書籍『エッジAI導入の手引き 生産設備/機器制御への組み込み』発売
2022年7月26日
株式会社日刊工業新聞社
日刊工業新聞社(代表取締役社長:井水治博 本社:東京都中央区)は、書籍『エッジAI導入の手引き 生産設備/機器制御への組み込み』(出澤純一・菅原志門著)を発売しました。昨今の製造現場ではDXへの取り組みやAIの活用などにより、生産や品質管理にかかるコストを削減し、カーボンニュートラルやSDGs(持続可能な開発目標)など社会の要請を果たすことが同時に求められています。
- クラウドAIの短所を補うエッジAIによる機器制御が注目される
AI技術は、多くの産業分野で導入・活用が始まっています。しかし、現在の主流であるクラウドAIはオフラインで使えないという欠点があります。仮にクラウドAIとエッジデバイス間を5G通信しても、レイテンシー(遅延)が発生し、高速応答やリアルタイム性が問われる適用(たとえば自動運転など)には不向きとされます。
一方、単純にデバイスに実装するのはメモリーや計算コストの点から難しく、軽量に実装できてかつ精度も維持しなければなりません。そこで、注目を集めているのがエッジAIの先進的な活用です。
- 機器制御に必要なAI実装手段をやさしく紹介
本書は、クラウドAIの短所の解消に期待されるエッジAIに焦点を当て、その定義や特徴、活用事例を紹介します。QCD向上に取り組む生産技術者と製品にAI制御を組み込む開発者の視点から解説し、自らの企業・現場における利活用を考える際に自身でどこまで実現できるのか、そのための手段は何か、どこからは自身ではできないかが判断できるスキルを伝授します。生産設備/制御機器にエッジAIを組み込み、最適化を図る手段をわかりやすく体系化しました。適切なアルゴリズムの選定とそれに必要なデータの加工、ハードウェア選定法まで“勘所“をやさしく指南します。
- 目次
第1章 生産技術者が身につけたいAI活用の視点
第2章 AIプロジェクトの進め方
第3章 機械学習におけるデータ前処理とモデル評価手法
第4章 エッジAI/エンドポイントAIが求められる背景と特徴
第5章 実製品にAIを搭載することを可能にする方法
第6章 既存制御の限界を突破し、生産性を飛躍的に向上 ~オムロンでの実践
第7章 導入実績から見えた導入方法の5パターン
第8章 AI実装やコモディティ化を進めていくために
- 書籍情報
定価1,980円(本体1,800円+税10%)
仕様:A5判、並製、160頁
ISBN:978-4-526-08222-1
発行:日刊工業新聞社
発行日:2022年7月26日
- 著者紹介
出澤 純一(いでさわ じゅんいち)
㈱エイシング 代表取締役CEO(創業者)
2008年、早稲田大学大学院理工学研究科修士課程(機械工学)修了。2007年大学院修士課程1年時に早稲田大学発ベンチャーとして起業。大学院修了後はソフトウェア開発、総合卸売、AI研究開発、医療機器研究開発などの事業に携わる。2016年に日本総合研究所主催のアクセラレータプログラム「未来2017」に参加し、二次審査通過後に㈱エイシングを設立。2017年3月の最終審査で「日本総研賞」受賞。2018年、大学初ベンチャー表彰にて経済産業大臣賞を受賞。同年、起業家万博において総務大臣賞を受賞。講義、講演など多数。
菅原 志門(すがわら しもん)
㈱エイシング 執行役員CTO
2012年、早稲田大学大学院創造理工学研究科修士課程(総合機械工学)修了。同年に日本オラクル㈱に入社。2017年7月、㈱エイシングに入社し現在に至る。
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