当社の自然体験Webコンテンツを小金井第四小学校の授業で活用

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カシオ計算機は、東京都小金井市および国立大学法人東京学芸大学と共同で、小金井市立小金井第四小学校の5年生を対象に、児童が自ら課題を見つけて学ぶ「総合的な学習の時間」の授業で、当社のアウトドア情報WEBサイト「WILD MIND GO! GO!(ワイルドマインドゴーゴー)」の自然体験コンテンツを活用した環境教育を、9月28日と10月13日の2回に分けて行います。

「WILD MIND GO! GO!」は、当社のサステナビリティ活動の一環として、「自然との共生」や「自然の中で生きる力を育む」をテーマに、専門家による自然体験のノウハウを紹介したWEBサイトです。海や山での遊び、草花や木を使った工作といった楽しみ方に加え、自然の中での危険に関する情報などを通じて、自然の大切さや厳しさを伝えています。また近年では、専門家から直接ノウハウを学べるイベントも開催しています。

また、小金井市は、気候が危機的な状況にあることを市民、事業者等と共有するため「小金井市気候非常事態宣言」を表明し、地球温暖化対策に自ら積極的に取り組もうとする姿勢を幼い頃から醸成する環境教育の充実にも注力しています。そのため、同市では市内にある東京学芸大学と環境教育に関する支援委託契約を結び、同大学の協力の下、小金井第四小学校においても、児童が環境問題について自ら学べる教材の作成を進めていました。

今回の授業は「WILD MIND GO! GO!」の自然への理解促進によるSDGs達成に向けた活動と、「総合的な学習の時間」で児童自らが環境問題を学ぶという、当社と小金井市、東京学芸大学の目的が一致したことで実施するものです。

小金井第四小学校で行われる「総合的な学習の時間」では、地球温暖化の原因となるCO2について理解を深める授業と、「WILD MIND GO! GO!」で人気の「ハナズミ(花炭)」を作る自然体験を行います。

「ハナズミ」とは、花や枝葉、木の実など植物の形をそのままに、真っ黒に炭化させて作る炭のことで、本来は茶の湯などの観賞用として使われています。授業の中では、植物は成長する際にCO2を吸収すること、また、燃やしたり枯れて腐ったりすると吸収してためていたCO2を出してしまうことを学びます。さらに、炭にした植物は腐らずCO2を出さない性質があることから、子供たちが「ハナズミ」を作ることで、CO2の排出と吸収を相殺するカーボンニュートラルについて理解を深め、環境問題を自分ごととして身に付けられます。

なお、今回の授業は、林野庁が各都道府県・市町村に譲与する森林環境譲与税を活用して、環境教育支援事業を、産官学が連携して進める取り組みです。

当社は、このような教育機関や行政の環境教育に対する取り組みに協力し、今後も次世代の育成に貢献してまいります。

【授業概要】

実施予定日        

2023年9月28日(木)、2023年10月13日(金)

授業内容

<1日目>

テーマ:カーボンニュートラルへの理解を深めよう

内容:地球温暖化に関する情報収集や議論

<2日目>

テーマ:身の回りの自然と炭の効能について理解しよう

 内容:枝葉や木の実を使った「ハナズミ」を作る体験

講師

<1日目>

前田 彩世(まえだ あやせ)氏

東京学芸大学 大学院在席。一般社団法人東京学芸大Explayground推進機構 木育研究所代表。NPO法人東京学芸大こども未来研究所プロジェクト研究員。木育を専門とする「木育ガール キキちゃん」として、教育者と女優の二足のわらじで活動中。

<2日目>

藤原 祥弘(ふじわら よしひろ)氏

 狩猟採集、野外活動、自然科学を主なテーマに、執筆・編集をしているフリーランスのエディター、ライター。川遊びチーム「雑魚党」の一員として、水辺での遊び方のワークショップも展開している。

対象

 5年生

実施方法

   

対面授業

  

<「ハナズミ」作り>

ハナズミハナズミ

ハナズミ作りの体験イベントの様子ハナズミ作りの体験イベントの様子

ハナズミとは、木の実や果実などを、穴の開いた容器や箱に入れ加熱し、植物の水分と栄養分を蒸発させることで、植物の形を保ったままできる炭のことを指します。「飾り炭」とも言われ、自然の造形美を鑑賞できると同時に除湿や防臭作用も期待できます。それに加え、植物が光合成の働きにより吸収したCO2を炭の中に閉じ込める効果もあります。

URL:https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/126

<総合的な学習の時間>

文部科学省が、学習指導要領で定めている学習活動です。授業内容は各学校にゆだねられており、小・中等学校では2002年から、高等学校では2003年より実施されています。教科等の枠を超えた横断的・総合的な学習を通して、児童・生徒自らが探求的な見方・考え方を働かせて課題を解決し、自己の生き方を考えていくための資質・能力を育成することを目的にしています。

<WILD MIND GO! GO!>

カシオ計算機が運営する、「自然との共生」や「自然の中で生きる力を育む」をテーマに、アウトドアのエキスパートをはじめ、アーティスト、デザイナー、科学者など80名以上のスペシャリストがさまざまな自然体験のノウハウを提供するアウトドア情報WEBサイトです。

URL:https://gogo.wildmind.jp/

<小金井市気候非常事態宣言>

市民と事業者等に対して、地球温暖化に伴う気象災害の深刻さを共有し、この危機的状況に対処するため、環境教育の強化や温室効果ガス削減を図る「緩和策」の実施など、地球温暖化対策を積極的に推進することを目的に、2022年1月1日に発表されました。

<小金井市立小金井第四小学校>

1951年、北多摩郡小金井町小金井第四小学校として設置認可。創立70年を超える歴史と伝統ある市立小学校。人権尊重の精神を基本して、広く国際社会に生きる人間として、心身ともに健康で生涯を通して学び続けることのできる児童の育成を目指しています。

URL:https://dai4-es.koganei.ed.jp/

<森林環境譲与税>

パリ協定の枠組みの下、日本の温室効果ガス排出削減目標の達成や災害防止を目的に、森林整備等に必要な地方財源を安定的に確保する観点から2019年に導入。都道府県・市区町村が、それぞれの地域の実情に応じた森林整備およびその促進のための財源として、間伐、再造林などの森林設備や自然素材を使用したワークショップ、林業の担い手育成や確保のための人材育成、自然に対する見方や考え方の育成を目的にした環境教育などに充てています。

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