「第23回地域伝統芸能まつり」観覧者をインターネットで募集(1月29日〆切)

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地域伝統芸能まつり実行委員会および、一般財団法人地域創造は、全国の地域伝統芸能・古典芸能が一堂に会する『第23回地域伝統芸能まつり』を、2023年2月19日(日)にNHKホール(東京都渋谷区)で開催。同催事の観覧者をインターネットにて募集します(観覧無料/募集人数2,500名、応募多数の場合は抽選)。

■観覧無料/インターネットで観覧者を募集
観覧をご希望の方は、「地域伝統芸能まつり」ホームページ(https://www.jafra.or.jp/project/tradition/matsuri/2023/)より、申込フォームにてご応募ください。【応募締切:2023年1月29日(日)午後11時59分】

■伝統芸能の継承、地域活性化を目的に開催
「地域伝統芸能まつり」は、日本各地で脈々と受け継がれてきた祭りや芸能を保存、伝承し、地域の活性化を図る取り組みとして、2001年より開催。これまで延べ190演目に及ぶ全国各地の祭事・芸能を紹介してきました。

■今年度のテーマは「息吹」
第23回となる今年度は、“「息吹」~天地(あめつち)を動かす~”をテーマに実施。生命のエネルギーの発露であり、天と地をも動かすほどの力強い息吹を、多彩な演目を通じて感じていただくとともに、各地の風土や日本文化の素晴らしさを再発見し、郷土に親しみと誇りを持つきっかけになることを願っています。

■秋田市や今治市、沖縄市、読谷村など9地域による多彩な演目を披露
地域伝統芸能まつり実行委員会が選出した「田子神楽」(青森県田子町)、「秋田竿燈まつり」(秋田県秋田市)、「御諏訪太鼓」(長野県岡谷市)、「高田神社横野獅子舞」(岡山県津山市)、「伊賀和志神楽」(広島県三次市)、「一人角力」(愛媛県今治市)、「今寺面浮立」(佐賀県嬉野市)、「エイサー」(沖縄県沖縄市)、「座喜味棒術」(沖縄県読谷村)の地域伝統芸能9演目に加え、テーマに所縁の深い古典芸能として、復曲能「名取ノ老女」(短縮版/国立能楽堂制作作品)を実演します。

  • 新型コロナウイルス感染症の感染状況や、荒天などの影響により公演を中止する場合があります。最新の開催情報は、地域伝統芸能まつりのホームページなどでお知らせします。
  • ご来場時、また会場内では必ずマスクを着用し、咳エチケット、手指の消毒など感染予防にご協力ください。
  • 会場入口でサーモグラフィーカメラ等により体温を測定させていただきます。37.5度以上の体温が測定された方は入場をお断りいたします。

「第23回地域伝統芸能まつり」開催概要

  • テーマ:「息吹」 ~天地を動かす~
  • 日時:2023年2月19日(日)14:30開演(13:30開場)
  • 会場:NHKホール(東京都渋谷区神南2-2-1)
  • 主催:地域伝統芸能まつり実行委員会/一般財団法人地域創造
    【地域伝統芸能まつり実行委員会】 ※50音順
     鎌田東二(京都大学 名誉教授/天理大学 客員教授)
     香山充弘(一般財団法人地方債協会 会長)
     熊埜御堂朋子(日本放送協会 理事)
     小松和彦(国際日本文化研究センター 名誉教授)
     下重暁子(作家)             
     田村孝子(前 公益社団法人全国公立文化施設協会 副会長)
     内藤尚志(総務省 総務審議官)
     山本信一郎(一般財団法人地域創造 理事長)
     山本容子(銅版画家)
  • 後援:総務省/文化庁/観光庁/NHK
  • 協力:名鉄観光サービス株式会社
  • 入場料:無料(応募当選者)
  • 募集人数:2,500名
  • 応募方法:「インターネット」 にて受付
    地域伝統芸能まつりHP(https://www.jafra.or.jp/project/tradition/matsuri/2023/)より、申込フォームにてご応募ください。
    *往復はがきでの応募は受け付けておりません。
    *ご応募いただいたお客様の個人情報は、本催事の抽選、当落告知および個人を特定しない統計資料の作成の目的で使用させていただきます。また、公演後、会場にて新型コロナウイルス感染症への感染が疑われる事象が発生した際に、必要に応じて保健所、自治体等の公的機関へご来場の方の情報を開示する場合を除き、お客様の事前の承諾なく個人情報を業務委託先以外の第三者に開示、漏洩いたしません。
  • 応募締切:2023年1月29日(日)午後11時59分
    *当落結果は、2月上旬に応募者全員にメールにて通知いたします。
    *当選者には座席券を公演日の約1週間前を目処に発送いたします。なお、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のため、事前に座席を指定させていただきます。
    *ご来場は当選された方および、申し込み時にご同伴者として登録された方に限らせていただきます。それ以外の方へのチケットの譲渡はお断りいたします。
  • プログラム(予定):
    1. 一人角力/愛媛県今治市
    2. 田子神楽/青森県田子町
    3. 御諏訪太鼓/長野県岡谷市
    4. 高田神社横野獅子舞/岡山県津山市
    5. 座喜味棒術/沖縄県読谷村
    6. 復曲能「名取ノ老女」(短縮版/国立能楽堂制作作品)/出演:武田孝史 宝生和英 他
    7. 今寺面浮立/佐賀県嬉野市
    8. 伊賀和志神楽/広島県三次市
    9. エイサー/沖縄県沖縄市
    10. 秋田竿燈まつり/秋田県秋田市
    ※演目は変更される場合もあります。予めご了承ください。
  • 一般のお問合せ先: ハローダイヤル 050-5541-8600 (全日9:00~20:00)

「第23回地域伝統芸能まつり」各演目の紹介
=地域伝統芸能=
◆一人角力(ひとりずもう)[愛媛県・今治市]
毎年春の御田植祭と、秋の抜穂祭において、大山祇神社で行われる相撲神事です。目に見えない稲の精霊と相撲を取るため一人角力といわれます。「稲の精霊」と「一力山」による三本勝負で行われ、稲の精霊が2勝1敗で勝つことで春には豊作が約束され、秋には収穫を感謝するという意味があります。その歴史は650年以上に遡るといわれ、一時は途絶えるも、地元の奉仕者の尽力により平成11年に復活を果たしました。愛媛県指定無形民俗文化財。

◆田子神楽(たっこかぐら)[青森県・田子町]
田子神楽は、400年以上前から伝わる山伏神楽の流れをくむ神楽です。江戸時代初期から南部藩御用神楽を務め、この功績から南部家の家紋である「向鶴」の使用を許されたといわれており、明治時代まで正月16日に盛岡城に登城して神楽祈祷を行っていたそうです。五拍子といわれる勢いのある囃子の音色に合わせて、舞手が見事な手さばき足さばきを演じます。現在も、田子神楽保存会が中心となり神楽の伝承と後継者の育成に力を入れています。

◆御諏訪太鼓(おすわだいこ)[長野県・岡谷町]
御諏訪太鼓は諏訪大社の太太神楽、鼓舞楽として伝承されてきました。また、武田信玄が諏訪太鼓21人衆を編成し、川中島の合戦で将兵の士気の鼓舞をはかったといわれています。御諏訪太鼓の特色は、本来リズム楽器である太鼓を複式複打法によるオーケストラ形式に仕上げてあることです。これは、昭和26年に御諏訪太鼓流家元七代目宗家小口大八が創案完成したものです。打楽器のみによる感情表現は、聞く人々に強い感動と深い感銘を与えています。

◆高田神社横野獅子舞(たかたじんじゃよこのししまい)[岡山県・津山市]
高田神社の獅子舞は、伝承によると、和銅6年(713)に美作国府が開設されて以来、毎年9月9日に美作11社の神々が総社に神幸したときからこれに加わっていたといわれています。文化・文政期から明治期にかけてはとくに盛んで、人々に悪魔払いとして信仰を受けて来ました。この獅子舞には、獅子頭と呼ばれる指揮者がいて、獅子を使う技術と人物を見込んで氏子たちが選出します。現在では、毎年7月の納涼祭と、10月の例大祭において奉納されています。

◆座喜味棒術(ざきみぼうじゅつ)[沖縄県・読谷村]
座喜味棒術は、約500年の歴史を持ち、座喜味城主護佐丸公の時代に遡るといわれています。棒術は自分達の身を守るだけでなく、集団で村の防衛を果たすものでもありました。沖縄各地には様々な棒術が伝わっていますが、「座喜味棒」は実戦型であることが特徴です。座喜味棒保存会は1975年に設立され、県内はもとより、県外国外でも技を披露してきました。現在は、後継者育成を目的に子ども会へ指導者を送り、継承発展に努めています。

◆今寺面浮立(いまでらめんぶりゅう)[佐賀県・嬉野市]
面浮立は、佐賀県が誇る民俗芸能のひとつ。笛・鉦・太鼓の囃子に合わせ鬼面をつけて舞います。もともとは約450年前の戦(いくさ)における戦勝祝いの舞だったといわれていますが、現在は五穀豊穣への感謝をする神事芸能として受け継がれています。嬉野市に伝わる今寺面浮立は、男衆の躍動感のある動と静を組み合わせた舞と、女衆の鉦の舞が調和した独特の演舞となっています。

◆伊賀和志神楽(いかわしかぐら)[広島県・三次市]
伊賀和志神楽は、石見神楽のうち邑智33神楽の阿須那派に属しています。江戸時代後期に当地方へ伝えられ、代々土地の有志により伝承されてきています。演目は豊富で多彩です。大きく2種類に分けられ、六調子は石見神楽の原型といえる比較的緩やかな囃子に合わせ、舞手も重心をぐっと落とした姿勢で舞います。八調子は囃子が速く、絢爛豪華な衣装で舞うものです。昭和35年には演目「鈴合わせ」が、広島県無形民俗文化財の指定を受けました。

◆エイサー(えいさー)[沖縄県・沖縄市]
エイサーは、本土の盆踊りにあたる沖縄の伝統芸能のひとつ。仏典を広めるために発生した念仏踊りが、しだいに姿を変えていったものであり、地域ごとに独自の衣装・踊り・掛け声など特色を持つ伝統が受け継がれています。中でも本島中部の沖縄市では特にエイサーが盛んに踊られています。演者同士が踊りながら交差し、様々なかたちへ大胆に変化する演舞体系、ダイナミックな男女混成の踊りなど見どころ満載です。

◆秋田竿燈まつり(あきたかんとうまつり)[秋田県・秋田市]
江戸時代中期、お盆を前に邪気や病魔を払い、身を清める「ねぶり流し」と、五穀豊穣の願いを込め、提灯を米俵に竿燈全体を稲穂に見立てて練り歩いたことが由来とされています。現在は、8月3日~6日の4日間開催されています。重さ約50㎏の竿燈を手のひら、額、肩、腰などに乗せて、次々に差し手による妙技が披露されます。今日では、各種団体・企業から280本を超える竿燈が出竿されて、その風情はまるで風にそよぐ黄金の稲穂のようです。

=古典芸能=
◆復曲能「名取ノ老女(なとりのろうじょ)」(短縮版)

現在の宮城県名取市を舞台とする本作は、平成28年東日本大震災から5年を機に国立能楽堂で約130年ぶりに復曲されました。陸奥・名取の老女は熊野権現を信仰、毎年熊野に詣でていましたが、今は年老い、名取に社を勧請して祈りを捧げています。そこに熊野山伏が梛の葉に現れた神詠を携えてやってきます。感涙にむせぶ老女が名取を案内、法楽の舞を捧げると護法善神が現れ老女を祝福します。今回は被災地復興の「息吹」を感じさせる名所教えと護法善神の出現場面を上演します。出演/武田孝史 宝生和英 他

開催にあたって
地域伝統芸能まつり実行委員会 会長 小松和彦
「地域伝統芸能まつり」は、日本各地に脈々と受け継がれてきた芸能を保存・伝承し、地域の活性化をはかる取り組みです。各地の伝統ある祭事や古典芸能が一堂に会し、個性を競い合う新たな“祭”が、日本文化の素睛らしさを再発見し、郷土に親しみと誇りをもつ契機となることを願っています。23回目となる今回のテーマは「息吹(いぶき)」。息吹は私たちが生きている証であり、生命のエネルギーの発露です。そして、その息吹には天と地を動かす力強さがあります。今回も、そんな息吹を感じる多彩なまつりや芸能が集まりました。演目を楽しみながら、その歴史や地域性の一端に触れていただきたいと思います。

一般財団法人地域創造について
一般財団法人地域創造は、文化・芸術の振興による創造性豊かな地域づくりを目的として、全国の地方団体等の出捐により1994年に設立されました。財団事業として、地域における文化・芸術活動を担う人材の育成や、公立文化施設の活性化を図るための各種支援事業(クラシック音楽・現代ダンス・演劇・邦楽・美術・助成)など、多彩なプログラムを実施しています。

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