◆独占販売パートナー締結の背景
日本の反対側に位置する国ブラジルでは「セラード」と呼ばれる低木や草原、サバンナや森林など複数の植生が広がる固有の自然生態系が広がっております。しかし1985年以来、約50%の敷地が農業用地として開発され、生物多様性のや温室効果ガス吸収量の減少の観点から問題となっております。
ブラジルサンパウロの環境系企業ERA(Ecosystem Regeneration Associates)は、セラード保全プロジェクトを展開しており、地元の土地所有者と提携した植生の保護とカーボンクレジットの創出を行っております。
この度、Green CarbonはERAとカーボンクレジット独占販売パートナー契約を結び、ブラジルでERAが創出したボランタリークレジットをメインに日本を含めた各国で販売することで、安定した販売経路を確保しERAの活動を支援するとともに、生物多様性の保護と脱炭素を推進いたします。
◆今後の展望
JETRO 地域・分析レポート※によると、ブラジルは2030年までに約12億tの温室効果ガス排出量削減と2050年までのカーボンニュートラルの達成を目指しています。しかし、ブラジル国内でGHG排出の7割を占める森林喪失と森林の農地転用の解決が喫緊の課題となっています。
今回、ERAとの独占販売締結を皮切りに、ブラジルの経済活性化と地球全体の脱炭素社会の実現の両立に貢献してまいります。
※JETRO 地域・分析レポート: https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/special/2021/0401/82f56da516485f73.html
◆Green Carbon事業紹介
Green Carbonは、「生命の力で、地球を救う」をビジョンとして掲げ、高炭素固定種苗の研究開発をメインに事業を展開しています。また、研究開発を基に、カーボンクレジット(J-クレジット/ボランタリークレジット)創出・登録・販売までを一気通貫でサポートする事業を展開しています。その他、農業関連事業、環境関連事業、ESGコンサルティング事業なども実施しております。
また、日本国内のみならず東南アジアから中南米まで幅広い地域で事業を取り組んでおります。
フィリピンにおいては、現地の大学と連携し水田のメタンガス削減プロジェクトの実証を進めております。オーストラリアにおいては、水田のメタンガス削減プロジェクトの実証に加え、30haの炭鉱・農地でACCUs登録に向けたプロジェクトを開始予定となっております。メキシコにおいては、水田のメタンガス削減プロジェクトの実証に加え、JICA(国際協力機構)と共に、農地貯留の実証を開始しております。
◆ERA事業紹介
生物多様性保護を通じてカーボンクレジット創出に取り組むブラジルの企業です。
①REDD CERRADO PROGRAM
セラードの森林伐採や商業用農業への転用を防ぐため、カーボンクレジットを創出を通じて地主の経済的支援と植生を保全する事業。
②POLLEN CO-BENEFITS PROGRAM
生物多様性のための研究、食糧生産システムの構築、農業従事者の教育、女性のエンパワーメント、セラードの動植物と水質観測など、多角的なアプローチで持続可能な環境保全に貢献する事業。
◆関連リリース
・フィリピン大学と連携し、水稲栽培で発生するメタンガス削減PJの実証を推進
ボランタリークレジット取得に向け、フィリピン大学の圃場にてメタンガスの計測を実施
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000117956.html
・世界のカーボンニュートラル(CN)への挑戦を支援するGreen Carbon株式会社
フィリピンに続き、ベトナム国家農業大学と水田メタンガス削減に関する共同研究を開始
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000117956.html
●Green Carbon 株式会社
商号 :グリーンカーボン
代表者 :代表取締役 大北 潤
所在地 :東京都港区南青山3-1-3スプライン青山東急ビル6F
設立 :2019年12月
事業内容:主に炭素固定種苗販売事業、CO2削減事業、CO2削減植物研究開発事業、カーボンクレジット取引及び取引所事業、農業関連事業、環境関連事業、その他、関連する事業、及び、コンサルティング事業
URL :http://green-carbon.co.jp/
●ERA
代表者 :Hannah Simmons
所在地 :Alameda Jaú n° 1177, 7º floorSão Paulo – SP, Brazil
設立 :2018年
事業内容:セラード保護によるカーボンクレジット創出プロジェクト運営