この度、更に休息と回復を認め合う社会の実現に近づくべく、女性が休めていない原因について明らかにすることを目的に、「休暇に関する実態調査」を20代から50代の有職者男女1,000名を対象に実施いたしました。本調査では、社会人が持つ休暇(※2)に対する意識について調査を行い、日本社会で女性が休みにくい理由を明らかにします。
※1生活者の意識調査(イプソス株式会社 2023年2月 オンライン調査 対象:20~59歳の有職女性1,000名)
※2本調査における「休暇」とは、産前産後休業・育児休業・長期休暇・1日のみの休暇などを指します。
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調査サマリーと考察
本調査結果では、働く女性とその周囲の人が感じる「休暇」に対する意識にギャップがあることが明らかになりました。当事者の女性は、休むことに対してネガティブな感情を抱いてしまうことが多いものの、周囲の人はどちらかというと積極的に休暇を取得してほしいと思っているという事実があり、女性が休みを取れない背景には「ギルティバイアス」(=休みは周囲に迷惑をかけてしまうという無意識での思い込み)が存在することが分かりました。また、女性の休暇に対する意識は、女性の社会的立場、将来設計、自己肯定感によっても差があることも判明しました。
一方、女性が休暇を取得しやすい環境や社会の意識は変化しつつも、無意識な固定概念やジェンダーによる考え方の違いにより、女性を休みにくくしているという事実も明らかになっています。
< “ギルティバイアス”が生む課題と実情>
●周りにどう思われるかを気にして、休暇を取れていない女性が大多数
✓本当は休みを取りたいが周囲を気にして取れなかった経験がある女性は7割も。
✓女性が仕事で休みを取りづらい理由としては「職場に休める空気がないから(45%)」、「他人に迷惑をかけ
てしまうから(42%)」、「罪悪感を感じるから(35%)」が上位にランクイン。
✓自己肯定感が低い女性ほど、仕事を休むことで、会社の周囲の人に対して「申し訳ない」と感じる(約6割)
傾向があることが判明。
●一方で、女性の休暇取得に対しての社会の意識はポジティブに変化
✓女性が休暇を取ることをポジティブに思っている人が約9割いることが判明。
✓女性が休みを取りやすいような環境になっていると感じると、約7割の人が回答。
<女性の休みにくい心理的な要因について>
●プライベートの結婚・出産への設計がある女性ほど「今しかできないことをしたい」意識が強く、休みを取れて
いない傾向に
✓約半数の女性が休みをとることは必要だと思いつつも、今しかできないことがあるときはそれに専念したいと
回答。
✓特に約6割の結婚願望がある・子供を持つ希望がある女性は休まずに今しかできないことに専念したいと考えていることが判明。
<女性の休暇取得の実態について>
●女性の休暇取得が社会で進む一方で、実際に女性が休暇を取れるサポートができている男性は少ないこと
も判明
✓約9割の男性が体調不良や身体の変化が起きやすい女性の休暇取得に対して「取るべきだと思う」と回答。
一方で、約半数の男性は女性の休暇取得(生理休暇、産前産後休暇、育児休暇など)に対して、ジェンダー
区別で不平等だと感じていることが明らかに。
✓部下に対しては休みを取ってほしいと思うが、自身の妻が休暇をとるためのサポートは出来ていない既婚
男性が約4割も存在し、職場と家庭でもギャップがある傾向に。
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調査結果の詳細
<“ギルティバイアス”が生む課題と実情>
●周りにどう思われるかを気にして、休暇を取れていない女性が大多数
本当は休みを取りたいが周囲を気にして取れなかった経験がある女性は7割もいることが分かりました。女性が仕事で休みを取りづらい理由としては「職場に休める空気がないから(45%)」、「他人に迷惑をかけてしまうから(42%)」、「罪悪感を感じるから(35%)」が上位にきており、周囲を意識している人が多いことが明らかになっています。
また、自己肯定感が低い女性ほど、仕事を休むことで、会社の周囲の人に対して「申し訳ない」と感じる(約6割)と回答していることから、周りからどう思われるかを考えてしまうことで休みが取りにくくなっていると推測されます。
●一方で、女性の休暇取得に対しての社会の意識はポジティブに変化
女性が休暇を取ることをポジティブに思っている人が9割近くいることが判明しました。また、女性が休みを取りやすいような環境になっていると感じていると約7割の人が回答しており、環境的にも変化があります。
<女性の休みにくい心理的な要因について>
●プライベートの結婚・出産への設計がある女性ほど「今しかできないことをしたい」意識が強く、休みを取れて
いない傾向に
約半数の女性が休みをとることは必要だと思いつつも、今しかできないことがあるときはそれに専念したいと回答しました。特に6割近くの結婚願望がある・子供を持つ希望がある女性は休まずに今しかできないことに専念したいと考えていることが判明しました。
<女性の休暇取得の実態について>
●女性の休暇取得が社会で進む一方で、実際に女性が休暇を取れるサポートができている男性は少ないこと
も判明
9割近くの男性が体調不良や身体の変化が起きやすい女性の休暇取得に対して「取るべきだと思う」と回答しています。
また、9割近くの既婚男性は部下に対しては休みを取ってほしいと思うと回答する一方で、自身の妻が休暇をとるためのサポートは出来ていない既婚男性が4割近くも存在し、職場と家庭でもギャップがあることが明らかになりました。
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エスエス製薬株式会社 イブブランド担当者からのコメント
1985年の誕生以来、「痛みのケア」を通して女性たちを支援してきた「EVE(イブ)」は痛みに悩む女性たちを少しでも減らし、必要な時に必要な休息、そして身体を回復させる時間を取ることができる女性で溢れる世の中を目指しています。
今回の調査により、女性がより休息を取りやすくなる社会を実現するための課題がみえたと思います。女性の休息に対するギルティバイアスは、我々にとっての貴重な示唆となりました。
女性が自らを大切にし、健康でバランスの取れた生活を営むことが、女性だけでなく、男性や家族、組織やコミュニティ全体にポジティブな影響を与えると私たちは考えています。
今後も「EVE(イブ)」は、女性の休息に対する意識を高め、社会で活躍する女性の幸福度向上に貢献したいと思います。
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調査概要
【実施時期】 2023年9月30日(土)~2023年10月1日(日)
【調査方法 】インターネット調査
【調査対象 】20代~50代の男女有職者1,000名
【調査エリア】 全国
【調査委託先】 株式会社シグナル
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エスエス製薬について
エスエス製薬はOTC医薬品(一般用医薬品)やヘルスケア製品に特化した製薬会社です。1765年の創業以来、250余年にわたり健康へのニーズに応えるさまざまな製品を提供しています。2017年にはフランス・パリを本拠とし、グローバルヘルスケアリーダーとして100カ国以上で事業を展開、幅広い医療ソリューションの創出・研究開発・販売を行っているサノフィグループの一員となり、コンシューマー・ヘルスケア事業の一翼を担っています。エスエス製薬は、今後も「スイッチOTC医薬品」など付加価値の高い医薬品の開発やセルフメディケーションの推進を通じて、人々の健康と生活の質の向上に貢献してまいります。
エスエス製薬株式会社の詳細は、https://www.ssp.co.jp/ をご参照ください。
MAT-JP-2306727-1.0-10/2023