「南三陸311メモリアル」8月10日(水)予約開始 東日本大震災の記憶から「自然と共に生きるとは」を問う

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訪れた人に、防災・減災について自分ごととして考えるきっかけを提供する震災伝承ラーニング施設「南三陸311メモリアル」が、2022年10月1日(土)、宮城県南三陸町に開館いたします。オープンに先立ち、8月10日(水)より日時指定の予約が可能なオンラインチケットを販売開始します。
南三陸311メモリアルは、チケットがなくても入場できるフリースペースとチケットの購入が必要な有料ゾーンで構成されており、有料ゾーンは、展示ギャラリー、アートゾーン、ラーニングシアターをご用意しています。
●展示ギャラリー…住民たちの証言映像や町内各地でのエピソードをまとめたバナー展示のほか、防災対策庁舎で九死に一生を得た方々の証言映像などが展示されています。
●アートゾーン…大災害で失われる命の重さに触れ、「自然とは、人間とは、生きるとは」に思いを馳せていただく静寂の空間です。
●ラーニングシアター…住民たちの体験をもとに自分ごととして命を守るための行動について映像を見ながら考えることができるプログラムをご用意しています。(定員50名) 

▷詳細はこちら 南三陸311メモリアル公式ホームページ  https://m311m.jp/

<オンラインチケット販売について>
・有料ゾーンは、ラーニングシアターの上映時間と展示ギャラリー、アートゾーンの見学時間を含めた時間表示となっています。(レギュラープログラム:60分 ショートプログラム:30分)
・ラーニングシアターは入れ替え制です。快適な環境で、限られた展示空間を見学いただくため、上映スケジュールに合わせて、日時指定の事前予約・決済を承っております。
・ご予約なしでの入館も可能ですが、有料プログラムは各回定員があるため、満員となる場合がございます。あらかじめ事前予約・決済の上、ご来館いただくことをおすすめします。
・上映スケジュールは、公式ホームページよりご確認いただけます。

 

  • 南三陸311メモリアルとは

南三陸311メモリアルは、防災・減災にについて自分ごととして考えるためのプログラムを提供する震災伝承ラーニング施設です。延面積593.12㎡とコンパクトな施設ですが、住民たちの体験や思いに触れることができる展示やプログラムを備えています。自然災害から命を守るために大切なことは何かを問い続けることが、本施設のミッションです。

所在地:〒986-0752 宮城県本吉郡南三陸町志津川五日町200番地1
問い合わせ先:南三陸311メモリアル開館準備室(南三陸町観光協会内)
メール:post@m-kankou.jp
電話:0226-47-2550
公式サイト:https://m311m.jp/

  • 館内概要

【チケットの購入が必要な有料ゾーン】
●展示ギャラリー

南三陸町の人々の被災体験をまとめたバナーや被災証言映像の展示 
●アートゾーン
フランスの現代美術家 クリスチャン・ボルタンスキーによるインスタレーション空間
●ラーニングシアター
住民の証言をもとに構成した映像を見ながら防災について対話し考えるラーニングプログラム

<ラーニングプログラムについて>
東日本大震災を経験した町民が、それぞれの言葉で語った証言をもとに構成された映像プログラムをご用意しています。
映像プログラムは、「⽣死を分けた避難」と「そのとき命が守れるか」の2テーマからなり、それぞれにレギュラープログラム、ショートプログラムをご用意しています。あの日、思いもかけない命の危機に遭遇した住民たち。「生と死」のはざまで、それぞれがどう行動し、何を思ったのか。住民たちが語る町内各所での体験談が、自然災害から命を守るために必要なことは何かを問いかけます。いずれも参加者間での対話により防災について思考するプログラムです。副読本として、防災ミニブックを準備しております。
※ご参加いただくラーニングシアターのプログラムの所要時間に合わせて⼊場料を設定しています。あらかじめ公式ホームページにてご確認ください。

【チケットがなくても入場できるフリースペース】
●みんなの広場

<オープニング企画>復興支援への感謝の展示
写真家 浅田政志と住民たちが創り上げた写真作品を展示
●展望デッキ
河北新報に掲載された特集記事「ドキュメント防災対策庁舎」の特別展示 

Ⓒ浅田政志「みんなで南三陸」より 『日の出のきれいな高台に みんなで畑作ったの。』 撮影参加者 波伝谷仮設住宅のみなさん  撮影日 2014年7月29日Ⓒ浅田政志「みんなで南三陸」より 『日の出のきれいな高台に みんなで畑作ったの。』 撮影参加者 波伝谷仮設住宅のみなさん 撮影日 2014年7月29日

<浅田政志 写真作品展示について>
写真家 浅田政志と南三陸町の人々との写真プロジェクトは、2013年秋に始まり2021年夏まで続けられました。浅田と住民たちが話し合い、アイディアを出し合いながら、それぞれの作品は生み出されました。「震災で失った町をもう一度自分たちの手で作っていくんだという意思が、どの撮影現場にもあふれていた」と浅田は振り返っています。
家族や家、仕事を失いながら、互いに支え合い生き抜く南三陸の人々。悲しみときびしい現実を前にしても、人は共に生きることで、決してあきらめることなく歩み進めることが出来ます。南三陸の人々は、輝くような笑顔を通して、それを浅田に突きつけ、浅田は「生きる力」を育て合う住民たちの姿を写真に焼き付けました。
「みんなで南三陸」と題されたこのプロジェクトの作品は47点にのぼります。南三陸311メモリアルでは、このうち19点を常時展示します。

 

  • 南三陸町長よりコメント

南三陸町長 佐藤 仁
「南三陸311メモリアル」は、地域住民の被災体験をもとに防災について共に考え、ふるさと再生にかけた私たちの思い、そしてご支援を頂きました多くの皆様への感謝の気持ちを、後世に伝え継ぐために整備した施設です。
全国各地で痛ましい自然災害が発生する度、私たちは心から思います。人間は、自然の力を超えることは出来ない。だからこそ、日頃から防災について自分ごととして考え、備え、命を守る術につなげてほしいと。「南三陸311メモリアル」でご紹介する私たちの経験が、世界中の皆様の命を守る一助になれば幸甚です。そして、命の尊さ、どんな苦難にも負けない心、笑顔を絶やさずに支え合いながら生きることの喜びを、南三陸町で体感していただきたいと考えております。この施設を訪れる皆様ご自身が、自然災害がもたらす現実を見つめ、共に後世に伝え継ぐ証言者のひとりとなってくださることを願ってやみません。

  • インフォメーション

施 設 名|南三陸町東日本大震災伝承館 南三陸311メモリアル
オープン日|2022年10月1日(土)
住   所|〒986-0752 宮城県本吉郡南三陸町志津川五日町200番地1(BRT志津川駅併設)
開館時 間|9:00~17:00
休   館   日|火曜日、年末年始
入   場   料|※ラーニングシアターで選択したプログラムの所用時間に合わせて入場料を設定しています。
<レギュラー> 
一般1,000円 高校生800円 小学生・中学生500円
<ショート>  
一般600円 高校生500円 小学生・中学生300円
※「団体入場」とは、1回に利用する人数が10人以上の場合。
予約申し込み|公式HPより希望の来館時間を予約<https://m311m.jp/
問  い  合  せ|post@m-kankou.jp (一般社団法人南三陸町観光協会)

  • 一般社団法人南三陸町観光協会について

一般社団法人南三陸町観光協会は、2009年に設立。南三陸町及びその周辺地域の有する文化的、社会的、経済的特性を活かし、観光客の誘致促進を図ると共に、観光地及び観光物産の紹介宣伝、 観光施設の整備促進、観光関係者の資質の向上を図り、もって地域の生活文化の向上及び産業経済の発展に寄与することを目的とし、その目的を達成するために事業を行っています。
https://www.m-kankou.jp/

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