニーズなどを踏まえながら、会としてトンガ王国のためにできることを模索していきます。

覚書にサインした駐日トンガ王国大使館のスカ・マンギシ大使(右)と地球市民の会の小原嘉文会長覚書にサインした駐日トンガ王国大使館のスカ・マンギシ大使(右)と地球市民の会の小原嘉文会長

 締結のきっかけは、翌2月に実施した噴火への復興に向けた寄付キャンペーンでした。佐賀県協力隊を育てる会副会長で、地球市民の会監事でもある、深川千幹氏(昭和62年度1次隊でトンガ派遣)を中心に育てる会、地球市民の会、佐賀県海外協力協会で寄付を呼びかけ、約100万円が集まりました。深川氏が寄付の報告と復興の進捗を聞くため、駐日トンガ王国大使館へ面談を申し込んだところ、5月の面談の場に現れたのは、協力隊時代のトンガハイスクールの教え子であったスカ・マンギシ大使。時計の針は、33年前の先生と生徒の関係に戻りましたが、被害の話題になるとマンギシ氏は「大使の顔」に戻ったそうです。「国際協力の経験のある地球市民の会と復興に向けて何か一緒にできないか?」。ご提案をいただき、今回の締結となりました。
 

33年ぶりの再会を果たしたマンギシ氏(左)と深川千幹氏=5月、東京33年ぶりの再会を果たしたマンギシ氏(左)と深川千幹氏=5月、東京

 大使のプッシュもあり、閣議決定も含め3か月という速さで進めた覚書締結。同日は、マンギシ大使が佐賀市まで来てくださり、育てる会と地球市民の会両組織の会長を務める小原嘉文と、覚書にサインしました。マンギシ大使は「国際関係の前に、人間関係が大事。チモト先生のおかげで、佐賀とも縁ができた。政府単独でできることも限られており、地球市民の会のような民間団体とのパートナーシップは本当に貴重であり、歓迎したい」と話されました。
 

マンギシ大使(前列右から2人目)を囲む地球市民の会メンバーマンギシ大使(前列右から2人目)を囲む地球市民の会メンバー

今後、国際協力や国際交流の実績やノウハウを生かし、トンガのためにできることを協働していきたいと思います。

【地球市民の会概要】
名称:特定非営利活動法人(認定NPO法人) 地球市民の会
所在地:〒840-0822 佐賀県佐賀市高木町3-10
電話:0952-24-3334
設立:1983年7月3日(法人登記 平成14年2月26日)
会長:小原 嘉文(こはら よしふみ)
理事長:山口 久臣(やまぐち ひさおみ)
理事:17名
監事:2名
http://terrapeople.or.jp/main/

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