優れた放送番組などに贈られる、日本民間放送連盟賞ラジオ番組部門の九州・沖縄地区審査会が7月10日、福岡市内で開かれ、RKB毎日放送が制作した生ワイド番組が1位に選ばれました。
日本民間放送連盟賞ラジオ生ワイド番組部門の九州・沖縄地区審査で1位を獲得したのは、2022年8月11日にRKBラジオで放送された『仲谷一志・下田文代のよなおし堂』です。
この日は、北九州市小倉北区の旦過市場が同年4月に続いて2回目の大規模火災に見舞われた翌日で、番組パーソナリティの仲谷一志さんが、現地から全編生中継し、商店主や利用客たちの声を自身の想いとともに伝えました。
審査員からは「一度ならず二度も火災に襲われた理不尽さの中で、巻き込まれた人の心の動きが描かれていた」「昭和館(被災した映画館)館主のインタビューは何度聞いても胸に迫るものがあった」といったコメントが寄せられました。
同市若松区出身の仲谷さんは「長年市民の台所として親しまれてきた市場が二度も被災し、居ても立っても居られず朝から市場に向かった。夕方の生放送までにスタジオに戻ってくるつもりだったが、放送局の判断で現地からしゃべらせてもらった。そのことが評価され、大変嬉しい」と喜びを語りました。
九州・沖縄地区で1位となった作品は中央審査に進み、結果は9月に発表されます。同作品は、2022年度のギャラクシー賞(NPO法人放送批評懇談会主催)ラジオ部門でも優秀賞を獲得しています。
◇受賞番組について
【タイトル】仲谷一志・下田文代のよなおし堂
【放送日時】2022年8月11日(木)16:00~16:55
【出演】 仲谷一志・下田文代(RKBアナウンサー)
【制作関係】プロデューサー・ディレクター 実藤明子
中継技術 前田愛美・小島可奈子(スナッピー)