このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
- イベント概要
・開催概要:「プログラミングで海のSDGs!」出前授業 授業内容「micro:bitで海洋プラスチックごみ調査」
・日程:2022年7月21日(木) 10:30~13:00
・開催場所:都立両国高等学校・附属中学校
・参加人数:21名
・後援:総務省、文部科学省、環境省
・協力:リトルスタジオインク株式会社
- 海洋プラスチックごみ問題をプログラミングで調査!
都立両国高等学校・附属中学校の中学3年生21名を対象に、パソコンを利用して「micro:bitで海洋プラスチックごみ調査」を実施しました。授業は、SDGsの目標14番「海の豊かさを守ろう」に関わる社会課題のひとつ、「海洋プラスチックごみ」について学習します。プラスチックは私たちの生活に欠かせないものですが、ごみとなったプラスチックが海に流出してしまうと、美しい海とそこに暮らす生物に大きな影響を及ぼしてしまいます。海洋プラスチックごみ問題を解決するためには、適切な調査と対策が必要です。仮想の海に浮かぶ海洋プラスチックごみを回収するための、船のコントローラーをMakeCodeでプログラムしました。プログラミング学習の経験がある生徒は比較的少なかったようですが、講義内容をしっかりと聞いてメモしている様子が印象的でした。
- プログラミング技術を活かした海の社会課題について考えるきっかけづくり
仮想の海でただごみを回収するだけではなく、プラスチックごみとその他のごみの割合が分析できるようにプログラムをつくり、4チームに分かれた生徒たちで調査結果を見比べることを行いました。人間の社会生活によって排出された海洋プラスチックごみは、2050年には海にいる魚の量を超えてしまうと言われています。授業の最後には、科学技術を応用して、海洋プラスチックごみの回収を実践している取組を紹介し、世界では年齢に関係なく、アイディアとプログラミング技術があれば多くの社会問題の解決に挑戦できるということを知ってもらいました。生徒の皆さんにとっても、プログラミングという新しい経験を通して、楽しくSDGsを学ぶことができ、大変良い学習の機会となりました。
- 参加した生徒からの声
・海ごみの調査がもたらす意味や、実際に行われている事例など、表面的にしか知らなかった事に対して、厚く学ぶことができたと思います。(女子・15歳)
・行動力の大切さ及び社会に対する影響力、重要さが分かった。また科学技術は様々なことの情報収集・分析などを効率的に進めるという役割があることも知った。(男子・14歳)
・プログラミングに興味をもって参加させていただいたのですが、私自身の興味が社会に貢献する手段となり得るということに希望をもらえました。より将来の夢が広がりました。ありがとうございました。(女子・14歳)
・プログラミングというものに対して、難しいものだという印象を抱いていましたが、今回初めてやってみて、自分の組み合わせたブロック通りに船が動き、とても楽しいと思うことができました。(女子・14歳)
・数字などのデータでどれくらいのごみが海に流れているのかなどを知ると、海洋ごみ問題を身近に感じました。海にポイ捨てしているわけではなくとも、道に捨てられたごみが海に流れ着いている事を知って、私たちの生活と海との結びつきが感じられた。(女子・14歳)
<団体概要>
団体名称:一般社団法人 イエロー ピン プロジェクト
URL:https://programming.or.jp/umip
活動内容:「プログラミングで海のSDGs!」は、イエロー ピン プロジェクトが、子どもたちにSDGsを啓発し、ICTによる社会課題解決の体験を支援する非営利活動です。SDGs課題14「海の豊かさを守ろう」をテーマに、ワークショップや出前授業、講演会を通して、プログラミングを楽しみながら効果的にSDGsと海洋について学習する、新しいSTEAM学習の場作りを目指しています。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/