ARUNは、これまでも主に途上国の人々のエンパワーメントを目指し、課題解決に取り組む社会起業家を支援してきました。
今回の助成プログラムでは、インド、カンボジアを対象に、特に辺境地域や民族の違い、ジェンダー等、様々な理由によりメインストリームの投資が届きにくい分野の起業家の可視性を高め、投資を得やすくする仕組み作りに向けた調査、実証実験、及び提言策定を行います。
具体的には、両国の起業家が抱える共通課題を明らかにした上で、起業家同士、または起業家と様々なステークホルダーが、交流し学び合える場を提供します。ARUNは、ファシリテーターとしてオン・オフラインの定期的なフォーラム等を主催、交流、学び合いを支援します。また、学びから課題解決への参加機会を提供する場として、ビジネスコンテストを開催予定です。
こうした実践を通じて、投資が届きにくい分野や辺境地域の起業家の置かれた状況や社会背景を把握し、それぞれが持つストーリーと可能性を様々な形で発信していく予定です。それらをもとに、オンライン上でうまれた理解や共感をより広い支援や投資に繋げていく手法を検証し、最終的には持続的なエンパワーメント型社会的投資コミュニティを形成することを目指します。インド、カンボジアの社会起業家にご関心のある企業、団体、メディアの皆様とも連携していきたいと考えております。どうぞお気軽にご連絡ください。
特定非営利活動法人ARUN Seedについて
ARUN Seed(アルンシード)は、社会的投資の普及・発展・研究を目的として発足したNPO法人です。ARUN Seedでは、途上国への社会的投資を実践しながら、社会的投資の調査研究、情報発信を行い、インパクトインベストメントやソーシャルビジネスを推進する他団体とのネットワークを通して社会的投資を広め、日本から世界へ情報発信を進めています。
トヨタ財団について
トヨタ財団は、トヨタ自動車によって1974年に設立された助成財団です。世界的な視野に立ち、長期的かつ幅広く社会活動に寄与するため、生活・自然環境、社会福祉、教育文化などの領域にわたって時代のニーズに対応した課題をとりあげ、その研究ならびに事業に対して助成を行っています。国際助成プログラムは、東・東南・南アジアの複数国かつマルチセクターからなるチームを対象に、相互交流と学びあいを通じたアジアの共通課題への新たな視点の獲得と、成果の社会への発信を目的としています。