コスモ石油株式会社(代表取締役社長:鈴木 康公、以下「当社」)は、航空分野のCO2排出量削減に期待されている持続可能な航空燃料(Sustainable Aviation Fuel、以下「SAF」)の2030年供給目標を、年間30万KLといたしました。
国際航空輸送分野においては、ICAO(International Civil Aviation Organization:国際民間航空機関)が2021年以降のCO2排出量を、2019年の排出量のレベルに抑える目標を示しています(※1)。この目標達成に向けて、SAFの活用が将来的に最もCO2削減効果が高いとされており、国内においても2030年に航空燃料使用量の10%をSAFに置き換える目標が設定されています(※2)。
この度、コスモエネルギーグループにおいても、日々の生活に欠かせないエネルギーを安全・安定的に供給し続ける社会的使命を果たし、上記の国内外の目標に貢献すべく、2030年のSAFの供給目標年間30万KLを目指します。
この目標の達成に向けて、当社製油所における使用済み食用油を原料とした製品の事業化や、エタノールを原料としたAlcohol to Jet(ATJ)技術による製造検討をはじめ、原料や製造プロセス等の多角化を図りながら、国内におけるSAFサプライチェーン構築に取り組んでまいります。
(参考)
2021年8月2日「『国産廃食用油を原料とするバイオジェット燃料製造サプライチェーンモデルの構築』がNEDO事業に採択」
https://coc.cosmo-oil.co.jp/press/p_210802/index.html
2022年7月28日「Alcohol to Jet (ATJ) 技術を活用した国産SAF製造事業の共同検討を開始」
https://coc.cosmo-oil.co.jp/press/p_220728_01/index.html
※1: 出典:2022年4月22日 第1回 SAFの導入促進に向けた官民協議会 経済産業省
資源エネルギー庁資料より(https://www.mlit.go.jp/koku/content/001479321.pdf)
※2: 出典:2022年4月22日 第1回 SAFの導入促進に向けた官民協議会 国土交通省 航空局資料より
https://www.mlit.go.jp/koku/content/001479322.pdf