旭川医科大学発ベンチャー:カムイファーマ株式会社がシリーズBラウンドで総額6.5億円を資金調達

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カムイファーマ株式会社(本社:旭川市 旭川医科大学内、代表取締役社長:尾川直樹)は、シリーズBラウンドとして、新規投資家としてCYBERDYNE株式会社および同社子会社が運営するCEJファンド(サイバニクス・エクセレンス・ジャパン1号投資事業有限責任組合)、株式会社DGインキュベーション(札幌イノベーションファンド投資事業有限責任組合)、広瀬克利(神戸天然物化学株式会社 前会長 創業者)他、シリーズAラウンドに引き続き三菱UFJキャピタル株式会社(三菱UFJライフサイエンス1号投資事業有限責任組合)、北海道ベンチャーキャピタル株式会社(どさんこ地域活性化投資事業有限責任組合)を割当先とする第三者割当増資を実施し、総額6.5億円強の資金調達を完了したことをお知らせします。今回の調達により、当社の累計資金調達額は約8.8億円となります
 

カムイファーマでは国立大学法人 旭川医科大学 内科学講座 消化器・内視鏡学部門 藤谷 幹浩 教授(当社取締役CSO)らが見出した炎症性腸疾患治療薬:ポリリン酸製剤や膵臓がん治療薬:フェリクロームなどの研究開発を進めています。今回調達した資金をもとに自社創薬パイプライン開発を加速するほか、CYBERDYNE株式会社との非医薬品事業での業務提携により、プロバイオティクス技術を活用した新たな事業にも取り組む予定です。

 カムイファーマ 代表取締役 尾川CEOからのコメント
今回、出資者各位から多大なる出資を頂き、改めて身の引き締まる思いです。弊社筆頭パイプラインであるポリリン酸製剤の第1相治験を早期に目指すとともに、独自のイノベーション・エコシステムを保有するCYBERDYNE株式会社との連携により、プロバイオティクス技術による新たなヘルスケア事業で社会的な課題解決にも取り組みます。

カムイファーマ 取締役 藤谷CSOからのコメント
プロバイオティクスやその産生物質は、ユニークな作用機序によって疾患治療や健康維持に効果を示します。私たちはこのプロバイオティクスに着目し、約20年間にわたって、難病・がんの新薬開発や様々なヘルスケア分野への応用について研究を進めてまいりました。今回のご出資により、これらの研究成果の社会実装が大きく加速され、いま現在、病気に苦しむ方や未病の段階にある方々の福音になることを確信いたしております。

CYBERDYNE株式会社 山海社長からのコメント
今回の非医薬品事業分野での提携により、カムイファーマ社が医薬品開発で培ったプロバイオティクス技術と当社のサイバニクス技術(身体・生理状態のバイタルセンシング、HAL®️による運動機能改善、データ解析・AI・クラウドなど)により、ヘルスケア分野の事業展開を強化してまいります。体内環境を日々整えながら、メタボ、ロコモ、フレイル、関連疾患の予防、健康増進が日常化できるよう取り組み、誰もが高い健康度を維持しながら生活できる「健康未来社会」の実現と健康寿命の延長に向けて共に歩んでまいりたいと思います。

三菱UFJキャピタル株式会社 長谷川上席執行役員(カムイファーマ 社外取締役)からのコメント
藤谷幹浩教授が見出した長鎖ポリリン酸は難治性の潰瘍性大腸炎患者を対象に医師主導臨床研究を実施し良好な安全性と有効性を示しており、ユニークな作用メカニズムからも期待しています。弊社はカムイファーマ設立直後の2018年4月のシリーズAよりリードVCとして出資し支援しております。今般、マイルストンを達成したことからシリーズBとして追加投資を実行しました。引き続き、三菱UFJフィナンシャルグループの有するネットワークを駆使し全力で支援してまいります。

■カムイファーマ株式会社について
カムイファーマはヒトの体に有用な微生物=プロバイオティクスを活用し「プロバイオティクス由来医薬品で医療の世界を変える」ことを目指す、旭川医科大学発ベンチャーです。
旭川医科大学 藤谷幹浩研究室が構築したプロバイオティクスからの薬効物質探索技術をベースに、安全性が高くユニークな作用メカニズムによる難病治療薬開発や、有用微生物を利用した新たなヘルスケア戦略の開発に取り組んでいます。

■会社概要
社名  : カムイファーマ株式会社
所在地 : 旭川市緑が丘東2条1丁目1番1号 旭川医科大学内
代表者 : 代表取締役社長 尾川 直樹
創業日 : 2018年4月
事業内容: 医薬品開発、有用微生物を利用したヘルスケア事業開発
URL  : https://www.kamuipharma.co.jp

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